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久々の大型台風首都圏直撃に、かなりの通勤路線が午前八時前後から運転の見合わせが始まった。各途中駅では電車が立ち往生してしまい、午前中JR等の各駅では運転再開を待つ人達で溢れ反っていた。
私も乗車していたJR総武線電車がひと駅動いただけでびくともしなくなり、結局二時間以上その市川駅で待つ事になった。それでも運転の目処が立たなかったため、JR総武線をあきらめて京成と都営地下鉄で迂回して勤務先へ向かった次第であった。
そんな日の今日は先述のような関係で、正午を過ぎても各路線のダイヤはボロボロ。かろうじて山手線だけが若干遅延で円周運転だけに、ほぼ何事もなかったように動いていた。ターミナル駅に着いても、疎らに人が乗って来るだけだった。
そんな山手線で池袋まで出て、しばらく前に開業した東京メトロ副都心線に乗り換え、西早稲田駅で下車してこちらの店頭に到着した。
開業してそう経過していなかった北区滝野川にあった自家製麺CONCEPT[コンセプト]が、移転して店名も変え先月9月14日にグランドオープンしたお店だそう。
前店の公式サイトには店主のプロフィールが紹介されており、それによれば父親は台湾人で母親は日本人の横浜育ちだそうで、北野武監督作品映画「キッズリターン」に俳優として出演経験があるらしい。
また4年前には北九州で人気ラーメン店を開業させた経験の持ち主でもあるそうで、それはおそるべしと言うしかなかった。
大変気になっていたお店が、移転店名変更で大久保にやって来て行き易くなり、営業的にも悪くない周辺一帯で、もう少し落ち着いてから行こうと思っていた。
しかしながらそろそろでも悪くない感じのようで、利用路線が限られたこんな日には打ってつけだったので出掛ける事にした次第であった。
早稲田大学理工学部のそばにあり、明治通りから一本奥に入った路地の角地にあったお店であった。
午後一時半過ぎ頃に入店すると、そんな時間ながら10席強のL字形カウンター席がある店内で、見た目20代から50代の方まで幅広い年齢層の先客が、半分以上席を埋めていた人気店と言える状況のこちらであった。
入り口には野菜つけ麺を奨めるインフォがあり、右手少し奥にあった券売機を見ると、つけ麺がメインのそんなボタン配置から、美味しそうに映したフォトがあった事もあり、その「野菜つけ麺中盛」を選んだ。
またオジヤを奨めるようにもなっていて、いつもやっているだけについその「めし」ボタン100円も連打。最近は大抵どこもやっている、つけ麺内容量が違っても金額は全て同じシステム。
グラム麺量は普通200g・中盛300g・大盛400gと表示されていた。多く食す人にとっては徳した気分になるし、少なく食す人にとっては何かも知れないが、意外と麺より汁に経費が掛かる為やむを得ない所と言えた。
券売機のすぐ目の前の席がちょうど空いていたので、そこに腰掛けながら入口近くの女性にチケットを渡す。振り向けば券売機がある場所で、改めて券売機を見るとあらゆるインフォメーションが集約されており、いい意味で大変フレンドリー。
何と今日は午後3時から水道工事らしく、遅く来なくて良かったのであった。また茹で上がり麺量も判り易いように書いてあり、これを見て麺量を思い直す方がいるかもだった。
普段外に置くような金属性の電照立て看板が店内にあり、お聞きするとこの台風の強風で危険だったので外に出さないようにしたそう。程なく到着。
おお、野菜がつけ汁にたっぷりと入り、マー油らしき黒い油が上から垂らされており、その下の方には粘度が高そうな豚骨の汁が見える椀に、持ち上げると比較的軽そうな面持ちがある太ストレート麺が黒皿に盛られてやって来た。これは美味そうだ。
それではと行かせて貰えば、もう美味い美味い美味い美味い美味い美味い。何とも言えない風情があり、イメージ的に言えばエスニックな和風つけめんと言った感じ。
なかなか若者受けしそうなスタイルが個々に見受けられ、トレンドの抑え方が巧い方で、さながらラーメン界の人気デパ地下有名スイーツと言った所か。
麺は加水を落とした感じの太ストレート麺。板橋にある製麺所に小麦粉等の配合を細かく指定した特注麺との事であった。
食感はなかなか温故知新と言える風情で、古きを訪ね新しきを模索する姿勢が好印象と言えた。
それだけに世代的に何かとあったりするが、これがもうサクサクと行けてしまう麺で、300gだと物足りなく感じてしまう方がいるかも知れない。
しかし野菜を多めに汁へ投入したお奨めのつけ麺は通常よりボリューミーで、スープ割りも美味しくオジヤにして楽しみ、量的にはそれで丁度いい感じの腹持ちとなった。
そう言えばカウンタトップに来た辛ミソのような調味料を、スープ割りのオジヤの際の後半に少量入れて見たが、やはり新鮮なアプローチがありながらも美味しく頂く事が出来た。
まるで流しそうめんが上から変わらず下に流れ落ちて行くように、変わらない姿勢が最初から最後まであり、そんな事もあって気が付けば完食であった。いやいやいやいや、良かった美味かった。
(左フォト) 野菜つけ麺(麺・汁)/店舗外観/賑やかなインフォの券売機 (2009.10.08)
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