中華料理 博雅 東京・神田





水蒸気が青空を隠し気味にするものの、青い陽射しが燦々と秋深しな都内の街角にそそいでいた、そんな十月神無月最終日前日の休日木曜日だった。

昨日は神田界隈の老舗中華料理店を仕事帰りに訪れたものだが、本日もそんな周辺のお店をネットで探していると、そこと目と鼻の先にも老舗中華店のこちらが営業していることに気づかされた。

こうなれば休日の本日も、神田老舗中華店を訪れて見るかとなった。そんなわけでまた神田で下車して、ビジネス街と言える神田の街を歩いてこちらへ向かった。

少し遠回りして向かっていると道に迷ってしまい、公園を見つけて現在何処に居るかをその公園名を頼りに確認。するとその公園の直ぐ傍にこちらがあることが判り、程なくしてその店頭に到着した。

なるほど老舗大衆中華の風情が漂う、そんなこちらの店先だった。入口の壁には昭和27年開業当時の白黒写真が大きく引き伸ばされて貼られてあった。

そのフォトをよく見ると、大衆中華料理の文字が看板となっていて、大衆と言う言葉がその昔は普段から行き交っていたことがよく判るものだった。

さっそく入店して行くと先客の居ないフロアに、女将さんと三代目となる息子さんが厨房におられて、二代目らしい燻し銀の店主は客席の方にたまたまおられた。

創業昭和27年の中華店と言うことを、インターネットで見つけて来たことを告げると、快く迎え入れてくれた二代目店主だった。ちなみに大の読売ジャイアンツのファンらしい。

ソースチャーハンが気になって、ラーメンと一緒に食そうと思っていることもお話しした。

するとソースチャーハンは比較的新しいメニューであることと、チャーハンならば焼豚チャーハンが好評でお奨めであることを教えてくれた。

それならばとなってラーメンと共に、その焼豚チャーハンをお願いすることにした。浅草に本家がある博雅の暖簾分け店になるこちらだそう。以前は浅草にもう一軒の博雅が在ったそうだ。

今でも幾つかの博雅と名乗る中華店が都内などで営業しているが、そんな浅草本家と幾つかの中華店は関係しているのかも知れない。程なく到着。

それではとラーメンから行かせて貰えば、これがかなり素敵な風合いがたまらないもの。

ワカメも入る鶏ガラベースの醤油スープに、泳ぐ麺が通常の太さより気持ち太めとなっていて、その絶妙きわまる太さに煮豚もなかなかの持ち味があって素晴らしいラーメンと言えた。

焼豚チャーハンも薄味ながら飽きの来ない美味しいもので、ふわふわとした煎り玉子がまた格別に素敵だった。それだけに、気がつけば完食。

精算をすませてこちらを出る。厨房の出入口がある横路地を入ると、間もなく真徳稲荷神社と言う名の小さい神社が在った。

ネットによれば創建不詳ながら、明治6年から神田明神の兼務社の後に、戦後の昭和27年より伏見大社の御分霊に改まり勧請されて現在の神社名となったようだ。

昭和27年と言えばこちらの創業年で、この周辺の戦後復興がこの頃から始まったところなのだろう。

またその周囲には行きに見つけた良い目印となった、小さな小川が流れる都内の公園にしては比較的広い、千代田区神田公園があり、周辺に勤める方々の良きオアシスとなっていた。

さらにはその公園の前には立派な建物の千代田区立千代田小学校がそびえていた。

博雅とは広く学問に通じて道義が正しいことであり、そうありたいしそうわきまえたいと常々考えている。いや、かなりとんでもなく絶大に素敵で、とてもなかなか良かった。

(左フォト) 店頭と周辺/ラーメン/焼豚チャーハン (2014.10.30)


 中華料理 博雅@神田

 住所:東京都千代田区神田司町2-2-8  TEL03-3252-5001

 定休日:日曜・祝日  営業時間:11:00~15:00/17:00~21:00

 アクセス:JR神田駅北口下車。中央通りを秋葉原方面に進んで、須田町一丁目交差点を左折。
       多町二丁目交差点を直進して司二丁目交差点を左折。少し歩いた左側。徒歩約7分。



昭和27年創業当時のこちら。

開業初日にはチンドン屋が繰り出したようだ。

テーブルには細かく刻まれた福神漬けがあった。

こちらの横路地に真徳稲荷神社と言う名の小さい神社。

すぐ近くに都会のオアシスのような千代田区神田公園。

公園の前には立派な建物の千代田区立千代田小学校。