中華そば 光来 東京・西新宿





白ざめた青空から大気を突き抜けた陽射しが注いで、小梅の小花も綻び始め冬も終わり間近となって来た二月如月半ばの金曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、やけに夜風が冷たく身に染む、やたら寒い午後七時過ぎだった。

今夜もまた西新宿界隈で行こうとなって、かなり前からその存在に気がつきながらも訪れていなかった、そんなこちらへ今夜こそ立ち寄って見るかとなってその店頭へやって来た。

その歴史は1953年の昭和28年に創業した中野光来軒に端を発するこちらだそうで、その運営企業は1998年に設立された株式会社フジキン光来と言う会社らしい。

餃子や豚まん等の中華点心類中心の冷凍食品を製造する千葉市若葉区の千葉工場と、製麺製品を主に扱う大田区大森北の大田工場の二つががあるようだ。

製造する製品は、家庭向けのスーパーに並ぶものだけでなく外食店向け業務用食品も扱うらしく、主要取引先は百貨店やスーパーに外食産業企業など多岐に渡っていた。

さっそく入店して行くと右手に券売機があるこちらで、そこであらかじめ決めていた全部入りのようなラーメンとなる特・中華そばを選択した。

そしてやっぱり何かサイドメニューも愉しむかとなって、券売機で更に大きな文字で誘っていた、もち豚しゅうまいのボタンを連打した。

振り返ると数人の先客が居る、比較的静かな店内が広がっていた。空いていた中ほどのカウンター席に腰掛け、チケットをカウンタトップに置いてその到着を待った。

背中の壁面には大きなボードが掛けられていて、見ると製麺工場が映るネガを白黒反転させたようなフォトに蘊蓄らしき文字が著されていた。

「たかが中華そば、されど中華そば」のくだりで始まるその薀蓄のような案内文は、その続きが次のように綴られていた。

「東京の中華そば、知ってますか。東京の中華そばは戦前に新宿早稲田の唐人によって調理され、以来庶民の味として日本の味覚として現在に至っております。」

その文章は「昭和二十八年開店以来引き継がれて来た、我が店の中華そばをどうぞご賞味下さい。」で締め括られていた。

そんな原文からも、こちらの中華そば店の成り立ちが見てとれたし、その味の流れもさりげなく綴られていた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、あっさりとした鶏ガラベースにも見て取れる中華醤油スープに、多めの中太ストレート麺が泳ぐ素敵な味わいの特・中華そばだった。

なるほど具材がやたら豊富で、厚みのあるバラロールチャーシューに味玉子に多めの辛ネギに青菜、さらにメンマにナルトに海苔二枚。

これで終わらず水餃子かと見まごうワンタン数切れが圧巻で、さらにはモヤシまであった。どれもが、良く出来ていた具材だった。

お手頃な金額のもち豚しゅうまいも美味しく、気がつけば完食。外に出ると夜は誰も入れないよう入口が閉められていた、柏木公園の向こうに新宿らしい超高層ビルが幾つも見えた。

それにしても今夜は、やたら寒く冷え込んでいた。いや、かなりなかなかの風情で、とても実に素晴らしく良かった。

(左フォト) 店頭/特・中華そば/もち豚しゅうまい (2015.02.13)


 中華そば 光来 (コウライ)

 住所:東京都新宿区西新宿7-14-12  TEL03-5330-2424  ※運営企業サイトはこちら

 定休日:日曜・祝日  営業時間:11:00~15:00/16:30~21:00

 アクセス:JR山手線他新宿駅西口下車。都営地下鉄大江戸線新宿西口駅周辺のD5出口から外に
       出て小滝橋通りを大久保方面へ進んで一つ目の信号交差点で横断歩道を渡り「すき家」
       奥の「そば新」右手の道路を歩いて行く。柏木公園を越え、少し先の左側にあり。



小滝橋通り沿いすき家奥のそば新右手の道路へ。

柏木公園を左に見ながらさらに直進して行く。。

すると肉まんの白いノボリが眩しいこちらの店頭がある。

たかが中華そばされど中華そば。

カウンター席に用意されていたメニューリスト。

裏返すと、サイドメニューとおつまみメニュー。

点心メニューが豊富に用意されているこちらだ。

ご飯のお供が、これ以外にも用意されていた。

創業昭和二十八年老舗の味わいと言うことらしい。