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夏の煌めきが遥かな表層から注いで、強い風が雲を加速させ日陰も直ぐに消えていた、そんな7月も半ばとなって来た休日金曜日だった。
時に近年歴史のある大衆中華店が、流行りのラーメン店へ様変わりしている傾向が見られている。商業圏の変貌やニーズの変化により、やむを得ずの決断なのだろうと思う。
しかしそんな中でも暖簾を守り常連客を大事にしている中華店は、味を子へしっかりと継承して地域の誰からも愛される店として人気が絶えない。
そんな中華店が提供しているラーメンは、昭和中期に流行したあっさりした醤油ラーメンが殆どで、そんなラーメンのことを巷ではノスタルジックラーメンを略してノスラーと呼んでいる。
松戸駅からそう遠くない場所にも、そんなノスラーを提供する中華店があるとして出掛けることにした。そんなわけで路線バスを利用してまた松戸駅へやって来た。
聖徳大学横の路地を入って行くと、なるほど赤くクスんだビニールシートが貼られた、一軒の如何にもな大衆中華店が風情よく佇んでいた。
さっそく入店すると、まだ開店まもない時間もあってか先客ゼロの店内ながら、厨房では出前の対応なのだろう中華鍋を振る音がけたたましく鳴り響いていた。
私に気づくとフロアの冷房のスイッチが入れられ、お店の方が「すぐに冷えますので」と丁重な言葉と共に、冷水が入ったコップを目の前に置いてくれた。
ラーメンをお願いしつつも、どのくらい営業しているのかお聞きして見ると60年以上だそう。
祖父の代からだそうで、現在は長男が3代目を継いで営業しているらしい。と言うことは戦前から営業していないことを指すのだろう。
戦後落ち着いた頃の開業であれば、定かでないもののおそらくは昭和24〜25年の創業と言ったところだろうか。
奥には座敷もある広い店内で、メニューは中華一品料理だけでなく、カツ丼やオムライスにカレーライス等の洋食メニューも用意されていた。
餃子が人気メニューのようだったが、今回はもう一店訪問する予定もあって、こちらではオーダーしなかった。
なおちなみに、半チャーハンや半カレー、半チキンに半ぎょうざ(3個)と嬉しいセットメニューもあった。程なく到着。
なるほど創業60年以上らしい、優雅な佇まいを感じるなかなかのビジュアル性がある中華ソバがやって来た。メンマがやけに大きく、チャーシューも比較的大きめのものだ。
それではと行かせて貰えば、ワカメから来る潮の香りに魚介風味が足された和風要素を感じるなかなかの美味しさ。
中太麺のコシもやや強めで、現代的なバランスのいい中華めんは、広い年代層に受け入れられそう。
チャーシューが実に素敵でメンマも柔らかく、昭和中期的要素も感じながらも芯のある味わいで、これはかなり素敵なラーメンと言えた。
気がつけば完食。いや、かなりとても美味しいラーメンで素晴らしく良かった。
(左フォト) ラーメン/店頭外観/メニューリスト (2012.07.13)
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中華料理 末広 (スエヒロ)
住所:千葉県松戸市岩瀬4 TEL047-362-3464
定休日:火曜日&第1・3水曜日 営業時間:11:00〜19:50
アクセス:JR常磐線松戸駅東口下車。東口正面のイトーヨーカドー前の道路を左手へ進んで行き
聖徳大学奥の右路地を入って少し歩いた左側にあり。
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