鶏そば ATOR 東京・神田 ※閉店





勢力の強い台風がこの関東地方にも向かっているとは思えないほど、曇りがちながらも穏やかなそよ風が吹いていたそんな朝方の十月神無月上旬の週末土曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、夜もそう変わらない穏やかな午後七時過ぎだった。

今年の6月25日にオープンしたばかりの、神田駅周辺で営業する鶏白湯らーめんがウリらしい、こちらへ今夜は仕事帰り立ち寄ることにした。

そんなわけでわけでまた神田駅西口を出て、そこからそう遠くないこちらの店頭へやって来た。あきらかに鶏ではない鳥の絵が、店名上にトレードマークのように描かれていた。

その絵が少し気になりながらも、ともあれ入店して券売機で濃麺味玉しおを選択。サイドメニューも行くかとなって、鶏そぼろ丼のボタンを連打した。

振り返り左手奥中ほどのカウンター席にフロアの雰囲気を確認しながら腰掛けて、チケットを厨房の奥から来られたお店の方に手渡した。

鶏そぼろ丼は卵かけごはんと兼用のようになっていたので、鶏そぼろ丼と表示されていたチケットであったが念のため鶏そぼろ丼と言って手渡した。

先客のいない静かな店内。白い壁面にはまるで和歌のような文章が、比較的大きな文字で綴られていた。よく見ると使用食材の蘊蓄のようだった。

さりげなく店名の由来をチケットを手渡した方にお聞きして見ると、阿部真一店主の鶏そばの店だから、阿部のアと鶏そばのトリを繋げて店名にしたそうで思わず2秒で納得してしまった。

そんな店主は本格中華のシェフとして15年間料理の基礎を学んで、鶏そばの名店で計5年間修業して来られた方だそう。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、なかなか風情のある面持ちがたまらないもの。

瀞みよく、かと言ってしつこいこともなく、さらりとした風合いがありながらも、よく焦げた揚げネギが多めに浮かんでいた。

ありそうでないスープのシフトが、店主のセンスの良さを露呈させていた。

鶏チャーシューが入っていて、その食感もしっかりいて美味しく、川海苔の緑藻が合っていて、千住ネギらしきネギの切り口も良く、穂先メンマがまた語って来そうなほどだった。

麺は台東区東浅草の小菅製麺所製らしく、縮れた平打ち麺が異彩を放っていた。塩はモンゴル岩塩と沖縄の塩シママースをあっさり目にブレンドしたものだそう。

ちなみに醤油は知る人ぞ知る宮内庁御用達ともなっているらしい関ヶ原たまりに、三種類の魚介を絶妙にブレンドしたものらしい。

また味噌は厳選三種の味噌を風味よくブレンドしたもののようで、つけめんも麺に至るまでこだわったものだそう。

鶏そぼろ丼がまたかなり美味しいもので、それだけに気がつけば完食だった。

ふと見ると券売機の上にインフォカードがあり、手に取ると周辺で営業する餃子酒場大田屋のもので、お聞きするとちらの姉妹店となる居酒屋だそう。

いや、かなりなかなかとても素敵で実に良かった。

(左フォト) 夜の店頭/濃麺味玉しお/鶏そぼろ丼 (2014.10.04)


 鶏そば ATORI

 住所:東京都千代田区内神田3-17-5 UKビル1階  

 TEL03-3526-2041  定休日:日曜日  ※公式facebookはこちら

 営業時間:11:30~14:30/17:30~22:00 ※スープがなくなり次第終了

 アクセス:JR神田駅西口下車。西口前の通りを右手に150m近く進んだ天下一品手前の左路地を
       入り次の通りに出た左側にあり。



神田駅西口前の通りを右手に進んで行く。

そして天下一品手前の左路地を進んで行くとある。

阿部のアと、鶏そばのトリを繋げて、店名にしたらしい。

券売機のボタン群。

料理一筋20年、濃厚鶏白湯をお楽しみ下さい。

白い壁面には和歌のようにしたためられた薀蓄の文章。