味の店 新角 東京・有楽町



やや多めの雲が大空に広がっているもののしばらくは崩れそうに無い天気で、雲が多いだけ朝の淡い陽射しをより淡くしていた12月上旬週明けの月曜日だった。

時にラーメンをこうして食べ歩いていると、食べている時にまた来たいと思う美味しさに出会っても、そのままになってしまっているケースが少なくない。

むしろその時は意識しなくてもしばらくしてから、まるで魂が叫ぶように無性に再訪問したくなるラーメンに出会う場合があり、そんな時は予定を変えてでも訪れてしまう事になる。

そう、まさしくそれがこちらで、朝から営業しているだけにそれならば久々の朝ラーメンで行こうとなって、いつもより早く自宅を出て現在の通勤ルートから外れてその店頭へやって来た。

店頭の券売機で今回は気になっていたメンチラーメンを選んで出て来たチケットを手にとり、一番奥のカウンターへ行って親父さんの前に置いた。

少し前に京成高砂駅前にもこちらがある事を知ってお聞きすると、微笑んで間違いなく同じ店だと教えてくれた。

こちらの店主なのか定かではないがそんな感じで、さらに以前は浅草と亀有にも出店していて4店舗体制だった時期もあった事まで教えて頂いた。

高砂が一番古い店舗だそうで昭和30年代頃には営業していたのか不明だが、その頃はかけそばが一杯25円でラーメンが70円程度だったらしい。

程なくやって来たメンチラーメンは高砂の店を知っている客を意識してくれたのか、前にも増して鶏から滲み出た感じの脂が優雅に表面を漂っていて、そこから迸って来る香りがまたかなり良かった。

それではと行かせて貰えば何とも言い難い味わい深い醤油ラーメンで、昭和のよき時代を語る証言者の如き風格のある面持ちが実にたまらなかった。

麺の上に乗るメンチがまた三丁目の夕日的な美味しさで、肉から染み出た旨味の懐かしさに望郷の念にかられる人が出ても不思議ではないだろう。

安らぎさえ感じる味わいに、もうそれは気がつけば完食だった。いやなんとも良かった。

(左フォト) メンチラーメン/朝の店頭外観 (2010.12.06)


 味の店 新角(しんかど)@有楽町  ※立食そば店

 住所:東京都千代田区丸の内3-6-1 定休日:日曜祝日 営業時間:6:00〜21:00 ※土曜〜19:00

 アクセス:JR山手線有楽町駅国際フォーラム口を右手に出て、目の前の通りの向こうのガード下
       にある立ち食い蕎麦店。






午前中から青空が広がり気温が30度を超えていたものの、午後からそれも落ち着いていた九月下旬の水曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、湿度がやけに高い午後8時過ぎの有楽町周辺であった。

JR有楽町駅国際フォーラム口の直ぐ傍の東京駅寄り通りの向こうのガード下にある、立ち食いそば店のラーメンが何やら大変美味しいらしい。

日本蕎麦を提供する店ならそんな話しもチラホラ聞くが、ガード下にある立ち食いそば店だと滅多にそう聞かないだけに正直に言って半信半疑な気分となっていた。

そんなわけで店の前をよく通る事もあって、そこは気になるところとなり、今日こそと帰りがけに立ち寄ることにした今夜であった。

店頭に到着すると券売機があり、そこで玉子ラーメンに反応してそのボタンを選んだ。大盛で行こうとボタンを探しても見つからず、チケットを差し出す時にお願いすればいいかと店内へ入って行った。

中にも券売機がある事を確認しつつ入店。店内の客の多さにその人気度がすぐ知れたが、その先客のほとんどはラーメンを食していた事に気付かされた。

一番奥に厨房があり、お店の方に大盛でお願いしたい旨を申し出ると110円との事でその金額を支払った。

立ち食い蕎麦店だけに、すぐさま程なく到着だった。

三松屋食品の麺箱を横目にドンブリを受け取り、入り口辺りがすいていたのでそこまで移動してからカウンターにドンブリを置いて荷物をその下に入れた。

普段は大人しく座ってラーメンを撮影するが、立食そば店だけに立ちながら撮影するしかなかった。

最近レンゲが手元にあるのが当たり前の昨今だが、こちらはそう言えばないなと気が付いたものの、このラーメンならば必要も無さそうと片手でドンブリを掴んで口にする事にした。

それではと口にすれば、なるほど一口でその醤油スープは在り来たりでない事に気付かされる鶏の深み極まりない美味しさで、もう言葉さえも一瞬失いそうになるその口当たりであった。

三松屋食品製らしい麺は、細い割にはコシがしっかりした玉子を練り込んだような仕上げのもので、それはもうその絶妙さが舌を喜ばせたものであった。

まさしく気がつけば完食だった。チャーシューがまた泣かせる旨さ。いや、これはとっても良かった生卵入りラーメン大盛であった。

(左フォト) 玉子ラーメン大盛/夜の店頭外観 (2010.09.22)




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