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晴天が続いて朝方の冷え込みが節気の変化を教えるように冬が深まってゆく、そんな風にして時が過ぎていた1月前半の日曜日。そんな今日も仕事が終わって外に出れば、また穏やかな午後8時過ぎだった。
今夜は荻窪の何処かと場所を特定せず、駅の改札を右手の南口側に出て見た。
普段歩かない道を入って行くと、狭い路地の途中に焼き鳥店からやけに大きい黄色いラーメンのノボリが掲げられているのを見つけた。
店の入り口にはそのラーメンメニューが表記されていて、「ラーメンだけでも大丈夫ですよ」と案内が成されて、思わず今夜はこちらで行って見ようと言う気になった私だった。
扉を開けて中に入れば、店内は天井から沢山のヒョウタンがぶら下がっていて、何とも独特な雰囲気を醸している鳥料理専門店と言えた。
そう言えば地元でもそんなラーメンを以前提供していた焼き鳥店があった事が思い出された。カウンター席の奥に促されてそこに腰掛けると、目の前には入り口にもあったラーメンメニューの貼り紙がぶら下がっていた。
そもそもここに入って見ようと言う気になったのもそれを見たからで、そこには4タイプのラーメンが記されていて半盛りから極盛りまで何かの早見表を見るように各金額が事細かに掲示されていた。
ラーメンは一番右手の鳥よしラーメンにして、盛り具合は勝手が判らなかった事もあって、この際だから厨房の若いお兄さんに決めて貰う事にした。
すると私の体格を見て特盛りでもイケるでしょうと、翌日の天気予報を明日は晴れでしょうとでも言うようにあっさり来たので、思わずそれに逆らわずに従う事にした。
先客も後続客も、焼き鳥を酒の肴に日本酒を愉しみに来たグループ客ばかり。
今年で51年目のこちらだそう。まもなく突き出しの豆腐料理がやって来て、思わずビールをオーダーしたくなったが、そこは我慢するしかなかった。
そこでお水をお願いすると、ウーロンハイ用らしき冷たいウーロン茶をジョッキに氷と共に入れてやって来て、そんな居酒屋モードに焼き鳥のオーダーさえも我慢する羽目になった。
荻窪の鳥料理専門店だけにかなり昔からラーメンを提供しているのかと思いきや、ラーメンは今年でまだ2年目だそう。程なく到着。
何ともいい風情を感じる、そんな中華そばがやって来た。まだ本格的に提供して数年目との事だが、どう見てもそうは見えない何かが感じられた。
それではと行かせて貰えば、これが荻窪らしいと言えば荻窪らしいラーメンと言えて、それは何処かレトロな趣を感じる雰囲気がそう思わせるものだった。チャーシューがまた泣ける美味しさ。
昭和35年創業の焼鳥処だそうで、店主が荻窪丸長の味などを参考にして独学で編み出した味わいのラーメンだそう。特に魚介が前に出ている事もないが、酸味があって実にいい味わい。
実は一緒にお寿司につく生姜の酢漬けであるいわゆるガリが付いて来て、箸休めにこれを口にすれば何ともラーメンに素晴らしいマッチング性を示していた。
麺は中太のやや平打ち風の麺で、この麺がまた実に奥ゆかしいもの。当初は新潟から取り寄せているものとだけ教えて頂いたが、よくお聞きして見れば何とひめみや食堂@市川大野も利用する株式会社めんつうの麺だそう。
モヤシの風情も良く、凄い麺量だったが、そんな麺だけに気がつけば完食だった。いや、これはなかなか良かった。次回は別のらーメンを大盛り程度で愉しんで見たい。
(左フォト) 鳥よしラーメン特盛/ラーメンメニュー/店頭外観 (2011.01.09)
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鳥料理専門 荻窪 鳥よし
住所:東京都杉並区荻窪5-23-8 TEL03-3392-2696
定休日:毎週月曜日 営業時間:17:30〜23:00
アクセス:JR中央線荻窪駅南口下車。荻窪南口仲通り商店会に入って、一つ目の右路地を少し
進んだ左側にあり。
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