大勝軒next 東京・渋谷 ※閉店

※レポートは渋谷大勝軒1961時代。




それは真夏日の暴力的な暑さが続く東京地方で、思わず朝霧立ち込める霧ヶ峰スカイラインで窓を全開にしてクルマを走らせたい衝動にかられた朝方だった。

そして車山の麓のドライブインでかき氷と高原の牛乳を口にして、リフトで頂上に上がって背伸びしてひと息つきたくなった、7月後半の祭日明けの就業日となった火曜日であった。

そんな今日も仕事が終わって外に出れば午後9時過ぎの夜の渋谷の街角で、ふと今夜はなんだかこちらと言う気分になって、訪問する事にした梅雨明け間もない夏の夜だった。

この暑さに訪問した時間もあってかやや空いていたものの、それでもそこそこに盛況とも言えた客の入りの店内だった。

券売機でふと目に止まった生玉子入りの「もりなま」を選んで、中盛り辺りが出来ないか相談して見るとそう混雑していなかった所為か100円で対応して頂けるそう。

それならばとそこはその金額を支払ってお願いした。後続客が続いて、やはり人気店のこちらだった。そして程なく到着。

それではと行かせて貰えば、気が付かない内にこのお酢の酸味を体が欲していたかと、思う程にズバッと酸味が来るもので、これが実にこんな時季にぴったりな風情のもりそばと言えて大変に良かった。

また生玉子がたしかにしっくりと来るもので、夏バテ気味だけにつくづくこれにして良かったと痛感したもりそばだった。チャーシューがまたホクホク感さえあって、とんでもなく良かった。スープ割りでも、酸味ばかりが強く感じられたが、それがまたこの猛暑の中にあってはかなり良かった。

お店の方と麺量の話しになって、中盛りは茹で前麺量400gで茹で後麺量800gだそうで、大盛り麺量は茹で前500gに茹で後1000gだと言う事を教えて貰った。

以前に大盛り麺量1000gとお聞きした事があったが、それが茹でた後の麺量だった事が今判った今夜であった。茹で前麺量500gならば、食せない量でもなかった。

毎日のようにこうしてラーメン店へ訪れているが、ここ数年来は茹でた後のグラム数をお聞きしたのは久々だった。ともあれ今日も美味しかった創業当時の東池袋大勝軒の味のこちらであった。

(左フォト) もりなま中盛(汁・麺) (2010.07.20)


 大勝軒 next 渋谷店

 住所:東京都渋谷区渋谷3-17-4

 定休日:月曜日  営業時間:11:00〜翌1:00 ※スープ切れ次第終了

 アクセス:JR渋谷駅東口下車。駅前陸橋を上がって明治通り恵比寿方面右手の歩道に降りて
       200m程歩いて行った右側にあり。








今日も夏の気配が続き仰ぐ青空はまるでミッキーマウスの人形の笑顔のように、それは爽やかだった5月前半の土曜日であった。

そしてまた仕事が終わって午後8時過ぎに外へ出れば、涼しい夜風がさざめく今夜も様々な顔を見せる夜の渋谷の街角だった。

そんな今夜は先日訪問した時にも触れたこちらで提供するそれは分厚かった東池限定チャーシューがふと何気なく目に浮かんで、思わず新規開拓を休んでまたこちらへ訪れることにした日であった。

そんなわけで東口側右手寄りにある陸橋を、上がって降りてそう遠くないこちらの店頭にやって来た。

巷に東池袋大勝軒ブランドが多い都内に周辺が激戦区もあってか、東池袋創業当時の味わいを提供するこちらながら、この時間帯は今回も並ぶ事なく入店できた。

入口の券売機でもりそばも考えたが、中華そばモードの気分にスイッチがいつの間にか入っていて、東池袋限定チャーシュー麺のボタンを選んだ私だった。

前回と同じ搬出口横のカウンター席に、また促されてそこに腰を降ろした。

お茶の水大勝軒の二号店でもあるこちらで、そちらがオープンして数か月後に訪問して食したのが東池袋限定チャーシュー入りのもりそばで、目の前におられる厨房の方はその店名が入るTシャツを着ていた。

