つけ麺 しょうえい 東京・王子





夏と言う名のさざめきをいなすように、静かな雨がグレーの大空から滴り落ちていた、八月葉月下旬の週明け日曜日の朝方だった。

今日も仕事が終わって外に出れば、早い時間に雨も気持ち良く上がったようで、風もどこか爽やかなそんな後七時過ぎだった。

王子駅周辺にやすべえ系らしい人気つけ麺店があるとして、そう言えば御無沙汰なその系統のつけめんを久しぶり食して見たくなり仕事帰り立ち寄ることにした。

そんなわけで王子駅に久しぶり降り立つ。高校を卒業してその高校の紹介で就職した8年間お世話になった会社の先輩が住んでいる街の最寄り駅だ。

夜遅くまで呑み明かした時に一度お邪魔した記憶が不思議といつまでも頭の片隅に残っている。今思えばあの時がよき青春時代と言える年齢だったのだろう。

北口の改札を出てロータリーに出ると右手に歩道橋の階段があり、そこを上がって行くとちょうど都電荒川線の上りと下りの車両がすれ違っていた。

一方はプラットホームで停車中で、もう一方は動いたのも束の間信号待ちで止まって、その前を何人も通行人が家路を急いで歩いていた。

しばしそんな光景を眺めた後そこを離れて、駅前の繁雑とした通りを抜けてその店頭へやって来た。2006年にオープンした、人気つけ麺店だそう。

一昨年の九月には谷塚にも店舗がオープンしたようだ。並盛り300グラム・大盛り450グラム・特盛り600グラムが全て同価格のインフォメーションが先述したその系統を物語っていた。

さっそく入店すると券売機が待ち受けていて、特に何にするか決めてなかったが、ふと野菜つけ麺で行くかとなってそれを選び麺量は大盛り450グラムにした。

きざみたまねぎは鮮度を考慮してかカウンターテーブルに放置せず、要望に応じて希望する人の前に出すスタイルとなっていた。この時季だからなのかも知れない。

麺を温かくして愉しむあつもりや、最後に蕎麦湯のようにして愉しむ魚だしの割りスープは、「スタッフにお申し付けください」と、さりげないそうした文章で案内されていた。程なく到着。

きざみたまねぎをお願いすると、業務用冷蔵庫からそれが出て来て、やはり傷まないようにするためのそうした対応だった。気持ち多めに、それを入れさせて貰った。

それではと行かせて貰えば、なかなかの美味しさで、癖になりそうな風合いがとても素敵と言えるもの。やすべえ系と言うよりは、兄弟店と標榜するごんろくとほぼ同じ雰囲気のつけ麺。

やすべえとはまたどこか違った風合いだけに、そんな要素が全体のバランスからも感じられた。どこか東池袋的な煮干し感があって、やや多めの豊かな酸味感がこの時季にあって良かった。

とは言え提供メニューによっては、そう変わらない仕様もあるだけに一概に言えないかも知れない。

豚骨・鶏ガラ・魚介類を長時間煮込んだ濃厚なスープを、一晩寝かせてまろやかに仕上げてから提供するものだそう。野菜の量は適度で、多からず少なからずだった。

麺は特製の小麦粉をブレンドして、独自の製法で作り上げたストレートの太麺らしい。スープ割りを頂いて、少ないと感じたくらいにその満足度は高かった。

気がつけば完食。いや、かなり素敵なやすべえ・ごんろく系のなかなかとても美味しいつけ麺であった。

(左フォト) 野菜つけ麺450g(汁・麺)/店舗遠景 (2013.08.25)


 つけ麺 しょうえい (翔栄)

 住所:東京都北区王子1-22-2一番街ビル1階 TEL03-3927-9797

 定休日:無休(年始休みあり  営業時間:11:00〜24:00(23:30LO)

 アクセス:JR京浜東北線王子駅北口下車。ロータリー左奥の横断歩道を渡って前の道路を入って
       行き、二つ目の左路地を入って少し歩いた右側にあり。徒歩およそ4分。



最寄り駅は京浜東北線の王子駅。

JRの高架線下を都電荒川線が走っている。

並盛り・大盛り・特盛り、どれもが同一料金だ。

ラーメンも種類豊富に提供されていた。

魚粉はいつでも取れるよう用意されていた。

刻みタマネギは申請すれば直ぐに出て来る。