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夜明け前には昨夜の雨も一旦収まったようで、水たまりの傍以外の地表は殆ど乾いて、穏やかなそよ風が夏の一場面を動的にしていた7月下旬週末の土曜日。
そんな状況で始まった今日であったが、仕事が終わって外に出れば、また昨夜のように霧雨のような細かい雨粒滴る今宵だった。新潟では大変な豪雨だったよう。
時に先日ネットで調べている内に中野で気になるラーメン店がまた増えてしまい、その一軒であるこちらへ今回訪問する事にした。
そんなわけでまた会社帰りに中野で途中下車して、路地裏のメインストリートのような狭い道の中野ふれあいロードを歩いて、その通り沿いにあるこちらの店頭へやって来た。
入店すると厨房に店主らしき方が一人おられて、それを囲むようにカウンター席が配されており、そこにいつも来ている感じの常連さんが一人の店内だった。
左手の壁にメニューが掲げられていて、見るとしょうゆラーメンと塩ラーメン以外に支那そばなる第三のメニューを見つけて、思わず店主にしょうゆや塩とどう違うのかお聞きしてみた。すると薄味のラーメンらしく、それ以外は比較的濃い味付けになっているのだそう。
そんな事を聞いた手前別のラーメンにするのも変な感じだったのでそれをお願いして、何か一緒にと思い焼餃子が目に入ってそれもオーダーする事にした。
メニューの手前に掲示板のようなスペースが用意されていて、そこには演劇や全国公開しないような映画のチラシ等が貼り付けられてあった。
奥では丼を湯で温めながらも丁寧な職人の仕事が続けられていて、平ザルを軽妙に操り終わる頃お願いしたラーメンがやって来た。
支那そばと言うと勝手な思いこみかも知れないが、清湯のスープに軽い醤油が効いたカエシが入ったものをイメージする。
今までそうだっただけに、今回もそんな感じなのだろうと思っていたが、来て見れば軽く濁った薄い豚骨醤油のスープ。
そしてそんなスープの中に入る麺は、縮れて太さが不揃いの中太平打ちで如何にも手打ちと言う風情だった。
お聞きして見るとやはり自家製の手打ち麺。蘊蓄が全く無いこちらの店内で、手打ちの案内すら無く今回初めて来て判った次第だった。
今時の豚骨醤油と言えばこってりして魚介がこれでもかと入るスープが主流だが、その真逆も真逆の和出汁のような隠し味程度に魚介を利用するあっさり豚骨醤油仕様。
チャーシューもいい風情の味わい。白濁したあっさり醤油のスープは何とも独特な持ち味を有するもので、香味野菜に中国漢方を併せたような面持ちを感じた。
焼餃子もむっちりした皮で肉餡も典型的な餃子らしい風味豊かな美味しさ。やはり手打ちの生地を利用したものだそう。
中野には20年前からおられて、こうしたお店を営業して来た店主らしい。元々ミュージシャンの店主らしく、繁華亭バンドなるグループを今でも結成していて、ギターやドラムを操る大将だそう。
気がつけば完食。いや、実にいぶし銀的な旨さを誇る、そんな美味し支那そばであった。
(左フォト) 支那そば/焼餃子/店舗外観 (2011.07.30)
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