九州産黒豚を利用した5名限定の東池袋限定チャーシューと言うことらしい。メニューのインフォには「いまもかわらぬ東京のやさしい味。そんな極上の定番をどうぞ。」と案内されていた。程なく到着。

ドンブリが大きいこちらだけに若干判りにくいかも知れないが、それはバカでかく分厚い黒豚チャーシューが三枚入っていた。

それは大袈裟な表現だろうと思われる方もいるかも知れないがそんなことはなかった。厚みはゆうにどれも一センチはあった。

それにしても創業当時の味わいを表現している風情がありながらも、それは名声を築いて長蛇の列を毎日のように作った、東池袋大勝軒の往年の至高の一杯とも言える程に、奥行きのある味わいの高さで今日もその美味さに酔いしれる事が出来た。

中太ちぢれの麺もまた風情の高さが先行していて、まさしく「いまもかわらぬ東京のやさしい味」と言えた中華そばであった。

先述のバカでかく分厚い黒豚チャーシューがまた何とも言えない位に美味しく、1400円と言う金額の高さにも納得できる程に良いものであった。

もうそれは気が付けば完食だった。その豚肉のボリュウムにまた元気も蓄えられた、美味し東池袋限定チャーシュー麺だった。

(左フォト) 東池袋限定チャーシュー麺/渋谷駅東口前陸橋上 (2010.05.08)







山間部だけの降雪かと思えば深夜平野部にも雪が降ったようで、そんな残雪にコートまで着込んで雨そぼ降るなか傘を広げて出掛けた朝方だった。

雨も午前中には止んで終業して外に出た午後8時過ぎの渋谷に、コートは大袈裟に映る程の気温になっていた4月後半の土曜日であった。

そんな今夜は東池袋大勝軒創業当時の味を再現する、こちらのもりそばと言う気分になって訪問する事にした。そういえばこの店舗も駅こそ違え意図的なのか同じ山手線駅の東口から歩いた所にある。

そんなわけで入店して入口にある券売機でふと目に留まった、もりワンタンの文字に意気投合でもしたかのようにその気になってそのボタンを選んだ。

促されて落ち着いたカウンター席に座っていると隣りの先客の知人が入店したらしく、その後続客が入口の券売機でボタンを選びながらしばし隣客と語らっていた。その方が私を隔てるようにして腰掛けたので席を交換して差し上げた。

時にその後続客が押した券売機のボタンを厨房の方が準備をするためなのだろう、ガラス越しにチェックをしておられたが、その押したボタンを見て顔色が変わったのを私は見逃さなかった。程なく到着。

いやいや風情のいいワンタンが泳ぐつけ汁に、趣のある太麺がやって来た。今日ここに来て良かったと食べる前から判るお店が、この世の中に一体何軒あるか判らないがこの確率は実に有り難かった。

それではと行かせて貰えば酸味がやや強めに来るものの旨味冴え渡る美味しさに、柔らかめの太麺がむっちりと来るコシを持ちながら、しなやかな喉越しを両立させた感覚を感じるものでたまらなく良かった。

麺が汁に浸かる度に温度が下がって行くもののまさしく蘊蓄インフォ通りで、夕焼け空から星降る夜空へ変わってゆくように味わいが変化していくさまを愉しめた。ワンタンも噛みしめれば出る肉汁が口内を喜ばせた。

それはその時代に見た時は憧れの芸能人が演技するTVドラマを当時楽しみにして見たものの、たまにそうした映像が出ると魔法が解けた馬車をみるような時がたまにあるが、そんなこともなく今でもその美味さに打ちひしがれるのはやはり本物だからこそなのだろうと思う。

こちらではもりそばには、創業当時のように通常レンゲは出さないそう。また同じ理由から湯切りも殆どせず、そのまま器に盛っているそう。そうする事によって麺同志がくっかないし、麺が消えた器に残った麺についた水を残ったつけ汁に入れて、蕎麦湯を飲むようにように薄めた汁を当時の常連さんは飲んでいたらしい。

