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国内各地に猛威を奮った爆弾低気圧だったが、それも関東地方は霧ヶ峰の朝靄が消えるように収まって、また元の穏やかな微風と青空が広がるだけの12月前半週末の土曜日。そんな今日も仕事が終わって外に出れば、また元のさりげない午後8時過ぎだった。
時に昭和46年全国新幹線整備法に基づき、「ひかりは北へ」のもと東北新幹線が起工した。10年近い年月を経て、昭和57年一気に盛岡まで開業。その後平成14年に八戸まで開業。そして起工して以来39年もの歳月が流れて、本日ついに終着駅である新青森開業の日を迎えた。
遥か30年前高校卒業記念に北海道を一周したおり、当時上野15時30分発特急はつかり11号に乗車して午前零時過ぎに青森へ到着し、青函連絡船で函館へ向かったものだった。
そんな青函航路も青函トンネルが開通して今では過去の遺物となり、鉄道も新幹線で今回新青森まで3時間20分で行ける時代となった。そんな風にして、どんどん便利になって行く現代と言えた。
そう言えば青森でラーメンと言えば煮干出汁系と言われているが、ここ数年青森名物と来れば味噌カレー牛乳ラーメンだそうで、名ラーメン評論家某氏もブログ自称日本一ラーメンを食べた男の日記で触れている。
実は以前そこで紹介されているこちらへ訪れて見ようと、何度か考えた時期があった。しかし結局近年の続々オープンする新店もあってそのままになっていた。そして少し前から立川へ勤めるようになって、またこちらへの訪問意欲が再燃したものだが、それでもその内行こうと足踏みをしていた状態だった。
そんな中で東北新幹線新青森開業の日を迎えて、ふとこれはこれでいい開業記念になるのではないかと一人納得して出掛ける事にした本日であった。
そんなわけで中央線快速電車で向かいつつ、高円寺に停車しない土曜日だったと直前に気づいて、総武線緩行線電車に乗り換えて高円寺で途中下車。高円寺ラーメン横丁そばから延伸するアーケードに入って、2つの商店街を歩き倒してその店頭へやって来た。
人間知らない暗い夜道を歩くと冷静になれるもので、ここに来て牛乳味噌ラーメンを食して、果たしてそれが新青森開業の記念と言えるのだろうか?と言う根本的な節理に疑問を抱きながらも、そこは入店して行った私であった。
中へ入ると数人の先客がいる店内で、そんなまばらに空いた空席から入口近くの席へ腰を降ろした。さてオーダーは決めているが価格はいくらかと、壁一面に写経のように記された100近いメニューに目を通せば、これが実に圧巻なもので圧倒されるしかなかった。
よく見ると三つに大別されていて、ラーメン類、定食類、牛乳・チャーハン類と上に記載されていた。ふと見るとカレーラーメンがあったので、いちおう味噌カレー牛乳ラーメンが出来ないかお聞ききしてみると出来ないそうで、それならばと予定通り牛乳味噌ラーメンを大盛りでお願いした。
先客がオーダーした餃子や定食が目の前を行き過ぎていたが、実にボリューミーで実に美味しそうであった。程なく到着。見た目クリーミーそうな感じで、不思議と食欲をそそらせたラーメンだった。
それではと行かせて貰えばなるほどなかなかの美味しさ。豚骨主体と言った風情のラーメンスープに、牛乳がやや多めに入っている感じで、炒められた野菜が味噌ラーメンらしさを造形していた。
軽く胡椒を聞かせて隠し味程度に中国調味料を利用している処だろうか。麺はやや透明の中細やや細の麺で、コシの強さに特徴のある風合い。するすると入って行き、もう気がつけば完食だった。
創業して30年近く経つお店らしく、廉価なメニューが並んでどれも気前のいい盛りのよう。店主のご出身地が気になってお聞きすると栃木だそうで、牛乳ラーメンは創業当時から提供しているようだ。ご挨拶して精算を済ませてお店を後にした。
2年後には約3時間近い時間で東京から新青森までをE5系「はやぶさ」が最高時速320kmで結ぶ予定らしい。ともあれいいきっかけで、美味しいラーメンが食せた夜だった。
(左フォト) 牛乳味噌ラーメン大盛/壁面のメニュー/店舗外観 (2010.12.04)
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ラーメン 万福 (まんぷく)
住所:東京都杉並区高円寺南3-23-19 TEL03-3316-2402
定休日:水曜日 営業時間:11:40〜15:00/17:30〜23:00
アクセス:JR中央線高円寺駅南口下車。線路沿いを阿佐ヶ谷方面に歩いて横断歩道を渡った先の
左手のアーケードのパル商店街を進んで行く。アーケードを抜けるとルック商店街となって
更に直進。しばらく歩いて右路地を入った奥の左側にあり。
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