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夜半のひと雨が地表を冷やしたのか陽射しが隠れて、いくぶん気温が落ちていた三寒四温が続く五月皐月初日の水曜日。
今日も仕事が終わって外に出れば、午後になってから雨が降り出して来たものの帰る頃にちょうど止んで助かったそんな午後七時過ぎだった。
しばしば蕎麦屋でもラーメンを提供しているのを見掛けるが、実際そんな店をレポートで紹介することもたまにある。千葉あやめ台長寿庵などがそうだが、ニーズもあってか何処でもラーメンをやっているとは限らないようだ。
松月庵もまた蕎麦屋の巨大系列店チェーンと言えて、結構街角で目にする機会も多い。そんな松月庵が浦和駅西口周辺にもあって、どうやらラーメンを提供しているらしい。
そんなわけで気になるところとなって、仕事帰り立ち寄ることにした。と言うことで浦和駅西口から10分近く歩いてその店頭へやって来た。
背後に大きなマンションがあり、隣りに浦和宿二・七市場跡なる史跡があった。宿場町・浦和で二と七のつく日には、その昔に六斎市が催されて賑わったそうだ。
午後八時まで営業のこちらで、ラストオーダーが早いとアウトのおそれがあったが、普通に営業しており問題なく入店出来た。閉店間近の時間もあってか先客は二人連れの方々のみで、まもなく精算を済ませて店を後にして行った。
奥寄り左手の蕎麦屋らしい四人掛けの木製のテーブル席に腰掛けた。「蕎麦屋なのにラーメンもやっていると知って来たんですよ」と、そう告げると笑顔で「やってますよ」と応えてくれた。
ラーメンと何かしらのセットがあればと相談すると、かやくご飯のセットが200円であるとのことで、それならばと素直にそれをお願いした。
例によって開業してどれほど経つのかお聞きすると、最初はそんなことを普段聞く方はいないのだろう、直ぐに回答が出て来なかったが、しばらくしてから37年目のこちらと言うことを教えてくれた。すると昭和51年頃に開業したところだろう。
松月庵は台東区池之端に総本店がある蕎麦屋で、お店の方からもそのことを教えてくれた。紙製の箸入れにはグループ店を示す松をかたどったマークに傾いだ月の文字が入っていた。
同じさいたま市内ではJR与野駅周辺の浦和区上木崎や、JR武蔵浦和駅周辺の南区白幡にも同じ店名の松月庵が営業しているようだ。程なく到着。
それではと行かせて貰えば、そこは蕎麦屋のラーメンだけに、風流な味わいがたまらない素敵なラーメン。細い麺で一瞬だけ蕎麦かと思ったが、すすると中華麺らしいコシと喉越しだった。
たっぷりのワカメに、よく塩抜きされたメンマとナルトの風合いもいい感じで、チャーシューが蕎麦屋にしては中華店に負けておらず素晴らしいものだった。
かやくご飯も美味しく、付いて来たお新香をポリポリとかじりながら頬張った。そう言えば最近この周辺に新しいラーメン店がオープンしたが、炊き込みご飯を提供しておりそんな共通点があった。
到着した時に中華店でないだけにレンゲが付いてなかったので、久しぶりにレンゲなしでラーメンを楽しませて貰った。言えば用意してくれたかも知れないが、これが蕎麦屋の流儀ならばと、そのままでどんぶりを途中から手にして口にして行った。
レンゲのないラーメンでさえも、違う味わいが感じ取れて乙なものだ。気がつけば完食。いや、なかなか素敵で実にとても良かった蕎麦屋のラーメンとかやくご飯だった。
(左フォト) ラーメン/セットかやくご飯/お品書き (2013.05.01)
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そば処 松月庵(ショウゲツアン)@浦和・常盤一丁目
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤1-5-20 TEL048-832-3335
定休日:金曜日 営業時間:11:00〜20:00
アクセス:JR京浜東北線ほか浦和駅西口下車。伊勢丹裏にあるイトーヨカドー手前の道路を国道
463号へ向かい、そこに出たら右折して進み仲町交差点をさらに直進して200m程歩いた
左側にあり。徒歩およそ9分。
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日本蕎麦店らしいそんな店舗外観。 |

店頭のサンプルショーケース。 |

背後に大きなマンション、隣りに浦和宿二・七市場跡。 |
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