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宇宙が透けて見えそうなほど雲一つない青空から淡い陽射しが爽々と注いでいた、十二月師走下旬クリスマスの水曜日。
今日も仕事が終わって外に出れば、夜風が穏やかな年の瀬も押し迫って来たそんな港町ヨコハマの午後八時過ぎだった。
若干不調の一日でこれから遠征する気にもなれず、今夜は横浜駅周辺にあるこちらへ立ち寄ることにした。
実はしばらく前からこちらへの訪問を考えていて、先日一度意気揚々と入店したものの満員のため入店を断られてしまい他所に流れるしかなかった。
というわけでリベンジとばかりにやって来ると、大した混雑でもなく厨房前のカウンター席に促されてそこへ腰掛けた。
オーダーは結局、ラーメンとギョーザにすることにした。店頭の広くない道路は家路を急ぐ人々と、居酒屋を目指す人々が入り乱れていた。程なく到着。
それではと行かせて貰えば、またなかなかの持ち味が素晴らしいもの。縮れ気味の中太麺に醤油スープが入り、そこにチャーシュー1枚にシナチクが多めに乗せられて刻みネギが散らばるもの。
コショーが味を引き締める程度に投入されて、そのバランスの良さと言ったらなかった。渋いジャズを生演奏で、一曲聴いたほどの満足感があった。
そしてギョーザが、またそれを超える満足感。ギョーザのタレを作って口に頬張れば、なんともとんでもない果てない旨さ。
ニンニクと野菜と挽き肉ペーストが織りなす見事な肉餡が、絶妙に焼かれた厚めの皮に収まって口に運ぶ速度が次第に増して行った。
気がつけば完食。いや、かなりとても良かった、果てなくなんとも素晴らしかったラーメンとギョーザだった。
(左フォト) ラーメン/ギョーザ/店舗 (2013.12.25)
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中華 珍来 (チンライ)
住所:神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-16-3 TEL045-311-5644
定休日:日曜日 営業時間:11:00〜15:00/18:00〜24:00
アクセス:JR横浜駅東京寄り北改札下車。左手のきた西口から外に出て真っすぐ進み車道に出たら
右手の橋を渡る。まもない右路地を入り30mほど歩いた左側にあり。
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まばゆいばかりの陽射しが秋の大空から注いでいた、冬も間近となって来たそんな11月下旬週末の土曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、また穏やかな午後8時過ぎだった。
残業が少しでもあると予定を変えて横浜駅界隈にするかとなる今日この頃で、今夜もそんな気持ちに傾いて歩いていると、こちらが営業していてその店名に思わず入店する事にした。
千葉の東葛地域で珍来と言えば、手打ちラーメンと冠がついた中華チェーン店となる。
最近のネットにある情報も加えれば、清水清氏が珍来と言う名前で昭和3年に製麺業を始め、昭和5年に中華店を都内で創業して行ったらしい。
そして戦後まもなく事業を再開し、その後千葉・茨城に暖簾分け店が広まって行ったラーメン店となる。
そんな珍来と違いこちらへ入って見ると、そんな風情は微塵も無くて手打ちラーメンの手の文字も無かった。かなりの歴史を感じる店内は、ざっくり見てもゆうに30年以上は営業している佇まいがあった。
奥へ進むとちょうど一段落したところだったのか、接客案内係の方がカウンターの隅で食事を済ませている所だった。単身入店だった事もあって、その直ぐ傍の席に促されてそこへ腰を降ろした。
そしてメニューを探して振り返ると、壁一面にびっしりとメニューが並んでいて、それが実に壮観な程と言えた。
今までと違う珍来に面を食らった感じだったが、そこはラーメン発祥の地の横浜だけに、直ぐに受け入れる事が出来た。
とは言えさてオーダーはどうするかとなったが、寒さもあってシンプルに味噌ラーメンと言う気分になってその大盛でお願いする事にした。
店内は中華料理店だが、完全無欠の大衆居酒屋以外の何者でもない風情のこちらだった。先客がオーダーしたチャーハンや餃子が、目の前を通ってそれがかなり旨そうだった。
最近ラーメン店でも呑ませる店舗が意図的に増えているが、横浜周辺の大衆中華店ではそれがスタンダードであり、ごくありふれたスタイルになっているのだろう。程なく到着。
それではと行かせて貰えば、ラー油がたっぷりと入ったラーメンで、明らかに日本の味噌は入らないものだ。
味噌ラーメンよりも勝浦タンタンメンを思い出すほど。そして熱々のラードがこれまたたっぷり入っており札幌味噌ラーメンのように熱々だった。
気がつけば完食。どのような変遷を重ねて行ったのか、実に興味深い一杯だった。いや、風情のいいそんな美味しいみそラーメンだった。旨し。
(左フォト) みそラーメン大盛 (2011.11.26) |