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晴れ渡る青空からまた爽やかな陽射しが注いで朝凪で遠方の空はスモッグで淀んでいた、イヤホンから懐メロが聴こえて来ては行き過ぎる季節に思いを馳せていたそんな五月皐月前半の木曜日。
今日も仕事が終わって外に出れば、昼間は気温が30度近くまで上がって陽が暮れてもそんな陽気の午後七時過ぎだった。
一昨日は蕨にある北海ラーメンを訪れたものだが、似たような店名のこちらが浦和駅周辺のガード下にあって以前から気になっていた。
しかしそれまで一度も営業している姿を見掛けなかっただけに、もうやっていないのではと考えていた。それがその北海ラーメンをきっかけにして、もう一度気にかけて見るかとなった。
それで先日某店の帰り道に、わざとこちらを経由してその店先に立つとこれが営業しており、その日は定休日だけ確認させて頂いて帰途に着いた。
その時は定休日を水曜と日曜とお聞きしたが祝日もどうやらお休みのようで、ゴールデンウイークが続いて結局また何度かフラれて今夜こそとやって来た。
営業している。複数回店頭に立ったこちらで、そんな店が営業していると、不思議と感無量になってしまうものだ。
場所は浦和駅の西口側に出て、ロータリー手前右手のガード下沿いのアートを見ながら進んで行き、中華店ラーメン王の奥にある並びの中華店がこちらだ。
北海と言えば北海道だけに通常はホッカイと読むが、こちらでは店名看板にペーハイと振り仮名が表記されており中国語で読ませた店名のようだ。
さっそく入店するとベテランのご夫婦が、一品料理を突っつきながらビールを嗜んでおられたフロアで、奥に目を移せば見るからに老練そうな店主が比較的広い厨房に一人おられた。
その情景にこちらは間違いなく、個人経営の中華店だろうと、これまでの経験で判った。さり気なくカウンター席へ腰掛けて、少し離れた場所にあったメニューリストを手にとってそこから店名が店名だけにみそラーメンとぎょうざをオーダーした。
その後で冷水は?と見れば、直ぐそばにコップと冷水ポットがあったので、店主に確認してからその冷水を注いで席に戻った。やはり祭日もお休みだそうで、まぁ中華店で日曜が休みなら大抵は祭日も休みがほとんどだけに、そこは驚くことでもなかった。
営業時間を確認させて貰うと夜営業のみだそうで、その時点で道理で行き違いばかりであったことが納得できた。
しばし先客の一品料理の調理が続いて、その後で先にぎょうざがやって来たので小皿に醤油・お酢・ラー油を入れて軽く浸してから頬張れば、これがなかなかの美味しさ。
店頭に餃子の北海とも記されていた看板があったが、なるほどとても良かった。ちなみに入口には大きく中国料理北海と表されていて、小型自立看板には中華料理北海とも表されていた。
そして程なくラーメンもやって来た。厨房と客席フロアの境にはガラス板が設けられていて、厨房の熱気が客席に来ないようにされていた。
それだけに店主との世間話しは難しかったので、ラーメンを持って来られた際に開業してどれほどかをお聞きすると、さりげなく50年になることを教えてくれた。そうしたノリで話してくれるのも嬉しい。
それではと行かせて貰えば、何処かその昔に札幌ラーメン横丁で口にした時の味噌ラーメンの味わいに近いもので美味しかった。
その後流行った札幌味噌と言えば、熱いラードがスープの表面を塞いで中太麺がその中に泳ぐもので、その陰で札幌では純連のようなさらにインパクトある味噌ラーメンもあったようだ。
しかしそれ以前の札幌味噌創生期の昭和30年代は、味噌汁にも似たあっさり気味の味噌スープに中細麺が泳ぐもので、まさしくそんな風情を持つこちらの味噌ラーメンで、言って見れば時代の生き証人ともいえたそんな味噌ラーメンだった。
札幌にある味の三平の大宮店主が、昭和26年頃から試作を始めて昭和29年頃にレギュラーメニューとして並ぶようになったそんな元祖札幌味噌ラーメンだ。
それにしてもモヤシと挽き肉が織り成す絶妙な旨味が素晴らしく、中細麺のちょっとない喉越しとコシの素敵な風情は感動さえ覚えるものだった。
それにしてもしみじみと来る味噌スープの味わいがたまらなく良かった。札幌ラーメン横丁で味噌ラーメンを口にしてから、もう33年の歳月が流れていた。
やはり個人店だそう。確認しなかったが共通点は皆無なだけに、おそらく蕨の北海ラーメンさんとは全く関係ないこちらだろう。気がつけば完食。いや、かなり実にとんでもなく、とっても果てなく本当に良かった、そんなみそラーメンとぎょうざだった。
(左フォト) みそラーメン/ぎょうざ/店頭外観/メニュー (2013.05.09)
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中国料理 北海 (ペーハイ)
住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町1-8-1 TEL048-822-5580
定休日:水曜・日曜・祝日 営業時間:18:00頃〜23:00頃
アクセス:JR京浜東北線ほか浦和駅下車。西口側へ出てガード下を大宮方面へ100mほど歩いた
右手のガード下にあり。
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西口に出たら右手へ進み、アートを見ながら進むとある。 |

餃子の北海、中華料理北海、中国料理北海のこちら。 |

一品料理側のメニュー。 |
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