横浜家系ラーメン つばさ家 東京・立川

そう厚くは無い雲が空を覆うものの陽射しは何処を見ても隠れていて、その分だけ冬さえも意識出来るほど空気が冷たかった10月下旬の日曜日。そんな今日も仕事が終わって外に出れば、予報通りの冷たい雨が霧雨程度ながら傘は必要だった午後8時過ぎの雨そぼ降る立川界隈であった。

立川周辺にも家系ラーメンを提供するお店が何軒かあるようで、立川駅の周囲に人気店のこちらが在る事を社内の方に教えて頂き、それであればと早速訪問して見る事にした今夜だった。横浜六角家で7年間修行した店主が2006年6月にオープンさせたラーメン店だそうで、2007年4月には武蔵境駅界隈に支店も出しているようだった。

そんなわけで店頭に到着すれば、立川駅からそう遠くないものの、大通りから入った寂しい路地に佇んでいたこちらだった。傘をたたんで中へ入ると左手に券売機が設けてあり、特に決めていなかったがふとチャーシューメンの文字に目が止まって、その中盛に照準を合わせてボタンを選んだ。




半数以上のカウンター席が埋まっていて、ちょうど一人が帰られる処だった。そこが一番奥の落ち着けそうな席だったので、その方が出て行くまで待ってからそこへ移動して腰を降ろした私であった。

厨房ではお店の方が一人で奮闘していて、先客のラーメン作りに余念が無かった。そんな途中にも帰る先客にはきちんと挨拶して、そのマルチな対応は他店よりもそつが無かった。

仕上がったラーメンをカウンタトップに置いて先客が受け取った事を確認すると、チケットを回収しに来られたので「オール普通で」と言ってお願いした。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、なるほど隣りの先客は20代前半ながら「アブラスクナメで」とオーダーしていたが、納得してしまう程にそれはアブラオオメであった。

しかしなんとも風合いの良さが表出していて、雑味が少なく良い食材を利用しているようで、味わい深くついついレンゲですくう数が進んでしまった。

麺はけっこうヤワメでやって来たが、これがなかなかいい感じだった。酒井製麺風な中太麺に「やはり酒井製麺さんなんですか?」とかさりげなくお聞きして見れば、これが三河屋製麺さんだそう。

まったりしたスープに、チャーシューも美味しく、それはもう気がつけば完食だった。ちなみに店名のつばさ家とは、周辺に存在していた立川飛行場に由来しているようだった。

立川を語る上で外せない場所が、立川駅からもそう遠くない立川飛行場跡地だ。大正11年陸軍の飛行場として、立川飛行場は運用が開始された。

敗戦後は米軍の極東司令部となったが、昭和40年代後半から自衛隊駐屯地が併設された後に、昭和50年代前半に米軍は横田へ移駐が完了して立川基地が日本へ全面返還がなされた。その場所は現在国営昭和記念公園など緑地化されて行った。

ラーメンが良かった事を告げて挨拶して外へ出ると、降り止まない雨が都会化された立川駅前のアスファルトを更に濡らしていた。いや、美味かった。


(左フォト) チャーシューメン中盛/雨そぼ降る店頭 (2010.10.24)


 横浜家系ラーメン 立川つばさ家   ※公式サイトはこちら

 住所:東京都立川市曙町1-30-13大久保ビル1階

 定休日:水曜日  営業時間:11:00〜16:00/17:00〜22:30

 アクセス:JR立川駅北口下車。立川北駅前交差点十字路のすぐそば。



喜劇らーめん食べ歩きTOP