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薄い霞みが青空を白ませながらも、秋の深まりが陽射しさえ色彩を淡くさせていた、何もかもがスローなコマ送りのCMを見ているように静かな秋日が過ぎていたそんな十一月霜月上旬の休日火曜日だった。
休日になると横浜中華街巡りのここしばらくだが、月明けから第6回となる美食節横浜中華街フードフェスティバルが今月いっぱいまで続くようで色々な企画が目白押しらしい。
ともあれ本日は様々な中華店の中から、ふとこちらのことを思い出して出掛けることにした。ずいぶんも前にテレビで紹介されて以来、人気行列店となったこちらのようだ。
もう何年も前に一度その行列に並んだものの当時「並んでまで」と言う気持ちが強いころで、かなり待ちそうだったのでそこから離れて別の中華店に流れた記憶が先日脳裏によみがえった。
それというのも先週中華街を歩いてふと入った路地に建築工事現場があり、その先にこちらの看板が見えてそう言えばと思い出した次第だった。あれきりでその後も入店することなく現在に至っていた。
そんなわけで、水餃子の山東にこれは是非ともなって、こちらへ入店することにした。というわけでまた元町・中華街駅を降り立ち、大通りから路地を入りその先に見えるこちらへやって来た。以前は路地の途中に在る現在工事現場になっている場所で営業していたこちらだ。
さっそく入店して単身客であることを告げると、1階はすでに満員らしく2階へどうぞと促されて右脇の階段を上がって行った。比較的広い2階でほぼ満員に近かったが、それでも数席だけテーブル席が空いており、2階の接客係の方にそこへ促されて腰を下ろした。
大人気を誇る水餃子も一緒にオーダーすると2軒目は厳しいし、さりとてそれで一度昔列に並んだだけにどうしたものかと悩む。テーブルには水餃子のタレが置いてあった。
すると広げたメニューブックにワンタンメンなる提供メニューがあり、もたれた頭を上げるとお土産水餃子を販売しておりこれだとなった。お姉さんを呼んでワンタンメンにお土産水餃子をオーダー。するとお土産は下で精算時に言えば大丈夫とのことでワンタンメンだけの注文が通った。
1985年の昭和60年に関帝廟通り沿いで創業したこちらだそうで、その後2002年の夏に大通りの中国料理一楽横の路地を入った場所に移転。一昨年には香港路の通り沿いへ新館をオープンさせているが、本年5月29日に路地の奥に出た場所に本館を移転させて営業していた。
程なく到着。それではと行かせて貰えば、なるほど実に素晴らしい味わいのワンタンメン。水餃子が大人気なのがワンタンを口にして判ったし、スープや細麺でこちらの一品料理も如何に美味しいかも理解できた。よく出来た焼売のような弾力ある肉餡で実に良かった。
後半になってからテーブルにあった水餃子のタレを置いてあった小皿に垂らし、ラーメンからワンタンをそこへ移動させて水餃子のようにタレによく絡めてからパクリと口へ放りこむ。
ココナッツの風味が利いた南国風のピリ辛ダレがなるほど素晴らしく、水餃子をオーダーせずとも店内でそのシフトがワンタンながら愉しむことができた。そんなピリ辛ダレとモチモチした水餃子を独学の中で編み出したこちらの店主だそう。気がつけば完食。
その後で精算のため下へ降りて行き、支払う前にお土産水餃子を注文。自宅まで何時間かかるか質問を受けたので2時間ほどと話し、その段になって今夜食すことを告げると、それなら冷凍でなく茹でたものを用意しましょうとのこと。
多少待つことになったが、その方がより旨いだろうし嬉しい限り。夕飯で食したが、そちらもなるほどもっちりして実に美味かった。いや、かなり絶大に素敵でとても果てなく良かったワンタンメンであった。
(左フォト) 雲呑麺(ワンタンメン)/お土産水餃子/店舗路地側 (2013.11.05)
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中国家庭料理 山東(サントン) 本館
住所:神奈川県横浜市中区山下町150番地 TEL045-212-1198
定休日:無休 営業時間:11:00〜翌1:00(24:30LO)
アクセス:みなとみらい線 元町・中華街駅下車。2出口より外へ出て傍の中華街東門交差点から
中華街に入り、前方三叉路真ん中の中華街大通りを200m程進んだ右手の一楽の手前
の右路地を入って行き一番奥の道路に出た場所にあり。
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お土産で水餃子を買って帰ることも出来る。 |

ココナッツの風味が利いた南国風のピリ辛ダレ。 |

以前あった場所は工事現場。その奥で営業している。 |
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