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昨日から低気圧に包まれていた東京周辺で、朝方は雨が強く降りしきっていたが、それも正午前には小康状態となっていた九月後半の木曜日だった。
そんな今日も仕事が終わって外に出れば、少し前までまた雨が降っていた感じの午後9時過ぎの銀座界隈だった。
時に鳥取では牛骨で出汁をとったラーメンが、戦後まもない頃からあったらしい。そんな鳥取の老舗ラーメン店が、この7月銀座に支店をオープンさせたとして気になっていた。
鳥取県中部地方に牛骨の祖といわれた「松月」と言うお店が過去に存在したらしいが、そこで修業した店主が昭和20年代中期頃に創業したのがこちらだそうで、鳥取県東伯郡琴浦町に位置する赤碕駅近くの赤碕店がその創業の地らしい。
その他にも鳥取県東伯郡北栄町に位置する由良駅近くの由良店、鳥取県倉吉市瀬崎町に位置する倉吉市役所近くの倉吉店があるそうで、ネットでは兄弟の方がそれぞれ営業しているような紹介がなされていた。
そんなラーメン店だけに、鳥取県内の100軒を超える牛骨ラーメンのパイオニア的存在のこちらだそう。ちょうど現在は勤務先がけっこう程近く、そろそろ落ち着いた頃だろうと、会社帰りに立ち寄る事にした今夜だった。
まもなく到着する頃数軒のラーメン店を確認しつつ、こちらの店頭へやって来た。入口に案内係の方が立っていて入ろうとすると、100円トッピングサービス無料券を手渡しくれた。
券売機に立つと、ラーメンとチャーシューごはんがセットになった、そんなメニューのボタンがあったのでそれを選んだ。
ごはんは明太子仕様も選べたがやはりチャーシューの方にして、ラーメンも醤油ラーメンと香味徳ラーメンどちらかが選べるそう。
醤油ラーメンはやや濃い味付けだそうで、香味徳ラーメンは薄い味付けらしく、しかも店長のオススメとの事であった。
案内係の女性は東南アジア系っぽい方で、カタコトの日本語だがキチンと説明してくれ、店長のオススメの表現が良かったので、思わずそれで香味徳の方を選んだ。その後で無料トッピングサービスの選択になって、どれと選ぶでもなく最後にあった玉子を選んだ。
奥には二人組の先客がおられ、その手前のカウンター席に促されてそこへ腰かけた。先にチャーシューごはんがやって来て、風合いの良いチャーシューに満足しながらパクついた。そうしている内に、まもなくラーメンもやって来た。
その見た目は、塩ラーメンに黒コショウが振られたものだった。ネットで赤碕店のラーメンが自由に見られる便利な世の中だが、具材などは明らかに違うものの、そのスープの色合いはなるほど似ておりこれが美味しそう。
それではと行かせて貰えば、豊かなコクがじんわりと来る中華そばで、中細麺の風情よろしく黒コショウのスパイシーさが何とも都会的に感じられた。
それはもう、気が付けば完食だった。鳥取の風が銀座の柳を揺らした、そんな風に形容したい美味しラーメンだった。いや、これはかなり良かった。
(左フォト) 香味徳ラーメン/チャーシューごはん/店頭外観 (2010.09.16)
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