名物すた丼の店 東京・国立





一週間近く御無沙汰だった青空が久々に顔を出して、陽射しが夏色に輝いていたものの、湿度の高さが梅雨らしかった6月後半休日月曜日の午前中だった。

一昨年の5月秋葉原に伝説のすた丼屋の支店がオープンしてその存在を知るところとなって、昨夏地元の本八幡にも千葉進出1号店が出来て何かと縁がありそうなこちらであった。

「草食はブームだ。肉食は文化だ。」を謳い文句に、今月千葉市内に県内2号店目となる千葉富士見店がオープンした。そして今年で40周年を迎えるそうで、公式サイトにもそれを記念してコラボ商品や様々なキャンペーンが目白押しのようだった。昭和46年国立の町の外れに出来た小さなラーメン店がこちらのスタートラインで、オヤジと呼ばれて親しまれた先代は周辺にあと2店舗を営業させていたそう。

それ以上の展開は自分が見られないと言う理由で多店舗化を図らなかったらしい。平成6年そのオヤジが残念ながら他界してしまい二代目がその営業を引き継ぎ、屋号を伝説のすた丼屋と改称させた。その後爆食ブームの立役者の波にも乗って多店舗化経営にも成功して現在に至っているよう。

立川へ勤めるようになってその創業の地である国立は隣りの街だけに、昭和46年創業の小さなラーメン店が少し前から気になっていた私だった。もう店舗自体もリニューアルして、今風のこちららしい綺麗で清潔な店舗で営業しているところだろう。

誰もがそう信じて疑わないくらいの更なる多店舗展開を図っているだけにそう思っていた。ところがなんと創業当時となんら変わらないすた丼の店が、国立駅から10数分歩いた場所に今もそのままの姿で営業を続けている事を最近知って大変気になる処となっていた。なお公式サイトで店舗紹介されている国立東店は、伝説のすた丼屋でこちらとは違う関連店であったりする。

そんなわけで出掛ける事にした本日だった。お茶の水で中央線快速電車を待っていると特別快速が入線して来て国分寺まで乗車。特別快速を降りると大抵どの駅でも隣りのホームに普通快速電車が待っていて、それに乗って国立にまた昼少し前に降り立った。

ロータリーから右斜めへ放射状に伸びる道路を歩いて行くと、なるほどお世辞にも綺麗とは言い難い、昔の風情を色濃く残すまさしく伝説と言えそうな名物すた丼の店が風情よく佇んでいた。店頭にあったサッポロラーメンの大きな文字が昭和から息づく店らしかったし、それが今でも残っているところにオーナー店主の先代を思う気持ちが見えて来そうだ。

ちなみそんな店頭ながら2004年3月に店名を「サッポロラーメン」から、「名物すた丼の店」に改称しているらしい。さりげなく入店するとまだ正午になる少し前の時間もあってか先客ゼロで、厨房にはまるで町の個人経営のラーメン店主にしか見えない方がお一人おられた。メニューから味噌ラーメンとすた丼をお願いした。

ラーメンとミニすた丼のセットメニューがあったが、スタ丼は並盛でも行けるだろうとそれにはしない事にした。そんなところに100%の自信が無かったので、オーダーする前に厨房の店長さんらしき方に相談すると、初めて会った人の胃袋の大きさがどの程度なのか判らないのに適当な返事はできないそうでなるほどおっしゃる通りだった。

店内には周辺の大学だった方が書いたであろう、そんな寄せ書きが壁を埋め尽くしていたこちらだった。そんな店内風景をスナップ気分で撮影しようとするとこれが駄目なんだそう。食べるものだけはいいそうで、そうしたところに常連さんを思っての事だけにやむを得ない処だった。程なく到着。

味噌ラーメンは味噌ラーメンが何処の町でも食べられるようになった頃の味わいとスタイルだった。その昔デパートのセットメニューや地下街の中華店で頼んだものでも、大抵はこんなベースのスープとこんな感じの麺だった。

すた丼は提供を始めた当時の盛り具合とレシピと言った雰囲気のもので生卵も付いてなかなか。ラーメン店のサブメニューとして完璧とも言えそうな程の美味しさだった。気がつけば完食。公式サイトにあった40周年に際してのキャッチコピーを見て、思わず微笑ましく思ってしまったがやはりこちらにとって大切な事なのだろうと思う。 「これからも、伝説を。」だそう。 いや、風情のある店だった。

(左フォト) 味噌ラーメン/スタ丼並盛/店頭外観 (2011.06.20)


 名物すた丼の店 国立店   ※公式サイトはこちら

 住所:東京都国立市西2-10-4 TEL042-575-9590 定休日:年中無休 営業時間:11:00〜23:30

 アクセス:JR中央線国立駅南口下車。右斜めに延伸する道路を進んで行き、駅から13分ほど
       歩いた左側にあり。



喜劇らーめん食べ歩きTOP