麺喰屋 澤 東京・水天宮 ※閉店

※江戸川区西小岩1-19-26時代レポート。






見上げれば曇りがちながら時折り陽を見せる、三月初日週明け月曜日の午前遅い時間であった。そんな今日は、先日訪問した人形町の麺やまらぁで同店主の修業先のこちらの店主とお会いし、ぜひ伺う旨の約束をしていて本日出掛ける事にした。

小岩は千葉県市川市と江戸川を挟んで隣り同士の街で、私は市川の生まれゆえに、生まれて最初に電車で通過した、東京の一地区で間違いないと思う。

その地名の由来は西暦721年に記された古文書に甲和と言う地名があり、それがいつしか変化して小岩になったらしい。

人気の大きいお店だけに実はずっと行こうと思っていたこちらで、今回やっと店頭に立つ事ができた大きな宿題店の一つであった。場所はJR小岩駅北口からそう遠くない場所で、比較的新しい雑居ビルの1階に風情良く佇んでいた。

店内へ入って行くと落ち着いた空間に、一本のカウンターが伸びていた。券売機があるかと思えば無いスタイルのこちらで、奥まで行かないで直ぐ目の前の席に腰を降ろした。

オーダーの確認があったので、支那そばがあっさりめで、らーめんがこってりめと言う事を確認した後、醤油らーめんと決めて、もう一品として辛い惣菜と生卵が乗るらしいチャン玉ご飯も一緒にお願いした。

すると開店時間から午後二時まではランチタイムサービスがあるそうで、麺大盛または100円トッピングが無料らしく、その上さらにライスもサービスの大盤振る舞いだそう。そこは大盛りをお願いして、ライスはサブメニューをオーダーした事もあり今回は辞退させて貰った。

少しすると奥から先日お会いした店主がいらして、思わず深々とご挨拶する私だった。しばし世間話しも出来て、光栄の至りだった。店主は大阪ご出身だそうだが、子供の頃には既に東京で暮らしておられたらしい。また門前仲町に暮らしていた時代には、こうかいぼうさんに足繁く通われていたそう。

居酒屋でスーパーバイザーの仕事をされた後に、どこかのラーメン店で修業する事も無く、独学でこちらの味を作り上げ、長年の夢だったラーメン店を三年前の6月にオープンさせたそう。

昨年の5月からは定休日の木曜日に、「つけめんSAWA」とセカンドブランドとして営業を始めていて、濃厚ベジポタ極太つけめん等を提供している模様。程なく到着。

おお、なんともいいオーラを感じるラーメンがやって来た。沸々と来るオーラは、いつもラーメンに価値を与えていて、これはかなり美味しそうだった。

味玉半裁に大きめのチャーシューが一枚と、極太で比較的長めのメンマに海苔が添えられていた。680円のラーメンにしては既に具沢山だった。

それではと口にさせて貰えば、これが実に美味しいもので、豊かなうま味に絶妙な食材のバランス配分が良かった。店主の冴え渡ったニーズの着目性は、かなり見事と言うしかなかった。それゆえに全てが融和したうま味は、納得の行く美味しさと言えた。

醤油は秋田の魚醤のようで、深いコクと上品な旨味のしょっつるを利用しているらしい。ちなみに塩は内モンゴル産のミネラル豊富な一億年前の岩塩を使用しているよう。

自慢の麺は練馬区東大泉の桜井商店の特注だそうで、コシが強くもちもちした食感の中太ストレートの多加水麺が実に良かった。

チャン玉ご飯も、ありそうでないキムチのような惣菜を生卵と掻き混ぜて食すもので、まったりしたうま味をしみじみと味あわせて頂いた。

ラーメンと言うと単なる腹持ちのいい食事だけでなく、呑んだ後に愉しむシメの一杯という需要も高く、そのどちらのニーズにも、次元の高さでカバーさせたこちらだった。

近年こうしたラーメン店こそ多いが、実にしっかりしていたラーメンのお店であった。いやいやいや、大変に美味し醤油らーめんであった。

(左フォト) 醤油ラーメン大盛/チャン玉ご飯/店頭外観 (2010.03.01)


 麺喰屋 澤 (めんくいや さわ)

 住所:東京都中央区日本橋蛎殻町1-20-9 高木ビル1階   TEL03-6661-6636

 定休日:日曜日   営業時間:11:00〜15:00/18:00〜22:00 ※土祝11:00〜15:00鶏そばのみ

 アクセス:東京メトロ半蔵門線水天宮駅下車。徒歩およそ5分。



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