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午後になってから梅雨時らしい雨がそぼ降る6月水無月半ばの、今日はいつもと違って就業日の金曜日だった。
そんな本日も仕事が終わって外に出れば、降り止まない雨が闇夜から注ぐ午後9時過ぎの濡れたアスファルトにビルのネオンが映る夜の渋谷の街角が広がっていた。
そんな今夜はネットで見つけたタイ料理店のこちらで、トムヤムクンラーメンなるメニューを提供している事を知り、気になる所となり入店する事にした。
コンランショップ・カフェ等の実績があるデザインプロデューサーの加田晴俊氏がプロデュースした本格派タイ料理店で、本場タイのホテルで活躍していた経験もある方が料理の腕を奮っているFC店のこちららしい。
そんなわけで今回は、渋谷エクセルホテル東急と渋谷マークシティを越えた一帯の方に、初めて足を伸ばして見た。あのラーメン店もあったのかと確認しつつ、ろばた焼きの煙りが狭い通りを歩く者を誘うようにたなびいている中を進んでこちらの入口にやって来た。
コミカルな絵があしらわれている店頭で、まるでグリコマークのお兄さんがムエタイの選手姿になって、ラーメンドンブリを持って麺上げしている絵のデザインが描かれていた。
狭い階段を降りて行くと、右手にこちらの店内があった。店頭を撮影している内に一足早く入って行った女性二人組が満員だったようで直ぐ出て来た所だった。
そんな店内を覗くと一人なら座れるカウンター席を見つけ、そこに座るとそれを見ていたお店の方が、紙おしぼりとメニューを持って入店を歓迎してくれた雰囲気の良い店内であった。
メニューから予定通りトムヤムクンラーメンを、中華麺があったのでそれでお願いして、ライスがあるならそれもお願いしたい旨を告げると、210円で用意出来るそうでそれもお願いした。
麺が選べるこちらのようで、バーミーとある中華麺、センミーとある細ビーフン、センレクとある中細ビーフン、センヤイとある太ビーフンがラインナップされていた。また麺メニューはその他に、クィッティオナームと言うあっさりスープ麺に、クィッティオヘンと言う汁なし麺もあった。
トムヤムクンとはタイ国を代表する料理で、煮て(トム)混ぜた(ヤム)海老(クン)のスープと言う意味だそうで、世界を代表するスープにも名を連ねているらしい。
入口には「タイ国ラーメンtinun(ティーヌン)」と表記されていて、ラーメンの文字が主張しているものの、アジア系的な色がありながら何処か無国籍居酒屋のような雰囲気があった。
店内はアルコールを嗜みながら料理を愉しむグループ客ばかりのタイ料理店に終始していて、ラーメンだけをオーダーすると場違いな感じになりそう。
アルコールも一緒にオーダーすると、他のお客さんと同化していいかも知れない。そう思いながらも今夜はアルコールならぬ冷たい水だけ飲んでラーメンを待つ私だった。程なく到着。
おお、赤く辛そうなスープに、パクチーらしい香草が彩りを添え、ゆがいた感じの小振りな海老が中央にトレードマークの如く置かれたラーメンがやって来た。
それではと行かせて貰えば、レモンのフルーティな優しい酸味が色濃く感じながらも、辛みや魚介の複雑な旨味が爽やかなパクチーと共に押し寄せて来るものだった。
これぞ五味溢れる美味しさと言いたくなるもので、モヤシも多めに入りフクロ茸らしき具材がまた食感を愉しませてくれた。
麺が無くなってから花形状に形成されたライスを残ったスープに入れ、またオジヤのようにして食したが、スープの味わいの奥深さをよく知る所となった。もう気がつけば完食だった。いやいや、良かった。
(左フォト) トムヤムクンラーメン/ライス/店頭外観 (2010.06.18)
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