ラーメン専門店二葉 上荻店 東京・荻窪





冷たい雨と冷たい木枯しの北風に、思わずハーフコートを久しぶり羽織って出掛けた、紅葉の色深まるそんな冬めく十一月霜月下旬の水曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、一日降り続いていた雨が収まることなく夜風の寒さに震える街角を濡らしていた午後七時過ぎだった。

以前は二葉の天沼店だった、二葉系のねいろ屋に今春初めて訪れた。2012年初頭に閉店した天沼店で、その二月にねいろ屋が五年間二葉で修業された方が開業させている。

そう言えば本家であるこちらにご無沙汰していたこともあって、吉祥寺が勤務先ならばと三年ぶりとなる本家に仕事帰り立ち寄ることにした。

そんなわけで荻窪駅で途中下車して、降り止まない雨の中その店頭へやって来た。

1983年の昭和58年に創業した二葉だが、2007年1月20日にこの上荻店を任された初代店主の親戚筋の方が、その後代継ぎをされて現在に至っているこちらのようだ。

さっそく入店すると、たまたまだろう入口の傍におられる、先客一人の店内が広がっていた。

一番奥の方に比較的大きい液晶テレビがあり、ちょうどやっている歌謡番組の所為でフロアはそんな状態でも賑やかになっていた。

変わらない位置に券売機があり、回り込むようにしてその前に立つ。以前とボタンの様相が、ずいぶん違うように見えた。

すると新定番と案内していたラーメンがあったので、それならばとその中から熟成味玉ラーメンを選んで、またサイドメニューも選ぶかと炙りチャーシュー飯のボタンを連打した。

券売機上のインフォを見ると、今までのスープをさらに一手間加え、すっきりとしながらもコクのあるものにバージョンアップしたそう。

ちなみに一番人気メニューは、背脂煮干ラーメンであることもそこに案内されていた。さらにはその背脂煮干ラーメンは、ネット通販で購入できることも記されていた。

振り返るとカウンター席はガラガラだったが、お店の方から液晶テレビのベストポジションと言えそうなテーブル席に促されてそこへ腰を下ろした。

ふとテレビを見ると、人数がやたら多い女性アイドルグループが歌っていた。

でも今では大抵そうだよなと思いつつ待っていると、そうしない内にオーダーしたラーメンとサイドメニューがやって来た。

それではと行かせて貰えば、これがなかなかの味わいが、かなり実にたまらないもの。

しなやかで艶やかな自家製の中太麺に、やや濃いめのカエシに絶妙極まる瀞み感が素敵な醤油スープの妙えで、そのスープが輝いているように見えたのは気の所為だろうか。

バラロールチャーシューも良く出来ていて、味玉もこれまた素敵な風合いだった。

炙りチャーシュー飯も、黒胡椒と共に煎り白胡麻が多めに振られて、微塵切りのネギが風情を倍加させていて、それはもう気がつけば完食となった。

いや、かなりとんでもなく絶大に果てなく、途轍もなく何処までも素敵で確実に良かった。

(左フォト) 夜の店頭/熟成味玉ラーメン/炙りチャーシュー飯 (2014.11.26)


 ラーメン専門店 二葉 上荻店   ※公式サイトはこちら

 ※つけめん麺量〜並盛200g/中盛300g/大盛400g/特盛600g ※背脂煮干麺増しは有料。

 住所:東京都杉並区上荻1-16-14武蔵館ビル1F  TEL03-3392-3537  ※2014.11.26データ更新

 定休日:ほぼ年中無休  営業時間:平日・土曜11:30〜翌1:00◆日曜11:30〜22:00

 アクセス:JR中央線荻窪駅西口改札下車。西口改札を右手に出てまもない階段を降りて真っすぐ
       進んで突き当りを右折して進む。青梅街道に出て左折。そして次の左路地を入って少し
       歩いた左側にあり。



1983年創業の二葉で、現在は二代目店主が営業。

こだわりのあっさりもあり、平日は午前一時まで営業中。

多彩な提供メニューに、思わず悩む券売機のボタン群。

悩んだら熟成中華そばか背脂煮干ラーメンがオススメ。

黄金色の塩ラーメンやつけめんもラインナップしている。

ラーメンの聖地である荻窪で営業している。





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通り雨程度だったのか朝方の雨もやんで、梅雨空に夏空が入り混じって陽射しがそよ風も呼び寄せていた気がした6月後半の火曜日。

