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曇りがちの空模様ながら淡い陽射しが注いで、啓蟄となった街角は春のひとしずくが垂らされたかのように季節が拡散していた三月弥生前半の木曜日。
今日も仕事が終わって外に出れば、変わらない陽気のそんな午後七時過ぎだった。時にこちらもまたラーメン本で気になっていたお店で、今夜こそと仕事帰り立ち寄ることにした。そんなわけでまた北浦和駅へバスで出て、その店頭へやって来た。
先日某店へ訪れた際、向こうの歩道側にこちらが見えてあそこかと思って地図も見ずに来た。
ところが店頭に立ってよく見れば、店名の冠にマルシェと記されてイタリアン居酒屋とも案内されていた。そこでその時点で、ラーメン本を広げて地図を確認すると、こちらは線路沿いに位置していた。
どうやらここは関連店の一店舗のようだった。ともあれそちらからそう遠くない場所で、一度北浦和駅に戻って仕切り直して、こちらの店頭へやって来た。店先にはラーメンにつけ麺の文字もあり、今度は間違いなさそうだ。
さっそく中に入れば、ラーメン店と言うよりは居酒屋そのもので、思わず再度外に出て確認してみたくなってしまった。
とは言え店内にもつけ麺の文字が躍っており、一息ついてハーフコートを脱ぎ、空いていたカウンターの角席に腰を下ろす。ふと見ると、さりげなく浅草開化楼の麺箱が置いてあった。
メニューを手にしてオーダーしようとするとランチタイムのものだったらしく、夜の部のメニューリストに持ち替えて、そこからちっきん麺の塩味をお願いした。すると太麺か細麺が選べるそうで、そこはもちろん太麺にして貰った。
そしてさらにサイドメニューも行こうと、タレが付いた焼き鳥が入るらしいちっきん丼少なめをお願いした。デザートメニューも目ざとく見つけて、そのオーガニックシュガー蜜のミルク寒なるスイーツもさらに一緒にオーダーした。
2008年9月15日にオープンしたこちらだそう。炭火串焼台所ちっきんが開業させたラーメン店らしい。間違えて立ったイタリアン居酒屋は、やはり姉妹店だそう。焼き鳥が愉しめるこちらだが、ラーメンやつけ麺が愉しめるのはこちらだけらしい。程なく到着。
それではと行かせて貰えば、霧島鶏をふんだんに利用した鶏白湯だそうで、何処か支那そばが並走する味わいがありながらもコラーゲンが豊かなスープがたまらないもの。開化楼の麺も、やはりいい。
食べ進めて行くと唯一無二の方向性が感じられるもので、普段ラーメンに接していない方が独自の主体性を以て開発した風合いがあり、それが新鮮な面持ちを造作しており実に素敵なものと言えた。
多めに入る焦がしネギは鶏油で揚げたものだそうで、メンマにはザラメや鷹の爪に鶏白湯スープの味付けが付加されているらしい。柚子胡椒が丼の縁に添えられており、後半スープに溶かしてみたが合っていた。
ちなみに霧島鶏とは、基本的に屋外で放し飼いされて70日間と長い飼育期間を経て出荷される鶏だそう。その鶏肉はコクがあり色・艶にしまりも良く高タンパク・低カロリーで特有の臭みも少ないらしい。
ちっきん丼はタレがたっぷりと付いた焼き鳥がご飯の上に比較的多めに散らされて、そこに刻み海苔が振り掛かったもの。刻みネギも入って、これがまた感涙ものの美味しさだった。
オーガニックシュガー蜜のミルク寒なるスイーツは、素敵なジェラート風のアイスクリームにミルク寒天が添えられたもの。自家製だそうで、これがまた絶大に良かった。
気がつけば完食。いや、かなりなかなか実に素敵でとても美味しかった、そんなちっきん麺とちっきん丼少なめと自家製スイーツだった。
(左フォト) ちっきん麺<塩・太麺>/ちっきん丼少なめ/店舗外観 (2013.03.07)
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メン屋 ちっきん
住所:埼玉県さいたま市浦和区北浦和4-7-10 TEL048-832-6850 ※公式サイトはこちら。
定休日:不定休 営業時間:11:30〜14:30LO/17:30〜翌1:00LO ※日曜〜24:00
アクセス:JR京浜東北線北浦和駅西口下車。右手線路沿いの道路を大宮方面へ1分ほど歩いた
左側にあり。
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そう遠くない場所に姉妹店のイタリアン居酒屋あり。 |

夜の部のメニューリストはこちら。 |

さりげなく浅草開化楼の麺箱が置いてあった。 |

つけ麺もメニューに加えられていた。 |

オーガニックシュガー蜜のミルク寒、これも美味しい。 |

外に出れば線路沿いだけにプラットホームが見える。 |
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