中華料理 味楽 東京・高円寺





一日中降り続いた昨日の雨が止んで、台風一過の如く澄み渡る青空が朝方広がっていた一月睦月半ばの金曜日。久しぶりの二連休に布団から出るのも辛かったが、たまにであればこうした連休もいいのかも知れない。

今日も仕事が終わって外に出れば、霧雨のような雨粒がわずかに頬をかすめ、やや春めく感じのそんな午後七時過ぎだった。

ここのところ老舗大衆中華店がご無沙汰で、そう言えば仕事帰り立ち寄れるような時間まで営業しているそんなお店があれば嬉しいのだがと探してみた。

すると高円寺駅南口を右手に3分ほど歩いて行った高架ガード脇にあるこちらを見つけて、まるでスロットの目が全て揃った如くこれ以上ない条件に思わず手で片膝を叩いて今夜はここだとなった。

そんなわけで、呑み屋街のようなガード下を歩いて行くと、風情も良く佇むその店頭に到着した。

味楽と言う名前の中華料理店ほどたくさん存在する店名はないのではないかと言うほどポピュラーと言えて、喜楽や幸楽などと共に首都圏の一つの街に一つはありそうなほどと言えそうだ。

ともあれさっそく入店して行くと奥に一人の先客がおられる、良き時代の風情が感じられるそんなフロアが広がっていた。天井辺りに貼られたメニューをしばし眺めていると、カウンターに全てのメニューが列記されたものがあることを教えてくれた。

そこでそれを手に取ると、中ほどに半ちゃんラーメンがあるのを見つけそれをお願いすることにした。

いつからやっているのかさりげなくお聞きして見ると、かなり前からやっていることが直ぐに判った。そこで東京オリンピックの頃に開業したんでしょうと話してみた。

するとその翌年に始めたことが聞けたので、おそらくは1965年の昭和40年辺りの創業かも知れないが、もう少し後とも考えられるものの少なくとも1964年以前ではないことがはっきりした。

あらためて上に掲げられた定食メニューを見ると、ハムカツも付くと言うもやしイタメライスが500円で、納豆とサラダが付いたさんまひらき定食が550円と言う手頃な金額で、ネットによるとライスの盛りがかなり良いようだ。

手早く炒めたチャーハンがそう待たない内にやって来た。盛りは半チャーハン以上の気前の良い盛り加減となっていた。小口切りされたウィンナーが多めに入っていて、整っている塩気が絶妙な持ち味となって、実に素晴らしい風合いの半チャーハンだった。

そのチャーハンがもう少しで無くなる頃ラーメンが到着した。チャーハンは手渡しで受け取ったが、客席と厨房を仕切るカウンタートップが気持ち高い所為か、ラーメンは店主が奥から出て来てカウンターテーブルにそっと置いてくれた。

ラーメンのスープが丼に波々と注がれていて、それでテーブルがわずかだけ傾いていることが判った。チャーハンを完食した後で静かに丼を手繰り寄せると、少し波立ったがこぼれることは無かった。

ラーメンの麺が細ちぢれで、メンマと醤油スープの色が気持ち濃い分だけうまそうに見えた。ロースチャーシューは質実剛健の風情があるまた素敵な面持ちだった。それではとラーメンも行かせて貰えば、夜泣きそばの屋台を思い出すほどその支那そばはとても良かった。

ちなみに屋台を引いて商売をしたことは無いそうだ。多めに入るモヤシの持ち味が、またなかなかの風合いだった。そう言えばナルトもまた魚肉のすり身であることを気付かせてくれるほどモチモチだった。それだけに、気がつけば完食。

メニューリストには半ちゃんラーメンが650円となっていたが、支払いの段になると600円だそうで何処までも素敵なこちらと言うしかなかった。それにしても駅からそう遠くない高架線ガード脇にこんな素晴らしい大衆中華店があるなんて恐るべし高円寺と言うしかなかった。

いや、かなりとんでもなく絶大に素晴らしく、何処までも果てなく確実に良かった。

(左フォト) 店頭と周辺/ラーメン/セット半ちゃん (2015.01.16)


 中華料理 味楽(ミラク)@高円寺

 住所:東京都杉並区高円寺南3-59-10  TEL03-3315-0052

 定休日:火曜日  営業時間:11:00~21:30

 アクセス:JR中央線高円寺駅南口下車。線路沿いを阿佐ヶ谷方面に歩いて行き横断歩道も渡り、
       そのままガード下沿いを三分ほど進んで行った左側にあり。



完璧な大衆中華ここにあり。

その名は、中華料理 味楽。

500円定食メニューが、数多く並んでいた。

飽きさせない人気メニューが目白押しだった。

卓上調味料も数多く置かれていた。

食べていると、後続客がずいぶん入って来た。