麺 やまらぁ 東京・人形町





季節はすっかり初夏の陽気で、小鳥のさえずりさえも月を越している錯覚に陥りそうな、それでもカレンダーに目を通せば、まだ五月上旬と気づかされた休日金曜日の午前中であった。そんな今日はオープンしてまもない頃一度訪れたこちらへ、そろそろ落ち着いた頃だろうとまた出掛ける事にした。

久々に公式サイトを開けば、ゴールデンウィーク中の営業情報が案内されていて、日曜日と子供の日だけお休みして後は営業していたようだった。

そして更にスクロールホイールで下ろして行けば、夜限定メニューとして激辛系ラーメンらしい「激からぁ」が三月末日から始めたようになっていた。またその頃から味噌ラーメンの提供も始まった様子。

そしてその少し上に先月中旬より賄いから派生して提供を始める事にしたらしい、激辛は駄目でも多少の辛さなら丁度いい辛さとなる、「ちょいからぁ」なる裏メニューもインフォされていた。

何かと最後に小さい「あ」が付くこちらのメニューで、今後も「油そばぁ」とか「豚ばらぁ」とか「しょうがぁ」とか「背脂ちゃっちゃぁ」等と、メニューに表記される事だろう(煽らない)。

渋谷に勤めるようになって某激辛ラーメン店もある渋谷だが、まだ未訪な程に最近はスイーツにも傾いている所為か激辛がかなり苦手になって来ていて、しかし「ちょいからぁ」と多少ならば私も愉しめるだろうと出掛ける事にした次第だった。

そんなわけでまた人形町へやって来た。地下鉄の駅から上へ上がって外に出ると、やや雲行きが怪しい大空が広がる人形町界隈であった。

駅からそう遠くないこちらで、数カ月前に一度来ただけにちょっと違うルートで散策したくなり、そうして歩いている内に道に迷ってしまい、さてどうしたものかと思っているとこちらを見つけた(迷わない)。

少し前にこちらの店主が修行した小岩のラーメン店に訪問して、その味になるほどと思ったものだった。そして今回の再訪で、また違ったシフトを味わって見たくなった事もあった。

正午も間近な時間もあって盛況な店内で、入り口の券売機で玉みそつけと特盛のボタンも連打して中程のカウンター席に促されつつ、裏限定になる「ちょいからぁ」を口頭でお願いしてその分の50円をお渡しした。

ちなみにランチタイムは、つけめんだと大盛300gか味玉がサービスだそうで、特盛375gも普段は200円のようだが今回はそのサービスが適用になる関係で100円の支払いだけで済んだ。

また店主にご挨拶して待っていると、ラーメン談義にも花が咲いた店内であった。程なく到着。おお、モヤシも多めに乗っており、どこか二郎を思い出す程の量とビジュアルだった。

太麺の風合いも見た目にもムッチリとしており、そこは麺にもこだわりが高いラーメンフリークらしい店主が選んだ麺だった。

出だしは辛さが大したことないように思えたが、後半はニラも入ってオロチョンベース的なトウガラシ感の辛みが、なんとも徐々に増して行き大汗がやおら流れ出して来た。

ともあれそんな辛いつけ汁も適度な瀞みにオリジナル性のある旨みがあって、王道的でもありいい感じのコク味もあり具材それぞれも勿論良く、先述の麺も確認するとやはり内麦ヒャクパーだそうで、これがまたかなり打ちひしがれる程に良かった。

それは特盛のいい麺量ながら、そうしたシフトだけに気がつけば完食だった。若干閉店時間がずれたようで、三人体制らしく人気が定着している様子のこちらだった。

帰り際またご挨拶して外に出ると、しばらくしてから初夏を思わせる通り雨が降り出して来た。そう言えば二十四節気では立夏の頃。弁当を片手に小走りする人々。都会の夏は、いつも早く訪れる。

(左フォト) 裏限定ちょいからぁつけ特盛(麺・汁)/風情のある周辺 (2010.05.07)


 らぁ麺・つけ麺 麺 やまらぁ   ※公式サイトはこちら

 らぁ麺の麺量:普通盛150g・大盛225g/つけ麺の麺量:普通盛225g・大盛300g・特盛375g

 住所:東京都中央区日本橋人形町2-29-3 定休日:日曜日・祝日 ※営業する祝日の日あり。

 営業時間:11:00〜15:00/18:00〜21:30(LO) ※土曜は21:00まで

 アクセス:都営浅草線または東京メトロ日比谷線人形町駅A3出口下車。浅草線上の金座通りを
       東日本橋方面に60m進み、中央内科クリニック奥の右路地を入って行く。そして三つ目
       の左路地のやきとり店手前を入り100mほど歩いた右側。








