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やや気温が持ち直して爽やかに広がる青空から陽射しが注ぐものの、それほど強くもないが木枯らしとも言えそうな北風が、季節を加速させていた十一月霜月半ばの水曜日。
今日も仕事が終わって外に出れば、日暮れてもそんな夜風を街角の中で寒さとして認識していたそんな午後八時過ぎだった。
戸部駅周辺に今年の6月21日にオープンした、期待の新店があると少し前から知るところとなって、今夜こそとなって仕事帰り立ち寄ることにした。
そんなわけで横浜駅から赤い色の京急電車に一駅だけ乗って戸部駅で下車。改札口を出ると目の前は広い大通りで、どうやら天下の国道1号のようだった。
その歩道を数分歩いて行くと、まもなく前方にこちらの電照型袖看板が見えて来てあそこかとなった。徐に中へ入るとややシックな照明の店内で、券売機の存在に気がついてその前に立った。
豚骨醤油がウリのこちらのようで家系かと思いきや違うらしく、北海道ご出身の店主が作る無化調のそれほどこってりしていない豚骨醤油のようだった。
さて何を選ぶかとなって、味玉らーめんを選択。小カレーが好評のようだったので、そこはサイドメニュー好きとしては、ボタンを連打するしかなかった。
話しかけて見ると気さくなマスターという感じの店主で、20代の学生時代に札幌ラーメン横丁にある昭和49年創業のドラムカンスープ天鳳にしばらくおられた方だそう。東京・六本木に支店があるそう。
しかし大学を卒業した後は、医療機器メーカーに勤めるサラリーマンをされていたのだそう。
とはいえ、そんな傍らでも愛するラーメンを作っていたそうで、晴れて念願の自分の店を開業させた店主であった。
ふと見ると、すぐ傍に無化調インフォ。「当店の醤油らーめんは無化調(化学調味料無添加)です。豚骨・鶏・かつお・昆布などの自然の味で体に優しい一杯をぜひご賞味ください」と著されていた。
程なく到着。オーラとはまた違う優しい表現力さえ感じられる、そんな豚骨醤油らーめんがやって来た。これは美味そうだ。
それではと行かせて貰えば、なるほど豚骨のトロミが実に風情良く語って来る豚骨醤油のスープに、西山製麺の中太麺がなんともいえない今までとは違う豚骨醤油感を造形していた。
意図的なのだろう、青臭いカイワレにザク切りしたタマネギがまたオリジナル路線を踏襲しており、天鳳は未食だがそちらの豚骨醤油がベースとなっているらしかった。
チャーシューや味玉も良く出来ており、順当な船出を果たした店主の、かなり果てなく素晴らしい味わいのこちらの豚骨醤油だった。
カレーもラーメンのスープを利用しているらしくこれまた素敵と言えた。気がつけば完食。
店主のお名前が春友だと思っていたが、ブログなどをよく読むと二人のお子さんの名前の頭文字を並べたいわゆるネットで利用するハンドルネームらしかった。
いや、無化調らしい味わいでありながらも、かなり上出来な仕上がりのこちらの豚骨醤油だった。
(左フォト) 味玉らーめん/小カレー/店舗遠景 (2013.11.13)
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