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空は曇りがちながら高原のそよ風のような風がそよいでいた、六月水無月下旬の月曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、また穏やかな季候のそんな午後七時過ぎだった。
しばらく前に与野駅周辺に移転したハングリードラゴンを尋ねたものだが、その際に北浦和のカッパ氏からこちらの冷やしラーメンをお奨め頂いたことがあった。
先日南浦和のあたりばちラーメンが気になって訪れて見ると、ネットで調べた与野と違って昔のなごりそのままに営業しており、昭和の佇まいの中で昭和の味噌ラーメンを堪能することが出来た。
こうなるとそこはこちらにもと言う流れとなるもので、先日の某店が既に無くなっていた氏の情報もあってさっそく仕事帰り立ち寄ることにした。
そんなわけでまた与野駅西口に降り立って、こちらへ向かって行った。なるほどその某店は相変わらず根無し草らしく何処かへ旅立っていて、店舗があった建物は看板等が既に取り外されていた。
そのことを確認してその道をさらに進むと、こちらの店舗が風情よく営業していた。店頭には冷やしラーメンのことが案内されており、無添加・無化調でこだわっていることが案内されていた。
大きい袖看板にはあたりばちラーメンとこちらの店名が入っており、入口上の電照看板にはラーメンチャーハンぎょうざ専門店おやじの店と表記されていて、ラーメン専門と記された赤茶色の暖簾が入口の上で揺らいでいた。
中に入ると店主ご夫妻が厨房の中におられて、たまたまだろうか先客の居ないフロアが広がっていた。南浦和のあたりばちラーメンへ先日訪れて、その流れで知人にこちらの冷やしラーメンを薦められて来たことを告げると、快く迎えてくれた店主ご夫妻だった。
何はともあれその冷しラーメンをお願いすると、盛り加減が小・中・大とあるそうで、そこは中盛でお願いした。冷たいスープのラーメンか、はたまたいわゆる冷やし中華なのか、そこら辺をまず確認させて貰うと冷やし中華の方だった。
冷しラーメンと言うと現在では暖かいラーメンのスープをギンギンに冷やしたものを言うケースが少なくないが、北海道等では今でも冷し中華のことを冷しラーメンと呼んでおり、おそらくこの周辺でも冷やし中華のことを昔から冷しラーメンと言っているところなのだろうか。
そもそも冷たいスープがたっぷり入ったラーメンは、昔から見られる地域は山形と静岡くらいのもの。カッパ氏が薦めるくらいだから、ついそちらの方だと思ってしまったが違っていた。
ちなみに冷し中華は神田神保町の揚子江菜館で、昭和8年から提供されたのが最初と言うのが定説になっている。なおこちらは昭和50年の1975年に開業したそう。それ以前は実家と同じように、更科の蕎麦屋を営業していたそうだ。
以前は夜遅く深夜まで営業していたそうだが、店主は今年で72歳だそうで、それもあってなのか最近は夜10時半には閉店させているそうだ。程なく到着。
それではと行かせて貰えば、なるほどこだわっている冷やし中華であることが判るなかなか実に美味しいもの。中太麺のツルンとした食感がまたたまらないものだった。
椎茸のだし汁および鶏のスープに鰹節のだし汁などを利用したタレを麺にまんべんなく掛けたものらしく、具材には煮豚に玉子焼きやキュウリにワカメ等が入り、その中央に愛らしい皮を剥いたミカンが一房置かれて色を添えていた。
お新香を刻んだものが小鉢に一緒にやって来たが、こちらもまた瑞々しい美味しさで嬉しかった。なんだかチャーハン気分となって追加オーダーしてさらにそちらも食したが、これまた老練な店主が作るものだけにその絶妙な火加減の美味しさがなかなか良かった。
チャーハンにはスープも付いて来て、これがまた味のある美味しさ。気がつけば完食。いや、かなりとんでもなく素敵で良かった、こだわり冷やし中華とチャーハンであった。
(左フォト) 特製冷しラーメン中/チャーハン/店頭外観 (2013.06.24)
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あたりばちラーメン@与野
住所:埼玉県さいたま市中央区下落合2-4-1 TEL048-833-9739
定休日:火曜日 営業時間:11:30〜14:00/17:30〜22:30
アクセス:JR京浜東北線与野駅西口下車。階段を下りたらガード沿いに北浦和方面へ進んで行き、
アール歯科奥の道路を右折。前方に見える信号交差点の左斜めに伸びる道を歩いて行く。
通りに出たら右手へ100mほど更に進んで前方右手にあり。
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最寄り駅はJR与野駅。東口に出て徒歩およそ八分。 |

こちらウリの冷しラーメンは、いわゆる冷し中華。 |

カウンターが奥まで延びて比較的広い店内。 |

カウンターの上にも提供メニューが記されている。 |

先に突き出しのように刻んだお新香が来た。 |

チャーハンは焼き飯風でスープも一緒に付いて来た。 |
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