東北地方が遅い梅雨入りを迎え各地で30度を超えて真夏日だったようだが、そんな今日も仕事が終わって外に出れば穏やかで爽やかな今宵だった。

ラーメンの街である荻窪が通勤帰りの途中駅であるだけに、そこはいつも悩みに悩んで訪問店を決めていたりする。

今日もそんな感じとなって、結局様々な誘惑の果てに決めた今夜の一店は、デフォルトのラーメンがご無沙汰のこちらだった。

そんなわけで荻窪に降り立ち西荻窪寄りの西口改札を抜け、呼び込みのお兄さんに呼びかけられながらも路地裏にあるこちらへやって来た。

入店して左手の券売機の前に立ち、つけめんメニューに惹かれながらも、ラーメン700円に元祖肉飯とある250円のボタンと共に連打した私だった。

カップルが数組おられる店内で、カウンター席はたっぷり空いていたのでそこに促されて腰を降ろした。若い方だけだったが、落ち着いている感じの方ばかりで店内の雰囲気も良かった。

まもなく背中におられたカップルの元につけめんの特盛りが届けられて大食漢の彼氏だなぁとさりげなく振り返れば、前田敦子似風の彼女の前に置かれておそるべし荻窪のカップルだった。程なく到着。

それはそれは風情のある、スープの色をした中華そばがやって来た。自家製らしい中太麺も、なんともな艶やかさがタマらなかった。

それではと行かせて貰えば、岩に染み入る煮干しの味わいの如くで、優雅な佇まいのある美味しさとはこのことではなかったかと言うもの。

もうそれは水平線の彼方から、大量の煮干しが砂浜に向かってやって来るような圧倒感におそわれずにはいられなかった二葉の店内だった。

熟成感のない麺がマラソンランナーに併走するコーチの如くスープと息がぴったりな素晴らしさで実に良かった。

そのラーメンの存在感は唯一無二ならぬ唯一無ニボのスープの独特感で、煮干し全盛の今でも他店に引けを取らない良さだとと思う。

チャーシュー丼の元祖肉飯も甘辛具合がとても良かったし、肉自体も多めで嬉しいものだった。

ラーメンとチャーシュー丼を両方を提供するラーメン店がいかほどか判らないが、そんな中でトップクラスと言えそうな程に美味しかったラーメンと元祖肉飯だった。いや、とってもかなりうまかった。

(左フォト) ラーメン/元祖肉飯 (2011.06.21)


北西のやや強い風が天上の雲を押し流したのか、地平線の先まで抜けるように青い空が続いていた12月下旬天皇誕生日の木曜日。

そんな今日も仕事が終わって外に出れば、そんな大風も既に止んでいて、また穏やかな天候の午後8時過ぎだった。

五年前にまだ現在の天沼店しか営業していなかった時、そちらへ一度訪れて以来の二葉さんだ。

その後の2007年1月20日に荻窪駅近くでオープンした上荻店へ、駅から程近い事もあって今回訪れる事にした今夜だった。

二つの葉と書く店名だけに荻窪駅周辺に二店で営業する、荻窪界隈にファンも多い街の人気ラーメン店の一店だ。ちなみに上荻店は、天沼店より煮干しを強めにしているらしい。

そんなわけでまた通勤帰りに荻窪駅で途中下車して、荻窪ユアボウルのビル裏手の路地にあるこちらへやって来た。

入店すると左手に券売機があって、来るまでにつけ麺と言う気分だったのでそれを押すと、直ぐその下に背脂煮干しつけ麺なるボタンを見つけた。

こってりモードにも気持ちスイッチをオンしたくなる今夜で、さらに見ると金額が同じだったので変更しても良いかお聞きするとこれが大丈夫だそう。

ただし通常のつけ麺が大盛麺量無料に対して、背脂煮干しは麺が平打ちの特別仕様らしく、大盛にする場合はプラス50円だそうで、すぐさま50円をその場で支払ってそれでお願いした私だった。

店内は和風でありながらも、また独特な雰囲気があるこちらであった。後続客が来られて、盛況さが増して行く店内。程なく到着。

麺はなかなかの太さと艶やかさを示す風合いで、来た瞬間にこれを選んでしかも大盛にして良かったと思わせるものだった。

それではと行かせて貰えば、燕三条系とインフォしているラーメンのつけ麺バージョンらしく、その煮干し感は実にまた独特でありつつも、王道そのもの以外の何物でもない喜びを感じ取れるもの。

ぷるぷるした平打ちの麺の柔らかさが絶妙なら、背脂の量も多からず少なからずで、スワッと来る煮干し感がしみじみとして味わい深く、そこに刻み玉ねぎが合わさってとても良かった。

麺上のナルト巻きの上に在った柚子胡椒を途中でつけ汁に沈めて愉しめば、また風景が若干変わって背脂の甘味も相俟ってなかなかの更なる絶妙感さえあった。

麺量も気持ち多めで嬉しい持続感が長丁場な分楽しかった。ともあれ気がつけば麺が消えて、スープ割りをお願いして口にするとこれまた良かった。

限定にも力を入れているこちらのようで、また訪問して見たくなる程に良かった風合いだった。いや、かなり美味かった。

(左フォト) 背脂煮干しつけ麺大盛(汁・麺) (2010.12.23)