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その昔の京成電車は枯れ草のような色をしていたもので、物心がついた幼いころよく母親が鬼越駅そばの踏切り辺りに連れて行ってくれたものだ。
商店街の入口が近くにあって、踏切りの通りはバス通りで、その頃はまだボンネットバスが行き来していた。通り過ぎる自家用車は、全てがフェンダーミラーだった。
そんな枯れ草色の電車を見ては母親の横でいつもはしゃいでいた記憶がふとよみがえった、青い表層から冬色の透明な陽射しが懐かしい記憶と共に注いでいた、そんな十二月師走上旬の休日月曜日だった。
もし生まれた家のそばに線路が無くて、そして母親がそこへ連れて行かなければ、もしかしたら鉄道好きの少年として育つことはなかったのかも知れない。閑話休題。
ともあれ本日は諸般の事情により立川市内へ出掛けるところとなり、昼食となってこちらが浮かび立ち寄ることにした。と言うわけで、久しぶり立川駅を降り立ち腹の足しにと立川たま館へやって来た。
その入口を入って、直ぐ左手で営業するこちらだった。少し前までは「さいころ」が在った場所で、同じ地雷源の店舗だけに、店舗リニューアルによる新ブランドの立ち上げと言ったところだろうか。
店舗スペース奥寄りに券売機があり、周辺にあった案内から濃厚鶏ソバ・唐揚1個・たまごかけごはんのB定食セットを選択。
カウンター席は半分以上塞がっていて、どちらかと言えば盛況と言えるこちらだった。右手の空いていた席に促されてそこへ着席。
券売機にも案内されていたが油が選べるという触れ込みがあり、白は鶏油、黒はマー油、赤は唐辛子入り、黄はカレー入り、魚は鰹魚粉だそう。
さっそくその選択をせまられて、少しだけ悩んで魚をお願いした。たま館入口では、つけ麺になびいたが、案内を見ている内にB定食となった。
10月5日にグランドオープンしたばかりらしい。大山鶏の鶏ガラと胸肉を圧力釜で炊いたスープがウリのこちらだそう。程なく到着。
それではと行かせて貰えば、なかなかのとても素敵な持ち味が素晴らしい、今までの鶏白湯とは違う切り口が嬉しいもの。
成熟した濃厚感がありながら瀞みが控えめになっていて、粘度競争よりもその味わいと後味感に重きをおいたシフトが良かった。浅野さん家の卵のたまごかけごはんも、こだわりの醤油も小瓶で来て、やはりなかなかだった。
鶏の唐揚げが一つでも二個くらいの比重で嬉しく、味もさりげなく美味しかった。カレー粉がサービスで添えられていて、こうしたことがまた来て見ようというその気にさせるもの。
替玉も用意しているこちらだが、その表記が替玉ならぬ変玉で、タレを和えて味も変えてしまうと言うものらしい。
お腹に余裕があったので、再度券売機まで行ってそのチケットを購入。程なく来た変玉の底にタレが忍ばせているそうで、掻き混ぜてから麺をドンブリへ投入した。
通常の替玉だとスープは残っていても、味が薄くなっている場合が殆どだが、こちらの場合そこに着目してタレを和えさせるのは新しい方式と言えそう。
気がつけば完食。このレポートを作っている際よく思っていることだが、どんな状況の中でも自分に何かを課すということは悪いことではないと思う。
怪人二十面相と言えば少年探偵団と言えて、幼い頃長い入院をしたことがあった所為だろうか、少年探偵団の歌は今でも歌える。いや、さすが地雷源スタイルと言える、それほど美味しい鶏白湯だった。
(左フォト) 濃厚鶏ソバ/セット唐揚&たまごかけごはん/変玉 (2013.12.02)
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濃厚鶏ソバ 怪人二十面相
住所:東京都立川市錦町1-2-16立川アーバンホテル1F立川らーめんたま館内
定休日:無休 営業時間:11:00〜翌1:30 ※日曜のみ〜23:00
アクセス:JR立川駅南口下車。南口左手の階段を降りて行き左手へ進んで行く。途中のY字路
を右に進み少し歩いた左側にあり。
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立川らーめんたま館の一店として今秋オープンした。 |

入ってすぐ左側にある地雷原の新ブランド店。 |

店名は江戸川乱歩の作品からだろう。 |

次世代鶏白湯と言えそうなお奨め店。 |

油の色が選べて、替玉も新しいスタイル。 |

こだわりの浅野さん家のたまごが愉しめるこちら。 |
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