唐そば 渋谷二丁目店 東京・渋谷

もうすぐ4月と言うのに桜も凍えてしまいそうな寒さで、一時だけ雪も降っていた本日らしく、午後九時過ぎにまた外に出れば渋谷の街角も震え上がっていた夜だった。そんな中を渋谷駅前の陸橋をまた上がって進んで行き、いつもと違う左手の通路を往けば、吊り橋のように揺れて足を取られたものの、すぐ体制を立て直して六本木通り左手の歩道に降りた。

そんな今日は、ラーメンを食べ歩くようになってからも何時も頭の片隅にありながら、今日までついぞ来なかったこちらで、晴れて勤務地になった事もあって遂に入店した今夜であった。思えば喜楽が建て替える前から確か渋谷にあったと思う位に以前からあるラーメン店で、こうやってラーメンを食べ歩く前から知ってはいたラーメン店だった。



その昔に雑誌「ぴあ」辺りの地図を見て、これまた往年の雑誌「ポパイ」片手に行こうと思った事も何度となくあったものだった。

それが一度や二度ではないにも拘らず結局往かず、今日が始めてなのだから自分でもある意味すごいと感心してしまう程と言えた。

そんなわけで渋谷に現在二店あるこちらで公園通りにも営業しているが、昔からあるこちらの方を選んで店頭に立った。これがなんとも満艦飾な入口で、そんな風情に関心を示しながら入店した。

空いていたカウンター席の一席に腰を降ろしてから、振り返ってメニューを見上げた。思いつきでラーメンとオニギリ一皿をオーダー。

店内は午後九時過ぎもあって一杯引っ掛けてから来られた方や、店内で一杯やっている方などが大半な風だった。

ふと自分もそんな感じで入店したことがあって、記憶から消えてしまったのかも知れないが、何れにしても記憶がないだけにそれは判らない。程なく到着。おお、何度となく見た風情のビジュアルだった。

それではと行かせて貰えば、これが初めてなのに懐かしい味わいで、一瞬ここに来た事があったかと思ったがそうでは無く、今まで口にしたそうした系統のあっさりスタイルの九州ラーメンを思い出したものであった。

例えば新京成電鉄八柱駅周辺に20年くらい前にあった九州豚骨ラーメン店も、食べて思い出したがこんな感じに近いもので、平成元年前後の都内でもこうしたラーメンを何店かで食べた気がした。優しくもしみじみと来る美味しさだった。

オニギリにはタクワンが二切れ付いていたが、その中には具材が入っているのかと思ったら何も入っておらず、塩で表面を味付けもしていないもので、そんなだったから後半になってからスープに入れてオジヤにして楽しんだ。気が付けば完食。

精算時に北九州・黒崎の本店は今でも営業しているか知らなかったのでお尋ねして見ると、十年前にそちらを閉めて今はこちらがその本店の役目を担っているそう。色々と大変なご様子であった。

ご挨拶をして外に出ると入店した時よりもまた幾分寒くなっており、明日もそんな寒い気温が続くようで、三寒四温の谷間になびいた風を背に、ポケットに両手を入れながら渋谷駅へと急いだ。

(左フォト) ラーメン/オニギリ一皿 (2010.03.29)


 唐そば (とうそば) 渋谷二丁目店

 住所:東京都渋谷区渋谷2-22-6三信ビル1階  TEL03-3486-0147

 定休日:無休  営業時間:11:00〜23:00

 アクセス:JR渋谷駅東口下車。陸橋を上がって六本木通り左手の歩道に降りて進んで行き、青山
       通り手前のビルの1階にあり。



  2010.03.29 つけ麺も人気がある、あっさり系トンコツラーメン店。   2010.03.29 昭和34年北九州・黒崎で創業した名店は渋谷で営業中。



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