JR荻窪駅周辺には、春木屋とこちらの春木家がある。知っている方は既に知っている話しだと思う。この二つのお店の因果関係と味の違いが知りたくなりやって来た。春木屋で食して喫茶店で落ち着いた後に外へ出てその周辺を散策。
八幡神社という名の地元の本八幡にあるのと同名の神社を見つけ、親近感が湧き御賽銭を投げ、やや迷いながらも住宅街にひっそりと佇むこちらのお店を見つけ入店した。
縮れ麺の元祖のお店らしい。店内はモダンな洋装のお洒落な空間だ。日本そばのお店でもあるようだ。
チャーシューメンが、さっきよりは手頃な価格になっていたのでそれをお願いする。麺の硬さや味の濃さを聞かれ、麺カタメで後は普通でお願いする。
単刀直入に向こうのお店の雑誌記事を、こちらの方に見せながらお聞きする。すると戦前から営業していて、ラーメン専門店を向こうの場所でこちらが営業していたそうだ。
ところが戦争で店を離れる事になり、親戚にラーメン作りを伝授して店を任せ、戦後こちらのみで営業を再開したらしい。
親戚のお店は代替わりして全くの他人が営業して縁が無い為全然違う店とこちらが公表している様だ。そんなお話しをお聞きしている内にラーメンが到着した。
湯(スープ)はあちらと較べると薄い色をしている。飲んでみるとなるほどこちらが教えたラーメンだけあって共通点が多い感じである。こちらは鶏ガラを使って無いそうだが、ついさっき食べたばかりもあって入っている錯覚に陥る。
入っている気がしたが、入れて無いそう。総括的には薄い色だが、ダシスープの濃厚さは負けておらず、薄味の分コクが強まり生姜を後ろに持って来た感じであった。
チャーシューがやはりロース系でかなり良い所を使っている気がした。飽きが来ない感じの分、こちらに分がありそう。でも人間臭い東京のラーメンという点では向こうが勝っているところだろうか。
春木家が作った春木屋のラーメン。ダシスープが違うズンドウだけに当然違うラーメンであるが、こうやって較べて色々考えると、圧倒的な吸引力が春木屋にはあった。
しかし旨みをじんわり感じさせてくれるのはこちらで、同じ雰囲気なのに背反するラーメンと言えそう。時代は確実にじんわり嗜好となって行くところだろうか。
(2003.10.01) |
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2003.10 モダンな店内のこちら。

2003.10 チャーシューメン
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