春色をした太陽の光りが注ぐ、二月如月も下旬となって来た、そんな火曜日の午前中であった。途中下車して市川駅前の図書館に立ち寄り、借りていた本を返却してから再度総武線電車に飛び乗った。

今しがた返した本は、人生でほんの少しだけ、役立つかも知れない程度の内容だった。

時にラーメン好きが高じてラーメン店を営む方も多い、ラーメン業界だとお聞きする事があり、例えばラーメンきら星@武蔵境の店主もそのようで、多くのラーメン店に訪問した結果多くの知識を身に付けた方も少なくないらしい。

しかしここ最近のIT化が進む中で、インターネットのラーメンサイトを運営する方がラーメン店を立ち上げたお話しとなると、あまり聞かないのが実情であったりすると思う。

そんな状況の中で、自らのラーメンサイトの名前をそのまま店名に掲げた店主のラーメン店がこちらで、よく知る方だけに早々と訪れる事にした日であった。

昨日オープンしたばかりで、麺喰屋 澤@小岩で修行した後に、独立した山谷氏が営むラーメン店がこちらだ。

某精密機器メーカーで工業デザイナーを21年間されていた方で、よく知るハンドルネームは「やま その2」。うさぎや犬が大好きな方で、虫全般は嫌いで受け付けないらしい。

そんなわけで何度と無く訪れている、下町情緒の残る小粋な町、日本橋人形町へまたやって来た。

その昔は歌舞伎小屋の中村座と市村座があった事で知られている。また浄瑠璃芝居を見せる薩摩座や結城座もあり、人形遣いが多く住んでいた事から人形町と言う町名が付いた町だ。

店舗は最寄駅の人形町駅から少しだけ離れた場所にあり、低い建築物が並ぶどちらかと言えば住宅街の様相を呈した所で、人形町大勝軒だった長期休業中の珈琲大勝軒から程近い場所にあった。

狭い路地を入って行った場所で、この上ない路地裏系ラーメン店と言えた。開店を祝う花台がかなり並んでおり、大手人気ラーメン店の支店オープン時に負けていないものだった。

しかもハンドルネームが並んだ祝花もあり、そうしたプレートは初めて見た気がする。

私は店主と数度しかお会いしていなかったのでこうした機会が今回なかったが、フリークの方に心より祝福されている事がこの祝花一つにしても見えて来たものだった。

店内へ入って行くと、直ぐ左手に券売機があり、こちらの醤油チャーシューとなるらしい、チャーやまらぁを選んで、ミニライスのボタンも連打した。チャーで止めると、つい思い出す芸人がいる。

数年前のオフ会で、一度か二度程しかお会いしていなかったので、街ですれ違っても判らないが、厨房におられたので直ぐ判り、まずご挨拶し合う私たちだった。修業先の澤@小岩の店主も応援でいらして、思わず訪問を約束して更にご挨拶した。

さて大御所ラーメンフリークが、作り上げるラーメンとは楽しみだ。厨房にある麺箱には、桜井商店の文字が刻まれており、修業先と同じだそう。程なく到着。

おお、なるほど、鶏白湯+ベジポタのラーメンだそうで、オーラにも良い風情があり、ビジュアル性もなかなかであった。

口にしてもそのイメージが変わる事もなく、内麦100%多加水のむっちりした太麺がぐいぐいと手綱を引き寄せるように、昆布のうま味が全面に押し出たスープを口へ運んでくれた。

鶏のうま味が冴え渡っており、絶妙のトロミ感は野菜だそうで、鶏モミジは感じたがそんな沢山利用していないそう。魚介感はあまり感じさせないスタイルだったが、ふつふつと来る旨みの大切な要素一つに感じられた。

チャーシューも調理の仕方が良くそれもまた良かった。シメでスープにライスを入れて、オジヤにして愉しみ、気が付けば完食だった。醤油タイプは、あまり醤油を使ってない分マイルドなスタイルで、塩ラーメンのように愉しめたのが印象的であった。

ちなみにラーメンサイトの方の「やまらぁ」は、荻窪丸長を祖とするラーメン店がとても判り易く案内されており、その他のラーメン店もいかに多く訪問したか判る。

また開店した周辺のラーメン店のレポートは、誤解を受けないよう削除されており、そうした気持ちはとてもよく理解出来たし、そんな意味で万全を期してラーメン稼業に臨んでおられた事が判った。

日本橋周辺でラーメン店を開業されたかったそうで、そんな中でこちらの物件を見つけたそう。早春の芽吹き薫る季節に、また一軒のラーメン店が開業した。いや、美味しチャーやまらぁ、だった。

(左フォト) チャーやまらぁ(醤油)/メニュー/店頭外観 (2010.02.23)


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