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紅葉してゆく木々に、朝日が燦々と降りそそぐ秋の一頁な、十月も後半に入った木曜日。晴れ。
高校生活も三年生になると、就職活動が活発化して行く。そして何の問題も無ければ、某鉄道会社に入社する事になった。しかし、その風は吹かないで終わった。視力の低下が原因で、裸眼で良くなければ駄目なのが、鉄道企業職員採用の鉄則だった。閑話休題。
そんな今日は御徒町界隈を歩いていて、その店頭を本日初めて見たその中華料理店が、気になりそのまま入って見る気になったお店。
周辺は宝石商のお店が随分並んでいる界隈で、そんな中でかなり前から営業している風情があった。外から見えた店主は、かなりの老練的な感じで、ご夫婦で営業している様子だった。
中に入ると、左手に小型のテーブル席が二卓あり、右手に奥まで続くカウンター席があり、右手の中程の空いた一席に腰を降ろした。先客が6名ほど居てそれでかなり活況と言う感じの広さのこちらだった。
創業はざっと見て三十年はかたい感じで、見上げたメニュー表から、そんなお店に来ると口にしたくなる、ワンタンメン680円を大盛増し100円でお願いした。程なく到着。
おお、良い意味で大衆中華のラーメン此処にアリと言う感じで、口にすればそこは無化調では勿論ない乍ら、それはもう昭和の香りに思わず唸りつつ、もう旨い旨い旨い旨い旨い。
中華スープは、逐一味見する女将さんの情がこもっており、麺は極細なストレート麺ながら、コシもまずまず来て、馴染み易さが前に来るタイプのカン水麺。
ワンタンの餡は、幾つかはワンタンの皮から飛び出す程に大きめで、ニラがたっぷりと入っていてそれは良かった。またメンマとナルトにも、一寸ない良さを感じた。
そして小降りながら質実剛健なチャーシューは、その時代が息づく良さがやはりあった。
気が付けば完食。良き時代の、良き中華そばだった。
(左フォト) ワンタンメン大盛/店舗外観 (2008.10.16)
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