Sara&鯛介 東京・秋葉原
※?メニュー提供終了







見上げた曇り空から気まぐれに夏の陽射しが現れては薄らいでいた、7月前半週明けで変則的に休日となった月曜日の午前遅い時間であった。

梅雨の天候が続くものの、西日本等は大荒れ気味のようだが今年も降雨の少ない東京近郊で、それでも例年に較べて気温が高めで湿度も高い今日この頃と言った所だろうか。

時に渋谷駅周辺で就業が続いていて、休みになると行きたい店を見つけては出掛けて食べ歩いているが秋葉原をやはり忘れてはいけない。

そんな折りによく訪問させて頂いている浅草開化楼のカラス氏のブログで、秋葉原にあるこちらの店が紹介されてとても気になっていた。そんなわけでまた総武緩行線電車に乗り、よく知る旧勤務地の秋葉原へ出掛ける事にした。

以前秋葉原駅構内にあったラーメン店が閉店していて、その直ぐ近くにまた違う店が出来ていたのを横目に昭和通り側に出た。ちなみ渋谷にもある某店が秋葉原駅前で、営業している秋葉原ラーメン事情だった。

さて昭和通りの横断歩道を渡って右手のガード下の道を歩いて行けば、80m程歩いた狭い路地の入り口に「裏秋葉原担々麺」とインフォされたボードがあり、こちらの存在をさりげなくアピールしていた路地の入口であった。

平成14年に創業して今年で8年目になる、夜のみ営業する創作和食料理の店だが、少し前から平日のランチタイムだけ浅草開化楼の太麺を用いて担々麺系メニューの提供を始めたこちらだそう。

ほどない店内へ入って行くと中は比較的暗く、かなり趣向を凝らした内装の造りになっていた。1階にはカウンターが一本あり、左右に各4席程度の椅子がしつらえてあった。

四角い黒い漆塗りの盆が整然と並んでいて、その夫々の盆の上にメニューが乗せられて入店する客を待っていた。

そのメニューは特製担々麺とオーガニック担々麺の二本立てになっていて、夫々にしる有り麺・しる無し麺・チャーシュー麺の3タイプが用意されていた。そんな中から今回は特製担々麺のしる有り麺をお願いした私だった。

紙エプロンの要非があったので、お願いして受け取り、早速身につけて到着を待つ。まもなく一人が建物に入って来たが後続客では無いようで、厨房に消えて行きどうやらこちらの店主のようだった。程なく到着。

目の前の黒い盆に担々麺が乗せられると、胡麻と一緒に様々な香辛料の香りが迸って来た。これはなかなかのオーラが感じられ、まさにかなり美味しそうな担々麺だった。

それではと口にして行けば、浅草開化楼さんの太平ちぢれ麺が大変好みな適度の柔らかさになっていて、瑞々しい胡麻のコクにスパイシーな辛味も適度でなかなかのシフト。

魚介がふんだんに利用されているそうだが勿論荒々しい利用の仕方では無く、そこは創作和食料理店らしいもの静かな魚介感に終始していた。また無化調無添加だそうで、かなり美味しいものだった。

利用する胡麻は京都産の洗い胡麻を丁寧に自家焙煎したそうで、たまに京都産が手に入らない時は茨城産になる場合もあるらしい。

そうした深入りした胡麻が、具材の下の香辛料や油にまみれて散らばっていて、その丹念な仕事ぶりは目を見張るものがあった。

大山鶏のムネ肉による鶏チャーシューも淡泊な中に味わい深いものが感じられ、ソテーされたエリンギらしきキノコの食感がまた実に愉しく、シャキシャキしたモヤシに至るまで瑞々しさが表出していてとっても良かった。

それはもうドンブリからいっときも顔を上げずに夢中で口にしてしまい、結構多めの麺量だったが気がつけば完食だった。

その後サービスでやって来たデザートは特製ソースがあしらわれた杏仁豆腐で、卵と蜂蜜を贅沢に利用して作ったソースだそうで、クコの実がアクセントになってこれまたとても美味しいものであった。

店主は福島で生まれその後埼玉で青年時代を過ごした方だそうで、変わった店名にその由来をお聞きして見ると、なんと飼っている二匹のどちらも15歳程になる猫の名前だそう。

サラは実家に預けているそうだが鯛介は直ぐ近くにいるとの事で、辺りを見回すとこれがまるで緞帳の隅で待っていて、呼ばれて出て来たようにその可愛らしい猫がやって来た。

これが目に入れても痛く無さそうなほど実にとんでもなく愛らしい猫ちゃんで、もう猫好きにはたまらないこちらであった。

精算を済ませて、挨拶してこちらを出た。蝉が鳴き始めたようだ。梅雨明けはもう少し先のよう。いやこだわり尽くした美味し、特製担々麺しる有り麺であった。


(左フォト) 特製担々麺しる有り麺/サービスデザート/店内/路地前 (2010.07.05)


 新感覚料理と地酒の店 Sara&鯛介 (さら&たいすけ)

 住所:東京都千代田区神田佐久間町2-12-11西尾ビル TEL03-5820-8046 定休日:日曜日

 営業時間:ランチ11:30〜14:00※土日祝ランチ休み/ディナー18:00〜翌1:00※土曜祝日〜23:00

 アクセス:JR秋葉原駅昭和通り口下車。横断歩道を渡って右手のガード下の道を80m程進んだ
       右路地(案内ボードあり)を入って少し歩いた右側。秋葉原周辺拉麺MAPはこちら



  2010.07.05 店内にいた可愛い猫の鯛介。   2010.07.05 内外装とも時間を忘れてしまいそうな凝った造り。



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