御食事 坂本屋 東京・西荻窪


最寄り駅は西荻窪で、荻窪寄りのバス通りを歩いて行く。

店頭左手にサンプルが並び、かつ丼以外を奨めていた。

麺メニューや焼き餃子も、人気メニューだった。







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真っ青な空から陽射しが注いでいるものの三寒四温と人の言う、朝方からそんな寒さがぶり返して冷え込みが強まり、見上げれば古木の葉が風で軽く揺らいでいた三月弥生下旬の火曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、穏やかに冷え込んでいた午後七時過ぎだった。

かつ丼の名店のこちらが中華店でラーメンや餃子も提供して、その創業が大正12年となれば、そうした中華メニューもそこはやはり愉しみたいところだ。

その歴史の深さを知りたい場合タンメンや味噌ラーメンよりも、そこは醤油味が一番その年輪の数を判り易く理解出来ると言うもの。

そんなわけで醤油ラーメンがいたく気になるところとなって、仕事帰り立ち寄ることにした今夜であった。

と言うわけでまた西荻窪で途中下車して、北口右寄りのバス通りを歩いてその店頭へやって来た。日暮れて午後七時半頃だと、正午前後と違ってそう混み合うこともなく外で待つ方もいなかった。

そこでそのまま入店すると、そこは満員御礼の店内に、しばし外で待つところとなった。

程なく食事を終えた先客が一人精算を済ませて帰って行き、まもなく入店を促されて一番奥の絵画のすぐ下にあるテーブル席へ案内を受けてそこに着席。

予定通りにラーメンと餃子をお願いすることにした。先客の半分の方はやはりかつ丼を注文していて、半分近くは洋食メニューを口にしている人が多かった。

その後先客が食べ終えても後続客が続いて、席が空くことはなくを繰り返す店内だった。

洋食メニューのオーダーが多いためか、中華メニューは後対応らしくしばらく待ち侘びてからやって来た。回転をよくするためには、やむを得ないところだと思う。

それではと行かせて貰えば、やはり風情の良いなかなかの美味しい中華そば。焼き餃子も皮がもちもちして、肉餡もたっぷり入って素敵な持ち味が素晴らしかった。

大正12年創業のこちらだがその昔は中華店ではなかったのか、その年輪は如何にと言えばラーメン自体は昭和末期から平成初期の頃の風情・風合いのものと言えた。

ともあれチャーシューも分厚い素敵なものだけに、気がつけば完食だった。いや、なかなか実にとんでもなく、絶大に素敵でとてもかなり良かった。


(左フォト) 店頭/ラーメン/焼き餃子 (2015.03.24)


 御食事 坂本屋

 住所:東京都杉並区西荻北3-31-16  TEL03-3399-4207

 定休日:日曜・月曜  営業時間:11:30~15:00/17:00~20:30

 アクセス:JR西荻窪駅北口下車。荻窪寄りバス通りのにしおぎ北銀座街通りを左手に100mほど
       歩いた桃井三小西交差点の左奥にあり。


※かつ丼番外編


雨は朝方から小康状態となって曇りがちな空が広がり時折りだけ薄日も出ていた、やや冷え込むものの小梅の花が春めく季節を彩っていた、そんな三月弥生も後半の休日木曜日だった。

先日勤務先の社内の方から西荻窪駅の周辺に、大変に美味いカツ丼を提供する店があると教えて頂き、カツ丼好きでもあるだけにそれはかなりのところで気になっていた。

その店がこちらでネットで色々と調べて見ると、ラーメンも提供する大正12年創業の中華食堂だそうで、そのカツ丼を有名料理評論家・山本益博氏も激賞する行列人気店だそう。

