北京料理 博華 東京・西荻窪






どんよりとした季節の変わり目らしい雲が空を覆うものの晴れる予報も出ていて、何処か穏やかな春の入口に立ち尽くしたような三月弥生後半の金曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、優しくそよぐ夜風が春めいていて、そんな春分前日らしい午後七時過ぎだった。

昨日のカツ丼の名店をネットで調べている内に見つけた中華店で、そのネット画面に映るタンメンと餃子の風情の良さに打ちのめされて、さっそく仕事帰りにこちらへ立ち寄ることにした。

そんなわけでまた西荻窪で途中下車して北口側に出て、荻窪寄りのバス通りである西荻北銀座街通りを左手へ歩いて行った。

5~6分ほど進んで行くと、通り沿いの右手に風情も良くこちらが佇んでいた。こちらの暖簾も長いためか、孤を描いて掛けられていた。

2005年頃に一度移転リニューアルオープンを果たしたようだが、もうそれから10年の歳月が流れて風格さえ漂うこちらだった。

と言うよりも定かでないが、以前に営業していた建物を再現したような雰囲気を醸すこちらで、それゆえに秀でる佇まいなのかも知れなかった。

中へ入って行くと、そこそこに盛況なフロアが広がっていた。奥が空いていたのでそちらまで進んでから、厨房前のカウンター席に腰を下ろした。

お品書きから予定通りに、タンメンと焼き餃子をオーダーした。すぐ近くには左手に大袋を持ち、小槌を右手で掲げる大黒天様が置かれていた。

すぐお隣りにおられる方は、なんともボリュームの良い美味しそうなチャーハンを、それは旨そうに食されていた。

それにしても雰囲気のあるフロアで、さりげなく創業してどれほど経つのかお聞きして見ると、開業して55年になるそうだ。すると昭和35年の創業であることを確認すると、その年から営業を始めたこちらだそう。

博華と書いてハッカと読ませる店名のこちらだ。定休日は現在月曜日だけとなったそうだが、たまに火曜日を絡めて休むこともあるらしい。

そうしない内に後続客が続きに続いて、にわかに活気づく店内となって来た。程なく到着。

なんとも色鮮やかなカラフルと言えるそんなタンメンがやって来た。それではと行かせて貰えば、これがたまらない風合いに、思わず来て良かったと痛感するしかなかった。

中太の麺の絶妙な柔らかさと言ったらなかったし、入る豚肉の風合いも良く、キクラゲがほど良い量と大きさでタンメンの中で馴染んでいた。

野菜の甘さが、タンメンスープの塩気との相乗効果で、何ともな絶大な持ち味を成し遂げていた。

少しだけ遅れて来た焼き餃子もまた、ビジュアルからして感涙ものの大きさで、その味わいは愛おしい旨さだけに箸が止まることはなかった。

ニラが効いてニンニクの持ち味が優雅に来て、皮は厚めの中でもかなりのもので、肉餡が持つ魔法は何処にも負けてない素晴らしいものと言えた。それだけに、気がつけば完食。

西荻窪でタンメンの名店と言えばはつねだが、そちらより一年早く創業したこちらもまた、西荻窪の湯麺と餃子の銘店であった。

いや、かなりとんでもなく絶大に果てしなく、途轍もなく確実に明瞭に何処までもひたすら実に素晴らしく良かった。

(左フォト) 店頭/たんめん/焼餃子 (2015.03.20)


 北京料理 博華 (ハッカ)

 住所:東京都杉並区西荻北2-27-11  TEL03-3390-0991

 定休日:月曜日  営業時間:18:30~24:00

 アクセス:JR西荻窪駅北口下車。荻窪寄りバス通りのにしおぎ北銀座街通りを左手に500mほど
       歩いた通り沿い右側のニッポンレンタカー営業所手前にあり。



最寄り駅はJR中央線西荻窪駅となる。

北口側のこちらに出て、歩いて5~6分程度の場所にあり。

にしおぎ北銀座街通り沿いに佇むこちらだ。

こちらの暖簾も長いため、孤を描いて掛けられていた。

厨房の壁面に貼られた提供メニューボード。

排煙口が厨房の火周りに備えられ、合理的な造りだった。

お品書きに判り易い文字で、メニューが記されていた。

奥を覗けば大黒天さまが置かれてあった。

昭和35年創業で、今年で55周年を迎える。