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気象庁統計開始以来113年間の中で、今年は最も暑い夏だそうで驚くばかりだ。そんな未曽有の猛暑だが、ともあれ今日も朝から陽射しが厳しい九月前半週末の土曜日であった。
そんな今日も仕事が終わって外に出れば、幾分いつもよりは暑さが薄らいだものの、やはり蒸している事に気づかされた午後8時過ぎの都内だった。
先日久々に八重洲地下街に入って歩いていると、以前こちらと同じ屋号の番外地だったラーメン店が、その名前を遊亀亭に変えていた事に気づいた。
ちょうどお店の方が出て来て券売機の調整をし始めたので、話し掛けると昨年初めにその店名を変えたことを教えてくれた。今度また食べに行く旨を告げてそこを後にした。
そう言えば八重洲の番外地と言えば、確かもう一店舗あった筈だ。今回そちらが店名を変えた以上こちらに訪問をして、そうした処を明確にしておきたいものとなった。
そんなわけで会社帰りに、初めて北口店へやって来た。すると親子の先客が店先に居て入らずにお店の方とやり取りしていた。はて?と思ったら前精算方式らしく、支払いを済ませてチケットを受け取ってから奥に入って行った。
なるほどと店頭のビジュアルインフォメニューを見ると、ラードが多めでも茶濁でもない清湯のラーメンにオーダーが定まらず、その精算レジに進んだ私であった。
「旭川ラーメンと言うと、醤油あたりがオススメですか?」とお聞きすると味噌ラーメンがお奨めだそうで、ふと見るとそんなとき視野の範囲に味噌ラーメンと餃子4個のセットメニューの案内を見つけて、条件反射とはこの事なのかと思いつつ、ついそれをオーダーした。
そしてそこで先に支払いを済ませると、店内手前右手のスペースに促されて、しばし待つ事となった。近くにオーダーした方がおられたので、さりげなく色々とお聞きすると色々な事が判明した。
現在は遊亀亭となっている当初は番外地北口店だったお店は、てっきり同じ企業が経営しているのかと思えば、こちらはお兄さんが運営していて、向うは弟さんが運営しているお店なのだそう。
こちらは八重洲地下街がオープンした昭和40年6月、その開業時からこちらも一緒にスタートしたラーメン店だそうで、弟さんの南口店はしばらく経過してから同じ地下街にオープンしたらしい。するとこちらは創業45年を迎える、老舗ラーメン店と言う事になる。
旭川ラーメンと言えば古くは「特一番」であり、近年は「蜂屋」「青葉」「山頭火」で、製麺所では加藤ラーメンの名前が浮かんだりするものだ。程なく到着。
もう見るからに、じんわり系の味噌ラーメンがやって来た。幅広で薄いメンマが時代を感じさせると言うしかなかった。ザクッと切った感じの、刻みネギの風情が何ともいい感じだった。
それではと行かせて貰えば縮れ具合の麺がやはり何とも旭川ラーメン的であり、薄口風な味噌のスープが毎日に口にしても飽きさせない感じの風情のいいものと言えた。
チャーシューも美味しく、先述のメンマは昭和と言う時代を感じさせるものだった。そう言うならば味噌スープの味わいさえも、そんな先入観とも言えない何かを感じさせるものがあった。
まもなくやって来た餃子も、大きさはどこか大阪的ひとくち風サイズだったが、その焼き目はどこか往年の東京大衆中華店で出てきた餃子を彷彿とするものであった。いい意味で、味があったものだ。
旭川ラーメン一つにしても、時代で何かが変化しているのかも知れない。そんなわけで、そこは気がつけば完食だった。いやいや、良かった。
(左フォト) 味噌ラーメン/餃子4個/店頭外観 (2010.09.04)
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