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春と言う名の季節が、随分も前の出来事だった様な、多湿な微風に草花が揺れていた、六月前半金曜日の朝だった。曇り空からポツリと落ちた水滴に、今日の天気予報が気になりケータイで確認すると、一日雨降り模様の本日だった。
そんな今日は、また新規紹介店で行こうと、店頭だけ撮影してそのまだった、こちらの店頭へ雨そぼ降る中を向かった。ヨドバシAKIBAの8階レストラン街にある中国料理店で、一階から何機もある、エレベーターの一つを利用して一気に上がった。
その8階を歩けば、ちょっとした都内デパートの飲食店街と、そう変わらない規模と集客力に、ヨドバシ百貨店に名称を改めて貰って、地下に食料品やスイーツが並ぶ、デパ地下を作って欲しくなるくらいの盛況さだった。
他の店舗の集客振りも確認しつつ、予定通りに入店すると、午後一時過ぎでも他店に負けてない、対応力と人気を誇っていたこちらだった。
今でこそ手軽に食す事が出来る様になった刀削麺だが、数年前まではそんなに普及していなかった麺で、私の場合は小川町にあった「刀削麺荘」と言うお店で楽しんでいた。実はそこも、こちらの店名になっている事から、以前は刀削麺荘と名乗っていた西安料理シーアンさんだった。
直ぐにお店の方が声を掛けてくれ、空いていたテーブル席へ速やかに案内して頂いた。シルクロードの起点、古都西安の大衆料理が、楽しめると言うコンセプトらしい。
こんな風に混んでいると、お待ちくださいませを連発して、待たされたままなんて事もあるが、さすが手慣れた柔軟性があるお店の方々であった。
さて気持ち良く席について、メニューリストの中からオーダーを考えていると、お奨めらしいシートにあった、ひんやりナスのピリ辛刀削麺に目を引かれた。
麻辣(マーラー)茄子冷麺と付記されていて、880円となっていたそれを、大盛100円増しでお願いする事にした。お店の方は殆どの方々が中国人らしく、早口な自国の言葉でオーダーを厨房に通していた。
たまたまかも知れないが、見ると周辺の先客や後続客の方々も殆ど中国の方で、まるでチャイナタウンに迷い込んでしまった様な錯覚に襲われた。
オーダーした冷麺は、時間が掛かりそうなメニューで、案の定後続客の刀削麺が先に来ても来る気配がなく、逆にお店の方が申し訳なさそうに、お詫びの言葉を掛けて来て恐縮の至りだった。
そしてやって来ました、マーラー茄子冷麺。もう、うっとりする程に、美味そうなビジュアルで、大盛り具合いの量がまたハンパなかった。
合えそばが流行っている昨今だが、刀削麺で是非ぶっかけの様な合えそばを、ガッツリと楽しんで見たい方も少なくないと思うが、これはこの上なく条件を満たしていた。
それではと行かせて貰えば、もうあなた、これはもうやたらに、美味い美味い美味い美味い美味い。
ヘンハオチー(大変美味しい)レベルメーターの針が(出ました初耳メカ)、二回転半ほどクルクルと回る、そんなたまらん美味しさだ。
程よく辛く、茹でてよく冷えた茄子が旨く、結構な量のニンニクが利いているものの、そんな事はどうでもいい気持ちになる程にウマウマだった。プリップリの刀削麺は、超極太で長くコシも良かった。
食べてもなかなか無くならない量で、さすがに飽きたなんて思う程の量だが、その美味しさに飽きる事無く、無くなるまで箸を持つ、その手が止まる事は無かった。
それゆえに、それ程の量でも、気が付けば完食となった、マーラー茄子冷麺大盛980円だった。
(左フォト) ひんやりナスのピリ辛刀削麺大盛/西安インフォ/過日の店舗外観 (2009.06.05)
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