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雨の予報はないものの曇り空が陽射しを隠して、寒いと言うよりは涼しい6月も下旬の休日月曜日。ここのところ休日になると浅草へやって来ているが、今日もまたラーメンを求めてやって来た。
まずは浅草雷門の前に立つ。ここから仲見世の左脇の道を進んで行き、花やしき通りを寄り道しながらも浅草国際通りに出て、お目当ての店の近くに立てばこれが全く違う店名看板がすげられていた。
山路力也氏編著の東京ラーメン完全ガイドにも掲載されていた名店の元祖恵比寿ラーメンだが、そんな訪問予定店をケータイで調べて見れば何と一昨年には既に閉店していたようだった。
幾つかの候補店だったが、さてどうしたものかと立ち尽くしていると、ふと甘い醤油の香りが何処からともなく漂って来た。さて近くに煎餅店があるのだろうか?いやあちらの喫茶店なのか?
判った、この角地にある中華店と近づけば、鮮烈な醤油の匂いが換気扇ダクトから噴き出していた。なんとも言えない良い香りで、思わずそこで芳しい臭いを吸い込んで深呼吸していた。
ふと店名看板を見上げれば、その名も中華カド。角地にあるだけに大変判りやすい店名と言えた。
それがこちらで、それなら先程も開店確率が低いので半ば諦めていた二店にもフラれていただけに今日はここで行こうとなった。
そんなわけで入店すればカウンター席に初老の先客の方が一人おられ、厨房には老練そうな店主にその奥さんの合計3人がおられた。正午前でテレビは点いているものの、比較的静かな店内だった。
正直に元祖恵比寿ラーメン目当てにその交差点に立ったら閉店していて、落ち込んでいるとこちらから醤油の良い香りがしてそれに釣られて入店したことを告白した。
するとそちらはかれこれ3年くらい前に残念ながら閉店してしまったそうで、醤油の香りはチャーシューを煮ている最中だったことを教えてくれた。
なるほど道理で醤油の甘い香りがするわけだった。これも何かの縁と感じつつも、それならばチャーシューメンにしようとなってそれをオーダーした。
初老の先客はその昔タクシーの運転手だったらしく、ラーメンを食べ歩くのならタクシーの運ちゃんに聞けばいい店を教えてくれることをほろ酔い加減のその方が教えてくれた。
遠い過去を追うように赤坂ラーメンは旨かったなぁと一人つぶやいていた。客が入らなくてもラーメンは常に作り続けないと対応できない程忙しいラーメン店なのだそう。
そんな先客のお話しに耳を傾けながらも、こちらがいつ頃創業したのかお聞きして見るとこれが昭和45年に開業したのだそう。こちらも何度かテレビに、紹介されたことがあったようだ。
周辺の外食店の店主はほとんどが2代めに引き継いでいるそうだが、こちらは現役バリバリの初代店主であることまで教えてくれた。程なく到着。
それではと行かせて貰えば、これが自家製チャーシューの泣ける旨さもさることながら、煮干しのような魚介がさらっと利いたチャーシューと同じ醤油がまたたまらないもの。
鶏ガラのそんな味わい深いスープに、入口に麺箱があって判ったタチバナ製麺製らしい中細麺の風情も素晴らしく、それだけに気がつけば完食だった。
いや、無化調ではない感じだったが、かなりとんでもなく美味しい、実に素敵で味わい深いそんなチャーシューメンであった。
(左フォト) チャーシューメン/メニュー/店頭外観 (2012.06.25)
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中華 カド
住所:東京都台東区浅草4-25-3 TEL03-3875-2976
定休日:水曜日 営業時間:11:30〜20:30
アクセス:浅草駅下車。浅草国際通りに出て右手へ進んで行き、言問通りを越えて150m程歩いた
千束五差路交差点の右側にあり。つくばエクスプレス線浅草駅から程近い場所にあり。
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| 2012.06.25 スカイツリーが身近に見える浅草。 |
2012.06.25 仲見世から歩いても行ける距離のこちら。 |
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