しなのや 東京・吉祥寺南口



陽射しの勢いが増して来たとは言え、未だ初夏の柔らかな煌めきが注ぐ、風薫る五月も最終コーナーの金曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、今夜も夜風が爽やかな午後七時過ぎだった。

今夜は吉祥寺駅から随分離れた某中華店のつもりで向かったが、よく確認すれば本日は定休曜日で、戻るかとなって往路と違う末広通りを歩いて駅へ向かって行った。すると日本蕎麦を提供するこちらの生そばと記された看板を見つけ、思わず立ち止まった。

これまでにも多くの風情あるお蕎麦屋さんのラーメンに出会っていて、こちらでもラーメンをやっていないだろうかと近づくと、店先に出前用に用意された献立表が自由に取れるようになっていた。それをさりげなく手に取り見ると、こちらでもメニューにラーメンが存在していた。

かなり歩いてから戻って来たところでこちらに出会って、もはや今夜はこちら以外にはありえなかった。そんなわけでさっそく入店して行くと、老舗の風情さえ漂う心和ませる店内が広がっていた。先客が二人おられて、思い思いのテーブル席でどちらも食事の最中だった。

そんな二人をよけるようにその奥のテーブルの席に腰を下ろして、テーブル上の献立表を眺めてからシンプルにラーメンで行こうとなってそれをお願いした。献立表には「特製手打ち風コシの強いしなのや独自の自家製細うどん・そばをどうぞ」と案内されていた。

先客の一人が精算を済ませて帰って行き、そのドンブリを下げに来た二代目らしき若い方に、さりげなく創業してどれほど経つのかお聞きしてみた。すると創業34年になるこちらだそうで、と言うことは1980年の昭和55年頃に開業したところだろう。

ラーメン類も豊富なメニューで、ワカメラーメンや山菜ラーメンに野菜ラーメン、チャーシューメン・五目中華そば・スタミナラーメンと続いた。チャーハンもメニューに並んでおり、大衆洋食メニューもかなり豊富なラインナップだった。程なく到着。

モヤシとワカメに比較的大きいチャーシューが入り、ラーメンらしく海苔にナルトにメンマも入るもので、そこに煎り胡麻が振られており何とも具だくさんと言えた。それではと行かせて貰えば、これがなかなかの風情がたまらないもの。

豚ガラのダシが利いたスープに、中華麺も自家製だそうで軽く感じる適度なカン水感が実に良かった。チャーシューの面持ちに至るまで素晴らしく、気がつけば完食。やはり豚ガラのみで、鶏ガラは入れてないそう。いや、かなりなかなかの風情で、実にとても素晴らしく美味しかった。

(左フォト) ラーメン/店舗と周辺 (2014.05.30)


 うどん そば しなのや

 住所:武蔵野市吉祥寺南町2-20-4  TEL0422-46-2262

 定休日:日曜日  営業時間:11:00〜20:30 ※出前は午後九時まで出前対応

 アクセス:JR中央線吉祥寺駅公園口下車。外に出たら左手に進んで行き京王線ガードを潜って
       大通りの横断歩道を渡る。目の前の末広通りを入って300m程歩いた右側にあり。



今年で創業34年になるこちらだそう。

特製手打ち風コシの強いしなのや独自の自家製麺。

吉祥寺駅徒歩約七分の蕎麦・細うどん・中華そばの店。