ラーメンや餃子も定評があるとして気になるところだが、まずはともあれ激ウマかつ丼を食して見たいとして休日を利用し出掛けることにした。

そんなわけで、本日もまた中央線快速電車に乗車して、何度となく下車している西荻窪へやって来た。

北口側に出て荻窪寄りバス通りの西荻北銀座街通りを左手に100mほど歩いて行くと、桃井三小西交差点の左奥に入口から行列が出来ているこちらが風情も良く佇んでいた。

店頭の左手にサンプルショーケースが置かれてあり、まるでかつ丼以外の提供メニューも奨めるような配置にサンプルが並べられていた。

西荻北銀座街は、こちらが加盟している昭和七年には設立された本町会と、その奥寄りの店舗が加盟している商友会によって成り立っているようだ。

店舗前の交差点の名前でも判るように周辺には昭和三年に創設された、杉並区立桃井第三小学校が位置する界隈らしい。

開店まもない時間に到着すると、案の定店先には8人ほどの方たちが並んでいた。さっそくその行列の角を折れ曲がった位置の最後尾に就いて並んだ。

ちなみにTV番組「出没!アド街ック天国」西荻窪特集の、2004年7月31日放送と2014年2月1日放送どちらにもこちらが登場しているようだ。

30分ほど待っていると入店出来て、厨房前カウンター席の促された奥から二番目の席に腰掛け予定通りかつ丼をオーダーした。

まもなくスチール製の冷水が入ったコップがやって来た。頑丈そうで比較的新しいものと言えた。

この地で大正12年に「坂本」の店名で創業したこちらだそうで、現在店に立つ店主は当家三代目になる方だそう。

料理評論家で名を馳せる山本益博氏は西荻窪が地元らしく、ちょくちょくこちらのかつ丼を愉しみに来られているようだ。

と言うのも入口天井寄りに掲げられた色紙は、何度となく刷新されているようで今回来てみるとネットで見たものとは違っていた。

2015年2月3日の日付が記された新しいものに変わっていて、その色紙には「坂本屋のかつ丼には東京の郷愁が詰まっている 山本益博」と記述されていた。

厨房では店主が、なるほどオーダーを受ける度に豚肉にパン粉を付けて、中華鍋に入ったラードへ投入してトンカツをその度に揚げて作っていた。

見ていると、自分の分のその揚げたトンカツを女将さんが受け取り、カツ丼の仕上げが始まった。スライス玉ねぎをひいてタレを入れた、専用小鍋の上にトンカツが置かれた。

そしてとじた卵を流し入れて十数秒ほど蓋をしたかと思うとまもなく蓋を取り上げ、ご飯を入れた丼にスライドさせてグリーンピースを数粒投げ入れて出来上がり。

お盆の上にのせたお味噌汁と漬け物と共に、期待膨らむ待望の待ちに待ったかつ丼が到着。

あまり期待し過ぎるのも何だなと思う心配をよそに頬張れば、なるほどこれは絶大に美味しいと想わせる味わいと食感が実にたまらないもの。

サクサクしたトンカツに絶妙な醤油の甘辛い和風ダレ。そこに卵の濃淡にふんわりさと半熟部のトロトロさが残る、黄身と白身の極まるバランスの良さ。

完璧なかつ丼があるとしたら、まさにこれだと声を大にして、いいたくなるものが確かにそこにあった。これは、確かに、美味い。

さらさらと流れる雪解け水の清涼さを感じながらも、青空にそそり立つ入道雲からそよぐそよ風のときめきにも似た爽やかさ。

そんなことを同時に実感してしまう満足感のような気持ちを感じながらも、それはもう気がつけば完食だった。付いて来たお味噌汁も、美味しかった。

ちなみにグルメ月刊誌「ダンチュウ」創刊200記念号となる2007年8月号の日本一うまい店特集の中で、「丼の珠玉」として紹介されているこちらだ。

京都祗園四条「権兵衛」の親子丼と東京築地「瀬川」のまぐろどんぶりと一緒に、「坂本屋のかつ丼」が掲載されており本物と言える味がそこにあった。

なお明後日の土曜日は、事情により臨時休業となる予定だそう。いや、かなりとんでもなく絶大に確実に明瞭に途方もなく、銀河の彼方の遥か先まで途轍もなくとっても良かった。


(左フォト) かつ丼/拡大画面/お味噌汁・漬物 (2015.03.19)


バスが行き交うにしおぎ北銀座街通りに在るこちらだ。

周辺に昭和三年創設の杉並区立桃井第三小学校が在る。

本日の定食として、日替定食を提供している案内があった。

料理評論家・山本益博氏が、こちらのかつ丼を賞賛。

常連さんは、色々な提供メニューを注文していた。

一番奥には雰囲気のある絵画が飾られていた。