こちらではそれを再現しているが、それだけではと言うことで出汁も用意していて、今回ポットに入ったそれを注いで頂きスープ割りはそれで愉しませて貰った。気が付けば完食。

帰る頃になって席を譲った隣りの方のオーダーしたメニューが到着する頃だったが、それは分厚い肉が入る東池袋限定もりチャーシューで、なるほどそう言うことだったのかだった。いや、今回も大変に良かった。

(左フォト) もりワンタン/店頭外観 (2010.04.17)


本日も早上がりの日曜日と言うことで、多くの人々が行き交う午後8時過ぎの渋谷の街角が広がっていた。桜の花も解けて三月もまもなくで四月が近いものの、やや肌寒いそんな夜の都内であった。

渋谷にこうも沢山のラーメン店があると、何処から触手を伸ばしていいやらとなってしまい、果ては直ぐに行きたかったこちらへまだ訪問していなかった始末で、帆先を修正してそんな店頭に立った今夜であった。場所はやはり明治通りを恵比寿方面に少し歩いた所だった。



東池袋大勝軒が創業した頃のレシピを元に、当時のメニューを再現して提供する唯一の東池袋大勝軒系で、昨年の9月渋谷駅界隈にオープンしたらしい。

昭和37年早生まれの私だけに、母親のお腹で生を宿した頃に創業した、そんな東池袋大勝軒の頃の味だと思うと大変感慨深かった。

さてそんなわけで店頭に立つと、誰もいないと思ったら5人もの男性グループ客が直前に中から出て来て、その後ろについた私だった。

先に券売機でチケットを購入して並ぶ方式らしく、しばらくすると後ろに着いた私をお店の方が見つけ、中でチケットを買うようやはり促されたのでその指示に従った。

まだメニューが定まっていなかったが、ボタンを見ると東池袋系らしいよくあるパターンで、もしあればと思ったメニューがない事を確認してから、月並みに味玉中華そばを選んだ。出て来たチケットを待機していたお兄さんに手渡しながら、並盛りは麺量が300gと教えて頂き、それでいい旨を告げて外のグループ客の後ろに戻った。

程なくその方々が一つのテーブル席に落ち着くと、直ぐに入り口の扉が再度開いて、私をカウンター席の一番奥の場所に促した。

その場所へ行き腰掛け、冷水をコップに注いだ。後続が続かなかったのでチケットを手渡した客スペースご担当の方に、こちらはお茶の水大勝軒の支店ですよねと話し掛けると、人間も行き来している間柄をサラリと教えてくれた。

タンメンがあるのかと思って来た事を素直に言うと、ガス台の都合で断念しているそう。提供しているメニューは山岸マスターの厳しいチェックを経ているそう。程なく到着。

おお、これが何とも何処かレトロチックな様相が感じられるものの、不思議とブラッシュアップされた感覚が伴っており、言わば人情味あふれる昭和の中華そばを平成らしさの中で表現させた感覚があるものであった。

ひとたび口にして行けば、探していた忘れ物でも見つけたかのような、そんな嬉しさを感じつつも、温故知新的な表現も兼ね備えた現代チックさが、表裏一体となって表れている感覚が寄り添っていた。

スープは中野大勝軒とは全く違う路線であり、ゲン骨・豚足・鶏がら・煮干し・野菜等に挽き肉で十分なうま味を加えた逸品で、麺は旧本店時代に使用していた半手打ち方式で、昔ながらの製麺機と同型を使用する念の入れ様だそう。

ふと何気なくメニューを再度見れば、そこには序文のような文章が、昭和36年創業当時の良き高度成長期時代の日本を映していた。

そんな事に気づくと口にしている中華そばが、まるで投影機のフィルムの役目を果たしているようで、更にその時代へいざなっているようだった。

最近は定休日を設けて営業しているそうで、平日以外はスープ切れからか零時前に閉店してしまう事も多いそう。気が付けば完食。いやいや、大変に美味しかった、創業当時の中華そば1961であった。

(左フォト) 味玉中華そば/メニューにあった序文 (2010.03.28)


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