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夏色の空気が地下鉄の車内にも感じられるようになって来た、車輪がレールをトレースする音がいつもより響いていた気がした、初夏を感じるには充分な気温だった6月前半の火曜日だった。
時に渋谷にも一蘭がある事を知ったのは、渋谷に勤めるようになってから、そう間もない時期であった。
しかしなんと、今の仕事の内定が決まる前の二月末から改装工事が始まっていて、行きたくても行けない日々が続いていた。
どうやらそんな長い改装工事も無事予定通りに終わったようで、ついに今月1日から再開した模様のようだった。そんなわけで、待ちに待ったこちらへ、訪れる事にした今夜だった。
雑居ビルの地下に降りる階段がこちらの入り口になっており、下に着くと赤い生地の暖簾が掛けられていて、そこに緑色の文字で「昭和35年創業 一蘭 天然とんこつラーメン専門店」とあった。
ちょうど直ぐその暖簾の奥に、先客が列を成して並んでいた。行列が動いて後になってから判ったが、およそ10人が並んでいたこちらだった。
券売機で天然とんこつラーメンに、追加ねぎ・小ごはん・半熟塩ゆでたまごのボタンを連打。列の先には5脚の椅子があって、そこに座れるようになればもうすぐ。
目の前には座席の配列表があって、座席の準備が整うとそこに「空」の文字が表示されて、そこに先頭の人が左右にある無地の赤い暖簾のどちらかに入って、そこに座って行くシステムになっていた。
それをよく見ていない初入店客は、その真ん中にある厨房入り口である、緑色の暖簾から無理やり入ろうとしてしまうので注意したい。
自分の番になると、程なく七番の座席が空いて、そこに進んで腰を降ろした。およそ並んでから15分は経過した感じであった。
さて座ってまずする事は、ネギが白ネギか青ネギか選べたり、味の濃さや麺の固さが選べたりするオーダーシステムで、一枚の紙にその希望をしたためる事。
そこは青ネギを選んで、麺ヤワメ以外は普通にして、呼び出しボタンを押してお願いした。
味集中システムで名高いこちらだが、この支店は左右に先客がいて、左右一枚の板で簡便に仕切られているだけで左右には頭だけが見えた。
冷水が出る蛇口は相変わらずあり、咽が乾いていたのでいつもより余計に飲んでしまった。やや待ってから、ラーメンがやって来た。
青ネギが多めのラーメンに、先に来ていて剥いておいた茹でタマゴを投入して行かせて貰えば、これがそこはなかなかと言える美味しさ。
独特な辛みが最初からクセになりそうな良さがあって、そこはさすが一蘭と言うしかなかった。好みを用紙に記入してラーメンを提供するオーダーシステムの元祖のこちらだそう。
時折りチャルメラの音が不規則に鳴るのは何故?かと思ったが、替玉をオーダーする為目の前のボタンを押すと鳴る仕組みのようだった。
今回あらかじめ小ごはんをお願いしておいたので、替玉を追加オーダーする事なく、麺がなくなってからご飯を豚骨スープに入れて愉しみ、今日も気が付けば完食であった。
いやいや、やはりなかなか良かった。
(左フォト) 天然とんこつラーメン+ねぎ・半熟たまご/店舗入口/店内 (2010.06.07)
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