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眩しいほどの黄色い菜の花が見受けられるようになり、いつの間にか違う品種の桜花もその姿を現わして、まさしく春の饗宴の時季となって来た四月卯月上旬の月曜日。
今日も仕事が終わって外に出れば、穏やかな春爛漫と言えそうな夜風がそよぐそんな午後七時過ぎだった。
最近の新大久保駅界隈の大久保通り沿いと言えば、新大久保コリアンタウンと呼ばれ韓国・朝鮮系住民の方が周辺に在住し、そうした方々が経営する韓国系店舗が数多く営業している。
先日ネットで大久保駅周辺のラーメン店事情を調べていると、そんな韓国系の料理を提供する幾つかの外食店が、海苔巻きと共にラーメンも提供していることを知って気になるところとなった。
海苔巻きと言えば日本古来から伝わるもので、まさかそんな海苔巻きが韓国の食文化でも見られるとは知らなかった。
またラーメンも韓国料理店ならば、冷麺のようなものを提供しているのだろうかと考えた。
そんなわけで、普段から大久保を通過して通勤するならば、コリアンタウンの韓国料理店で韓国食文化に触れるのも必要だろうとなった。
と言うわけで、仕事帰り中央線だけに新大久保ならぬ大久保で途中下車してその店頭へやって来た。
場所は新大久保駅から程近い大久保通り沿いのコリアンタウンの真っ只中にあり、店先に到着すると何度か行き過ぎていた場所だけにここだったのかとなった。
2009年11月1日にオープンした韓国料理店のようで、同じビルの2階と3階も同じ経営の南大門韓定食と言う店名らしかった。
周辺で2001年から営業している韓国食品専門スーパー南大門市場も系列店のようだった。
さっそく入店して行くとやはりそこは異文化を感じるフロアが広がっており、一番奥のTVモニターには韓流アイドルグループらしきビデオが流れていた。
大所帯のグループ客がちょうど精算を済ませて帰って行くところで、まもなく賑やかな店内が数人の先客だけが居る静かなフロアとなった。
テーブルに置いてあったメニューリストを広げると、海苔巻きは様々な具材のものが用意され、キムチやチーズにプルコギが入るものもあった。
ラーメンはやはり冷麺もラインナップしており、ラーメンはデフォルトのように冒頭に記載されて冷麺とは一線を引くメニューだった。
韓国料理店だけに、石焼きビビンバもバリエーション豊富だなと思いつつ、予定通りに海苔巻きとラーメンをお願いすることにした。
お店の方にお聞きすると、韓国ではかなり昔から日本と多少具材は違うものの、見た目はそう変わらない海苔巻きを口にする風習があったことを教えてくれた。
またラーメンは日本のラーメンと違って、乾麺によるインスタントラーメンの文化が現代の韓国では広く浸透していることも一緒に教えてくれた。
そうしたことはあまり気にも止めてなかっただけに、そうだったのかとただ驚くしかなかった。
スマホで軽く調べて見ると、なるほど韓国の家庭では、ラーメンと言えば即席ラーメンのようだった。その元祖は三養ラーメンと言うブランドらしかった。
三養ラーメンは1963年に発売された韓国初の即席ラーメンで、当時朝鮮戦争が終結したばかりの食糧難の時代に、明星食品から無償で技術提供を受けた三養食品が製造したインスタントラーメンだそう。
そんな韓国の海苔巻きはどうやら日本が起源のようで、向こうではキムパブと呼んでいる馴染みの深いものらしく、19世紀末頃から食べ始められたものらしい。程なく到着。
なるほど来たラーメンは即席麺で、それに付け合わせのような具が皿に盛られて来た。
それは、ゆがいたモヤシのさっぱりした惣菜に、薄い薩摩揚げを甘辛く煮込んだものと、大根キムチのいわゆるカクテキだった。
薄い薩摩揚げは、韓国ではオデンと呼ぶものだそう。口にするとなるほど日本のおでんに、近い味わいで美味しかった。
ラーメンは口にしても、スープもまたそんな即席ラーメンと言う感じのもので、味噌スープに近い味わいのものだった。そこに玉子を落としたもので、乾麺はかなり太い仕様だけに愉しめた。
海苔巻きの中に入る具材は、玉子焼きと茹でたほうれん草と韓国おでん。
さらにソーセージとカニカマとタクワンと朝鮮人参らしきもの等が入ったもので、太巻きと言える大ぶりなサイズで全て口にするとかなりの量だった。
ともあれ初めて口にする韓国ラーメンと韓国海苔巻きで、韓国の素敵な食文化に触れた今夜だった。ラーメンのスープも飲み干して、気がつけば完食。
いや、結構美味しいラーメンと太巻きで、かなりとても実になかなか素晴らしく良かった。
(左フォト) 店舗/ラーメン/海苔巻き/店舗周辺 (2015.04.06)
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南大門のり巻き
住所:東京都新宿区百人町1-4-15 国際プラザビル1階 ※公式サイトはこちら。
TEL03-6457-3479 定休日:無休 営業時間:11:00~24:00(23:00LO)
アクセス:JR山手線新大久保駅下車。改札口を出たら右手に出て100mほど歩いた右側にあり。
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界隈はコリアンタウンと呼ばれて韓流のるつぼ。 |

南大門とは大韓民国の国宝第1号の崇礼門のこと。 |

左手入口は南大門韓定食で、右手が南大門のり巻き。 |

奥左手の壁面に様々な絵も貼られてあった。 |

奥から入口を臨んだ客席フロア。 |

19世紀末から韓国でものり巻きを食すようになったそう。 |

韓国語で綴られた海苔巻きの案内。 |

席に腰掛けると、メニューリストが待っていた。 |

店内にあった韓流凧。 |
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