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昨夜の雨は夜早い時間には止んで明けて曇りがちながら雨の気配もなく、気温は上昇気味であるものの何処か穏やかな七月文月下旬の木曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、湿度が高く肌にまとわりつく感覚が夏の夜らしいと言えばそれらしいそんな午後七時過ぎだった。
川口駅周辺のアリオ界隈に来々軒があるとしてしばらく前から気になっていたが、定休日や営業時間が判らなかったこともあって、その内に行こう程度に考えていた。
しかも実はその来々軒が、駅傍のそごう川口店界隈にもう一軒在るようだった。先日そちらを先に探して見たが、どうやら既に閉店しているようで見つからずじまいだった。
そんな折り少し前に某千駄木カフェマスターから、アリオ界隈のこちらのチャーハンがいいとしてお奨め頂いて、定休日と大まかな営業時間も教えて頂いた。それならば是非ともとなって、今回仕事帰りにまた川口東口に降り立ってこちらへ向かった。
来々軒と言えば明治43年に浅草で開業した日本初のラーメン専門店だ。しかしその元祖来々軒の歴史は既に幕を下ろしている。とは言え、祐天寺来々軒と進来軒@千葉穴川が、その流れを汲む店として今も営業している。
そんなわけで産業道路をしばらく歩いてその店頭へやって来た。側面上部の赤いビニールシートには、「らーめん 手作りぎょうざ来々軒」と記されて、時代の語り部のような建物がそこに佇んでいた。
白い生地に赤い文字で中華料理と刻まれた暖簾を潜り抜けてさっそく中に入れば、比較的狭い店内に先客一人に店主とその奥様がおられた。
こちらもまたメニューが壁一面に貼られていて、半チャンラーメンを見つけてそれをお願いした。手作りらしい餃子も気になったが、今回見合わせることにした。
昭和40年にこの地で創業したこちらだそうで、48年に及ぶ歴史があるそう。今は既に閉店してしまった神田神保町で営業していた、そんな来々軒の暖簾分けになる来々軒であることを教えてくれた。
メニューが貼られた壁面には、おそらく創業当時からあるのだろう中国の絵が三枚飾られていた。
以前隣りがビル解体か何かの工場現場になったとき額ごと絵が落ちて見るも無惨な姿になってしまったそうだが修復して今でも大事にそこに掛けているのだそう。程なく到着。
なかなかのオーラを感じる、そんなラーメンと半チャンがやって来た。それではと行かせて貰えば、昭和の風情を十二分に感じさせてくれながらも、凛とした風合いがある中太の麺がたまらないもの。メンマにチャーシューも素敵だった。
チャーハンもなるほど薄からず濃からずのかなり良い風合いが実に良かった。気がつけば完食。四ッ谷駅前の四谷見附交差点傍の来々軒は、今でもその神田神保町の兄弟になる方が営業していることも教えてくれたが、後でその中華店を調べて見ると残念ながら六年前に閉店していた。
四ッ谷の来々軒?精算を済ませて挨拶してそこを後にしたが、直ぐには気がつかなかったが四ツ谷の来々軒と言えば、祐天寺来々軒のレポートで触れているように商標登録をした唯一の来々軒であり、その祐天寺来々軒の流れを汲む店だった。
と言うことは神田神保町の来々軒もまたその筈であり、と言うことはこちらもまた元祖来々軒の流れを汲んでいる来々軒と言うことになるではないか。
いや、ともあれこちらのラーメンは何とも風情の良いもので、チャーハンと同じように薄からず濃からずの絶妙な風合いが素晴らしかった。
(左フォト) ラーメン/セット半チャーハン/店舗遠景 (2013.07.25)
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中華料理 来々軒@川口幸町
住所:埼玉県川口市幸町3-12-1 TEL048-253-4802
定休日:日曜・祝日 営業時間:11:30〜15:00/17:00〜22:00前後30分状況次第
アクセス:JR京浜東北線川口駅東口下車。東口スカイウォークを利用して川口そごうの前まで行き、
その手前にある左手の階段を下りて行く。そのまま産業道路の歩道を前進して行き600m
ほど歩いて行った横断歩道の先にあり。徒歩およそ8分。
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商標登録した四ツ谷来々軒とも縁があったこちらだそう。 |

古めかしい中国の絵が、なんとも郷愁を誘う店内。 |

アリオ川口周辺にある老舗中華店の来々軒。 |
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