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冷え込みが以前に較べて増して来て、コートは何処であったか所在だけ確認したくなる程だった11月前半の木曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、穏やかに涼しい午後8時過ぎだった。
横浜と言えば家系、家系と言えば横浜で、横浜のご当地ラーメンとして確固たる地位の家系ラーメンであると言える。
吉村家系では無く家系と呼ぶところにも、横浜らしさの何かしらがあったのだろうと考えてしまう。そんな家系ラーメン店の一つに六角家があり船橋と御徒町に支店があり訪れたものだ。
以前にも触れたが食べ歩きを再開した頃出会った千葉県市川市の麺家市政店主が六角家で修業しており、その後事あるごとに六角家修業店主の店を何店か訪れた。
そんな六角家の六角橋本店が、横浜駅から東急東横線電車に乗って2駅めの周辺にあるよう。しかも夜遅くまで営業しているとして、それならばと会社帰りに立ち寄る事にした今夜だった。
そんなわけで店頭にやって来た。たまたまそうだったのか、いつもはもっと盛況なのか、そこそこの入店客しかいない、もの静かな店内がガラス越しに見えたこちらであった。
店頭に券売機が設けられていた。そこで1.5玉と表記されていた中ラーメンを選んだ。
そして六角家と言えばキャベチャーだけにそのボタンを探していると、なんとキャベチャー丼なるサイドメニューがあり思わずそのボタンを連打。
チケットを取り出して入店すると奥にも入り口があり、そこから団体さんが入って来たばかりのところへ入店した私であった。そんな団体さんを避けるようにして、空いていたカウンター席へ腰を降ろした。
家系らしく好みの確認があったので本来ならばいつものようにアブラ多めと発するところだが、今回は大人しく全て普通でお願いする事にした。
無休だと思って来たが、店内インフォメーションを見ると今年の5月10日から火曜日が定休日となったようだった。
昭和49年創業の吉村家で修業した神藤隆店主が、昭和63年にオープンさせた家系ラーメン店のこちらだそう。程なく到着。
こちらもまた大判の海苔が3枚入っており、横浜では家系ラーメンに海苔がデフォルトで3枚入る事は、モーニングコーヒーを嗜む事よりもスタンダードなのかも知れない。
それではと行かせて貰えばそこは六角家総本山のこちららしく、肩に力が入ってないぶん伸びのある味わいがタマらないもの。
出汁の濃厚さでなく旨みの瑞々しさが引き立つ良さで、街道系でもそうした美味さがあるが家系だけにまた違った豚骨・鶏ガラの際立ちが感じられた。
酒井製麺の中太麺も柔らかめで、実に予測通りの風情が爽快になかなかと言えた。
後半になってからカウンターにあった擦り下ろしのニンニクや生姜を入れて見たが、良き時代の濃厚豚骨が思い出された。豚骨醤油にも時代の変遷があったものだ。
丼になったキャベチャーも、さすが総本山のキャベチャーと言うもの。半熟味玉等も入りゴマ油感が絶妙であるし、キャベツのシャクシャク感がまたとっても良かった。
気がつけば完食。いやいやいや、ズバッとたまらなくとってもかなり素敵だった。
(左フォト) 中ラーメン1.5玉/キャベチャー丼/店頭外観 (2011.11.10)
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