麺屋 和利道 東京・池尻大橋







ひと滴の安らぎに芽生えた夏草の蒸せた香りでも漂いそうな、春のそよ風が穏やかに街へ揺らいでいた、ゴールデンウィーク中とは言え平日の四月最終日定休日で天候の良い金曜日であった。

そんな今日は、先日のラーメン本でこちらも気になる所となっていて、今回そんな春うららかな日に訪問する事にした。

最近鶯谷駅周辺に「江戸前煮干し中華そば・きみはん」を立ち上げたTETSU@千駄木だが、以前から展開している大宮にある別ブランド「つけめん102」で店長を務めていた方がこちらの店主だそう。

そんな店主が昨年の九月に晴れて独立してオープンしたつけめん店だそう。昼の四時間のみしか営業しないようで、こちらも半端なくこだわり高いお店と言えた。

いつもと同じ時間の同じ通勤ルートでこちらへ向かい、いつも下車する渋谷をスルーして、次の駅の池尻大橋駅でプラットホームに降り立った。

この駅で下車するのは初めてか一度あったか程度で、外に出て周辺を眺めてもその考えが変わる事は無かった。少し歩くと緑も豊かな目黒川がせせらぐ駅界隈であった。

そしてそのまま進んで行くと、一部の利用が開始されたがまだ工事が進んでいた話題の首都高速中央環状線大橋ジャンクションがあった。

平成19年12月に新宿まで開通していた首都高速山手トンネルが、先月28日に中央環状新宿線が全通していよいよここまで開通した。

そんな3号渋谷線と中央環状線を結ぶジャンクションで、そして3年後に中央環状品川線が開通すれば現在の大井ジャンクションとも結ばれる予定だ。

何度かTVでも紹介されていて、その外周は国立競技場とほぼ同じサイズで、大変コンパクトにまとめている為大変急勾配急カーブになっているが様々な万全の対策が施されているそう。

そんな大橋JCTを横目に歩道橋を渡り、更に歩いてふと右手の下を見下ろせば、山手通りが弧を描くようにして先まで延びていた。

奥にある階段を降りてそんな山手通りの左側歩道を進んで、つつじの花に目を奪われていると風情のいいこちらの店頭に長めの外列が待ち受けていた。

ガラス越しに中の様子が見えて覗くと、店内にも行列が続いて中の人は座って待っていた。ざっくり言って20人近くが待つ感じの後ろに着いた。

するとチケットを買ってから並ぶようにお願いする案内があり、その指示に従って店内の券売機で味玉つけめんに、多過ぎるかなと理解しつつも麺200g追加のボタンも連打して列の後ろに並びなおした。

なんとも流れのいいこちらで、さほど掛からずに入り口まで辿り着いた。そんな頃お店の方が買ったチケットの確認に来られた。

私の番になって提示すると、麺200g追加のチケットを見て400gから500gまで麺量が選べる旨の案内があった。500gはキツイと思っていたから400gで良い旨を告げた。

そしてまもなく店内に入れると、やや陽射しが強かったが中は比較的過ごし易かった。目の前では先客の方々が美味しそうにつけめんを夫々口にしていた。

殆どの方が麺に和出汁が注がれたあつもりで、そう言えばTETSUと言えば焼き石に気持ちが行ってしまうが、あつもりはそれだった事に見て思いだし、お詫びを入れながらあつもりに変えて貰った私であった。

そしてまもなく座れる所まで来ると、席を暖める程でもない時間で促されたカウンター席に腰を降ろせた。店内には村上朝日製麺の麺箱。茹で時間は思ったよりも短め。

カウンタ上の調味料置き場にはサービス惣菜のような容器があり、蓋を開けて中を覗くと背後から「揚げネギですので、もしよろしければご利用下さい」と丁寧に教えてくれたお店の方だった。程なく到着。

おお、魚介出汁の水面から太麺が顔を出しており、優雅にその艶のある肌を露出させていた。つけ汁には多めの具材が入っている。

それではと行かせて貰えば、ゲンコツ・豚足・鶏ガラ・モミジに複数種の魚介食材を利用したものだそうで、そこは修業先とほぼ同じ流れを汲んだスタイルのもので味わい深いものがあった。

最後に焼き石をお願いしてスープを足してそこに入れたが、回転がいい所為なのかジュッとする筈の音さえしなかったが、あつもりだった事を考慮していたのかも知れなかった。

実際丁度よい温度のスープ割りになっていた。気が付けば完食。いや、こちらでもTETSUの息吹が愉しめた美味しつけめんであった。新しい道のそばに、道の字が入るこちらだった。

(左フォト)  味玉あつもり+麺追加/焼き石/店頭/周辺の目黒川 (2010.04.30)


 麺屋 和利道 WARITO

 つけめん麺量:並盛200g大盛300g ※麺200g追加で400gから500gまで麺量選択可能。

 住所:東京都目黒区青葉台3-7-10  TEL03-5456-0278

 定休日:水曜日  営業時間:11:30〜15:30

 アクセス:東急田園都市線池尻大橋駅東口下車。国道246号右側歩道を渋谷方面に進んで行き、
       立体交差になっている山手通りを越えた場所の右手にある階段を降り、そのまま山手
       通り左側歩道を歩いて行った左側にあり。



  2010.04.30 工事が続く首都高速中央環状線大橋ジャンクション。   2010.04.30 TETSUで修行した店主のつけめん店は山手通り沿い。



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