濃厚鶏塩ポタージュつけ麺 うぜん
東京・中野新橋 ※閉店





木々の合い間から蝉の鳴き声が高らかに響いて、今日も真夏の陽射しは余すことなく地表に注がれていた、7月も佳境を迎えた頃になって来た休日火曜日の午前遅い時間だった。

3月に恵比寿にあったこちらが閉店してしまったが、今月の7日から予告通り移転して再開営業を始めた。狭い厨房にオーダーが回せずのそうした結果のようだ。厨房が広くなったので、ラーメンの方も始めたらしい。

そんなわけで気になる所となり、こちらの新天地である中野新橋まで出掛ける事にした日であった。都営地下鉄新宿線新宿三丁目駅で東京メトロ丸の内線に乗り換え、更に中野坂上駅で支線電車に乗り換え一駅乗ってやって来た。

外に出てこちら方面へ向かうと、赤い欄干が異彩を放つ駅名の由来にもなっている新橋と銘も入った橋があるものの、ある筈の神田川は現在工事中で幕が張られていて水面を見る事が出来ない界隈であった。

そしてそこを越えてしばらく歩けば、まもなくこちらの店舗を見つけて一息ついた。周辺にはすぐ近くに貴乃花部屋があるらしい。

ところが開店時間を10分ほど過ぎた時間だったが営業しておらず、一見すると臨時休業かと言った状況に途方に暮れそうになった。

そうなりながらもそこはめげずに、店内を覗くと人の影を見つけた。スープが不出来なのか確認しようとドアを動かせば開いて、お聞きすると10分程で営業が始められるそうで今度は安堵の息もついた私であった。

外は暑いので中でお待ち下さいと素晴らしい対応で引き入れられ、そんな頃に後続客が二人の会話を聞いていたようで私ともう一人が店内でしばし待った。

メニューにも濃厚鶏塩ポタージュつけ麺以外に鶏塩ラーメンが列記されており、つけ麺とほぼ同じ食材によるラーメンだそうで、予定通りその並盛りでオーダーした。

すぐ近くにも新しいラーメン店がある事をさりげなく投げると、こちらと同じ三河屋製麺の麺を利用するラーメン店だそうで、しかもなんと濃厚鶏塩ポタージュつけ麺とまったく同じ太さと形状の麺をつけ麺で利用しているそう。

そんな事からこちらの方の麺を「春よ恋」の小麦粉を利用した若干シフトを変えた麺にしたそうで、つけ麺の太い麺だけでなくラーメンの細麺も同じ小麦粉を利用しているらしい。

店名の「羽前」はこちらになってから平仮名の「うぜん」に変更したそうで、その由来にもなっている山形ご出身のオーナーは、恵比寿の店を閉めた頃体調を崩されたそうで静養しておられるそう。

目の前の店長さんはなんと松戸の馬橋のご出身だそうで、思わぬ所で元松戸市民との合流となった。ちなみに金太楼鮨の常連さんだそうで、ネタがいい割りに安くて美味しい松戸界隈では有名なすし店で、私も以前に入店した気がする。後続が続く店内。

店の前にはDVDレンタルのTSUTAYAがあり、その客層がこちらのニーズの世代層と似ているそうで此処に来て正解との事だった。見ているとハンドミキサーが出て来て、スープをより滑らかにしていた。程なく到着。

なるほど白いスープに中細ストレートの麺が泳ぐラーメンで、一見すると博多天神のラーメンを思い起こさせる程に白いがクリーミーな感覚がそこに踏襲されてゆく。

それではと口にして行けばつけ麺の時と同じな何とも言い難い美味しさが口内を魅了するもの。このニュアンスはなかなかと言えるものでやはり良かった。

三河屋製麺の細麺はいい生地の分かなり管理が大変そうだが、その味わいはこれまた途轍もなくいいシフトになっていた。そんなわけで気がつけば完食だった。いやいやいや、やはり良かった。

(左フォト) 鶏塩ラーメン並/店舗外観/中野坂上駅の支線電車 (2010.07.27)


