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薄暗い大空から梅雨の雨粒が滴り落ちていた、なんとなく盛夏を待つ時季となって来た6月中旬週末の土曜日。
今日も仕事が終わって外に出れば、そんな雨も収まって夜風が涼しい午後8時近くだった。どうやら一時的らしくまた降り出すようだ。
ともあれしばらくは大丈夫と言うことで、それならば以前から気になっていたこちらを訪れることにした。そんなわけで住宅街の大通りに面した、最寄り駅の都賀駅からはやや離れているその店頭へやって来た。
店先はビニールシートがはだけていて骨組みが露出しており、そして歴史と言う名のスパイスが振りかかった感じの何ともそんな風情のある店頭となっていた。
さっそく入店すると券売機が設置されていそうでされてなく、先客は一人だけで厨房には老練そうな店主がおられた。右奥にカウンターが伸びていたので、先客の後ろをすり抜けてその奥へ進み、先客から数席奥のカウンター席へ腰掛けた。
メニューリストから、とんこつしょうゆラーメンとチャーシュー丼のサービスセットをお願いした。ちなみにセットメニューはこの他に豚カルビ丼や半カレーライスに半チャーハンも900円と言うラインナップ。半餃子&小ライスは値下げしたらしく750円となっていた。
また麺類は味噌又は醤油のつけ麺は100円増しで、辛口味噌つけ麺は200円増しで対応するそう。ふと見上げるとテレビが点いていて、たわいない番組が店内に流れていた。
後続客が入って来る気配も無かったので、いつものように店主へそれはさり気なく世間話しを投げかけた。鎌取の方にある本店のフランチャイズ形式による、暖簾分け店となるこちらなのだそう。
現在そうした暖簾分け店はこの周辺だと津田沼などにもあるそうで、なんと更に千葉から遠い小田原エリアにも一店が営業しているらしい。
以前は十店舗近くも営業していたそうだ。店名は同じでも、こちらのグループとは違う店舗も中にはあるよう。話している内に厨房のテーブルには、株式会社めんつうの段ボールが在るのが見えた。
18年前に営業を開始した都賀店だが、6年半前にオーナーチェンジで引き継いだ店主だそう。いつの間にか奥様が厨房におられて、チャーシュー丼を準備しているようだった。程なく到着。
それではと行かせて貰えば、今風とは違うひと昔前のあっさり感のある豚骨醤油ラーメン。国産のゲンコツだけを使用したこだわりのスープだそう。
めんつう製平打ちの中太縮れ麺も、実に風情のあるものと言えた。最近は魚粉や濃度を高めた豚骨醤油が主流となっているだけに、むしろ新鮮な面持ちさえ感じることが出来た。
とは言え独特な風味のある油脂が表面に浮いており、こってり感が無いわけではないもの。背脂ならぬ豚の腹脂だそうで、それがオリジナリティを造作させていた。
そこに煮玉子半栽やワカメ・メンマ・キャベツ・モヤシに、圧巻のチャーシューが何とも説得力のあるものとなっていた。本店と同じ味わいなのかお聞きすると、手作りだけにまた若干違うシフトだそう。
チャーシュー丼もボリュウムも良く、ネギが多めで美味しいものだった。気がつけば完食。いや、なかなかとても良かった。
(左フォト) とんこつしょうゆラーメン/セットチャーシュー丼/店頭外観 (2012.06.16)
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