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※下館ラーメン食べ歩き前編
朝から抜けるような青空が広がるものの、強い春の風が街を駆け抜けていた、三月弥生も中旬の木曜日の午前中であった。四国・高知でかなり早い桜の便りが届いて、今年はそんな感じの桜前線なのかと思う今日この頃であった。
そんな今日は先日新横浜ラーメン博物館に行って笠岡ラーメンを愉しませて貰い、それが鶏ガラ鶏チャーシューであった事から、ふと茨城にある下館ラーメンの事が脳裏に浮上した。遠方ゆえに五年前に行ったきりだったので、今回出掛ける事にした次第だった。
茨城と言うと、つい「いばらぎ」と言ってしまいそうだが「いばらき」と濁音をつけないのが正解で、そんな茨城に奇しくも今日から霞ケ浦水戸寄りの自衛隊百里飛行場内に茨城空港が開港がした。
なお下館ラーメンの源流は筑波軒と言われていて、そのラーメンは濃いめの醤油色の鶏ガラスープに、黄色みを帯びた中細ちぢれ麺が泳いでいて、具は最大の特徴である鶏チャーシューに、メンマ・ナルト・三角形の海苔などが乗っているものだ。
そんなわけでいつもより早い、午前9時に自宅を出発して一路下館を目指した。JR武蔵野線で南流山駅まで行き、そこから五年前に訪問して半年経ってから開業したつくばエクスプレスで守谷まで行き、さらに非電化の関東鉄道常総線に乗車。右手に雄大な筑波山を眺めつつ、そこから1時間近くも揺られて下館にやって来た。
下館の町は、米や苺や野菜などの農業が主産業で、蔵が多く建つ町としても知られている。平安時代に藤原秀郷が建てた三つの城砦である、上館・中館・下館から下館の地に由来する地名らしい。最近の有名人では、プロゴルファーの片山晋呉や手品師のマギー司郎を輩出している。
さて早速下館の町を散策しつつ歩いて行き、一軒めのこちらへ向かって行った。すると2軒目に予定していた「むさしや食堂」が道すがらで確認すると、ガラス戸に白い幕が張られていて暖簾が掛かっておらず、木曜が定休日であった事が判った。
そこで2軒目は、出来れば行きたかったお店があったので、そちらにするかと考えつつ歩いていると、まもなくこちらが見えて来た。暖簾がまたこちらも掛かってないと一瞬だけ不安になったが、向かい風がこちら出汁の香りを運んで来て、営業している事をそれで悟る事が出来た。
店頭に立つと案の定店内は照明が点いていて、開店まもないながら営業していたこちらだった。中へ入ると女将さんらしき方が入れ替わるようにして外へ出て来て、風情のいい紺色の暖簾を店先に掛けておられた。
テレビ近くのテーブル席に腰掛けて、厨房から出て来られた店主にラーメンをオーダーした。すると冷水を汲んだコップと一緒に、タクワン三切れが乗った小皿が届いた。たまに見掛けるサービスで、嬉しい限りだった。直ぐにかじって見ると、これが何とも美味しいタクワンだった。
松戸から下館のラーメンを食べに来た事を告げると、歓迎してくれたお店の方々であった。店名はせいしょうけんと読むそうで、筑波軒で修行した先代が昭和32年にここを創業させたそう。程なく到着。
おお、こちらもやはり三角形の形をした海苔が浮いており、その他にゆで卵半裁、メンマ、青菜、ナルト、鶏ささみチャーシュー二切れ、刻みネギが乗っていたこちらであった。
それではと口にさせて貰えば、なるほど筑波軒で修行した事が直ぐに判るそのシフトで、鶏チャーシューこそスタイルが違うものの、その醤油スープはかなり近いものを感じた美味しさであった。中細ちぢれ麺もいい感じで、味のあるものであった。ちなみにチャーシューメンは、豚肉チャーシューだそう。
鶏ささみチャーシューも風情よく、ナルトの練り物感も実に良かった。やや多めの麺量ながら、その旨さゆえに気が付けば完食だった。麺は自家製だそうで、その麺を他のラーメン店に卸しもしているらしい。
鶏ガラスープに人気がある土地柄だそうで、笠岡みたいにその昔は養鶏業が盛んな地区でなかったかお聞きすると、町ぐるみで主力産業としてやっていた事は無かったそう。
しかしそう言われて見れば、以前は確かに町内に大きい養鶏場があったそうで、そんな所に下館ラーメン誕生秘話があるのかも知れない。いや、こちらも美味し下館ラーメンであった。
(左フォト) ラーメン/店内/店舗外観 (2010.03.11)※中編はこちら。
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中華そば専門店 盛昭軒(せいしょうけん)
住所:茨城県筑西市本城町甲273 TEL0296-22-3669 定休日:月曜日 営業時間:11:00〜20:00
アクセス:JR水戸線他下館駅北口下車。ロータリー奥左手の車道を進んで行き、国道50号を
越えてさらに少し歩いた右側。徒歩およそ12分程度。
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| 2010.03.11 入店すると冷水と一緒に、このタクワンがやって来る。 |
2010.03.11 つくばエクスプレス守谷駅から、常総線で下館へ行こう。 |
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