 濃厚鶏塩ポタージュつけ麺 うぜん

 住所:東京都中野区本町3-12-13 定休日:不定休※当分の間は無休・将来は水曜日の予定

 営業時間:11:30~15:00/17:30~スープ終了まで

 アクセス:東京メトロ丸の内支線中野新橋駅下車。改札前の通りを左手に200m程歩いた右側
       にあり。

  
※以下は「羽前」(東京都渋谷区恵比寿西1-13-3ROOB6ビル1階)時代。

先日と同じ一カ月以上先のような暖かさの、また南風が吹いて初夏の気配さえも感じる、そんな青空仰ぐ三月半ば火曜日の遅い午前中であった。時にラーメンさえも次世代を迎えた感がある今日この頃で、そんな中でアンテナに引っ掛かったのが、こちらの鶏塩ポタージュつけ麺であった。そんなわけで今日は地元の松戸駅周辺で所用を済ませた後、恵比寿まで出てこちらの店頭に到着した私だった。



この周辺は家電量販店外商営業時代に、「陀葡寧(ダフネ)」と言う名前の洋食店を開業しているお得意さんが居て以前よく訪問していた近辺で、都会的なバーが妙に合うそんなイメージが昔からある恵比寿駅前界隈と知っていた。

そんな長年営業していた一店の人気ショットバーが、昨年9月から業態変更して始めたつけ麺専門店だそうで、そのテナントとして入るビルの前に立ち尽くすと、これが圧巻そのものと言うしかなかった。

実は一度ネットで見ていたビルだが、それでも実視してこれが驚いた。ナスカの地上絵とアンモナイトの化石に、何故かE=mc²という数式が立体的に描かれたビルなのだ。

何ともその異様な存在感を周辺に放っている。ちなみに数式は、アインシュタインの特殊相対性理論の関係式らしい。

さて店内へ入って行くと、これがまた雰囲気のあるショットバーそのままで、空いていた一席に促されて腰掛けた。辛味噌担々麺と言うメニューもあったが、予定通り鶏塩ポタージュつけ麺の麺量300gとなっていた大盛をオーダー。ちなみに並盛の麺量は200gだそう。

丁寧に数杯ずつ作って行くこだわりの手法なのか、数杯ずつしか作れない厨房なのか定かでないが、何組もの後続客が私の後に続いたが、これからだと30分近く掛かる事を告げると、大抵の方々はそれを聞いて諦め他所へ流れて行った。

しかし多めに時間を言っておられる感じで、待つ事は待つが意外とそう待たずにやって来た。そんなわけで程なく到着した、鶏塩ポタージュつけ麺だった。

おお、つけ汁はウワサ通りの真っ白なポタージュ。いい感じの極太平打ち麺は三河屋製麺製の特注らしい。麺の上には多めの茹でられたキャベツに、薄バラ豚肉2枚に糸唐辛子が添えられていた。

国産野菜と銘柄鶏を利用した流行りのベジポタを応用したつけ麺だそう。徐に行かせて貰えば、これがトロミを抑えていて、実に美味しいものだった。いわゆる所のジャガイモの冷製スープであるビシソワーズをつけ汁にした感じのものだ。

麺が実に太くプルンプルンと来るもので、これを茹でるだけにさぞかし手間がかかるのであろう。チャーシュー替わりに入る薄バラ豚肉も良く、キャベツも野菜の甘味が伝わる逸品でとても美味しかった。

シメでリゾット風御飯セットのオプションを150円で用意しているこちらで、オープン当初はトマトペースト+粉チーズ仕様だけだったそうだが、しばらく前からこれにグリーンカレー+粉チーズ仕様を加えたそうで、個人的に後者があまりラーメン店で見なかったのでそちらで愉しんだがこれが良かった。

残ったつけ汁に割りスープならぬ、こうしたアプローチをするのが面白いと思う。また後半卓上に素揚げしたエシャロットかニンニクのような食材があったのでチョイ足しして見たがこれまた良かった。もう気が付けば完食である。

精算時お店の方に店名の羽前は山形の旧国名だけにそちらのご出身かお尋ねすると、米沢だそうで思わずカブトに愛の一文字を入れた直江兼続に話題の花が咲いた店内であった。

いや、満足感の高い、美味し鶏塩ポタージュつけ麺であった。

(左フォト) 鶏塩ポタージュつけ麺大(麺・汁) (2010.03.16)
  

  2010.03.16  リゾット風御飯セット(グリーンカレー)   2010.03.16 テナントビル外観。

  2010.03.16 隠れ家のようなショツトバーそのままの内装その1。   2010.03.16 隠れ家のようなショツトバーそのままの内装その2。



喜劇らーめん食べ歩きTOP