神泉のらぁめん屋 うさぎ 東京・神泉


  2010.06.11 京王井の頭線神泉駅は半地下駅で傍に踏切りあり。   2010.06.11 時間が止まったように、落ち着ける店内。







何処か夏色のシュールな空気が漂う雰囲気がして、青い空から眩しい陽射しが止めどもなく注いでいた、6月中旬休日金曜日のそんな遅い午前中であった。

昨日は宮益坂のラーメン大戦争が閉店した事をお知らせしたが、どうやらテナント契約の期間満了に伴った移転のようで、500mほど青山寄りに移動してそれを機に4店を閉店させ、新ブランド「麺儀 赤兎馬」をそこへ今月後半からオープンさせる予定だそう。

さて今日は特に訪問先を決めていなかったが、勤務先周辺のこだわり店にも行きたいと以前から考えていて、今回そんな一店のこちらへ訪問する事にした。

通勤と同じ時間にいつもの通勤ルートで出掛け、違うのはラフな普段着の身なりだけ。渋谷から京王井の頭線ホームに上がって、一駅だけ乗って道玄坂上にある神泉駅で下車。

ここも初めて降りる駅で、地図からてっきり地下駅だと思っていたが、踏切りあたりから陽射しが見える半地下駅であった。

周辺はカーブが多い商店街で、そんな街並みを眺めている内に店頭へ到着した。石神本でも紹介されているラーメン店で、そうした所からも実は気になっていた。イタリア料理店や様々な外食店を経てラーメン店でも修行している店主が手掛けているお店らしい。

店頭はフレンドリーな看板に、掃除を欠かさない綺麗なガラス戸もあって町のフラワーショップと言う感じだが、ひとたび中に入れば店内は打ちっぱなしのコンクリが露出した今風の雰囲気で、一見するとちょっとした小粋に呑めるバーと言った風情だった。

入り口に直ぐある券売機の前に立つ。出来ればもう一店くらい訪問したい感じで神泉駅を降りたが、こちらの券売機のボタンメニューの豊富さにその時点でここだけにしようと思い直し、らーめん&わさび焼豚飯なるセットメニューを選んだ。

腰を下ろしてから無化調餃子のインフォに、それならその手作り餃子も行ってしまえと追加する事にした。店頭には3周年のインフォメーションがあったので厨房におられた女性の方にお聞きすると、5月30日が過ぎたので丸三周年を迎えた事を教えてくれた。先客一人後続一人、程なく到着。

おお、何とも言えないオーラを放つそんな醤油らーめんで、それではと口にさせて貰えば干し椎茸が色濃く感じる昆布も利かせた和出汁が前面に出たもの。

そこに鶏ガラ・豚骨から取った動物系スープと2種の産地の煮干しやサバ節・鰹節の魚介スープをさりげなく合わせたトリプルスープだそう。島根奥出雲の井上古式醤油を利用しているそうだが、どちらかと言えばそれは名脇役と言ったところか。

水菜にメンマに焼き目が付いたチャーシューが具として入っておりどれも美味しく、揚げネギが浮いたそんなトリプルスープに、適度なコシと喉越しが両立した細ストレート麺が適度に絡んでまた良かった。

そのラーメンのアウトラインは、神奈川淡麗系やハマグリをスープに利用する都内某人気店が幾つか浮かんで来るシフトで、こちらのスープの旨みの懐の深さを如実に感じる所となった。

わさび焼豚飯のチャーシューも実に美味しく、ご飯もやまがた自然農場の特別栽培米である山形米はえぬきを利用しているそうでこれまた良かった。らーめんと同じ無化調の餃子も、ラーメンスープを餡に練り込んでいるそうで、ぷりぷりした皮も餡もなるほどな美味しさであった。もう気がつけば完食だった。

今日もそんな感じで大変満足出来たが、普段からこうしてラーメンを食べ歩いて思う事は、複雑化して行く社会の中でラーメンもまた系統的に様々な味が生まれ、単に食材ひとつでメニューを表現してもそれが余所とは同じ味わいと限らなくなっており、今や蘊蓄などの案内無くしてその表現は難しくなって来ているのだと言う事だった。

いやいやいや、とっても美味しな、醤油らーめん&わさび焼豚飯&餃子で良かった。

(左フォト) 醤油らーめん/わさび焼豚飯/手作り餃子 (2010.06.11)


 神泉のらぁめん屋 うさぎ

 住所:東京都渋谷区神泉町8-13  TEL03-3464-4111 

 定休日:日曜日  営業時間:11:30〜15:00/18:00〜23:00

 アクセス:京王井の頭線神泉駅南口下車。左に出て踏切りの通りを右手に進んで行き左に折れて
       直ぐある道を右折して更に進んで行く。ポロロッカ先の左路地を曲がって、程ない右側に
       あり。徒歩およそ3分。



  2010.06.11 ウマヘタ風な店舗ロゴにも味があるこちら。   2010.06.11 神泉駅南口から徒歩およそ3分の人気店。



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