らーめん さんさん 東京・国立





それほど厚くも無い雲が青空を遮って霧雨のような小雪が、まるで天使が舞い下りるように降るかと思えば、陽射しもそこに注いでいた2月半ば週明けの月曜日。

そんな今日も仕事が終わって外に出れば、予報通りの雪が吹き荒ぶ午後8時過ぎだった。三寒四温の寒さにしては、劇的過ぎた天候と言えた。

時にJR国立駅北口の周辺に、蕎麦粉を入れた中華麺を提供するラーメン店があるとして以前から気になっていた。大雪の今夜だけにこうした日は、駅から直ぐ近くのお店が丁度良かろうと、こちらが浮かんで会社帰りに立ち寄る事にした。

そんなわけでまた国立駅北口を出ると、これがかなりの勢いで雪が降っていて、折り畳み傘を広げて駅から右手へ進んで行った。

シャーベット状にぬかるんだ歩道は歩行に細心の注意を払わせ、この上なく歩きにくかった国立駅界隈だった。見上げれば大粒の雪が、幾重にも重なって落ちて来ていた。

ともあれ北口から数十メートルだけ歩いて、こちらの店先へやって来た。大雪の中で風情よく、軽く揺れる白い暖簾。中へ入って行けば、5人も入れば一杯の店内が広がっていた。

先客が奥に一人おられて、オーダーしたラーメンの到着を待っている。券売機の無い本当に狭い店内で、入り口辺りのカウンター席にハーフコートを壁のフックに引っ掛けてから腰を降ろし、メニューから支那蕎麦に味付け半熟玉子とちゃーしゅー丼もお願いした。

インフォを見ると、麺が蕎麦粉入りの蕎麦麺と玉子中華麺が選べるらしく、そこはこちらの個性にもなっている蕎麦粉入りの方を選んだ。

再度メニューを見れば、カレー蕎麦なんて言うのもあって、思わずカレー南蛮が浮かんだ。先客のラーメンが到着して少し経ってから後続客が一人入って来た。

こんな荒れた天候でも入店客とは、やはり駅から程ない場所の店らしかった。そんなこちらは、2008年4月にオープンしたらしい。暖簾が風で揺れると、白銀の世界がその度に見えた。程なく到着。

やって来た味玉を乗せた支那蕎麦は、実に現代風な出で立ちだった。店内の隠れ家的な雰囲気とはまた違っていて、店主も高齢のイメージで来て見れば30代風ながら落ち着きのある方だった。

それではと行かせて貰えば、実にクラシカルでありながら面白みの有るラーメン。水菜がビジュアルを引き立てており、蕎麦粉入りの麺が全体を老舗的な趣きにさせて、豚骨鶏ガラらしいあっさり醤油の清湯スープには多めの魚粉が入ったような感じだった。半熟の味玉も良かった。

未訪問だが吉祥寺に「一二三」なる同じように蕎麦粉入りの麺を提供するラーメン店があって、その周辺に「旅人の木」と言うそこで修行した店主の店もある。

こちらもまたそうしたお店で修業した、店主のお店なのだろうかとズバリお聞きして見た。すると一二三とは関係ないそうだが製麺所はそこと同じなのだそう。その関係から後から一二三を知ったらしい。

そんな事を聞くと、その製麺所が何処だか気になる事になるが、後で調べて見れば三河屋製麺さんだったりして、思わずこちらの洗練されたビジュアルにも納得してしまう事となった。

ちゃーしゅー丼も肉厚チャーシューがたっぷり入っていて美味しかったが、それを口にして気がついたものだが黒胡椒で味付けをシャープにまとめていた。

思わず利用しなかった卓上の胡椒を手にとって見ればそれも黒胡椒で、現代的な濃い味付けには清湯でも黒胡椒が合うのかも知れないと思った。気がつけば完食。いや、なかなか良かった。

(左フォト) 半熟味玉入り支那蕎麦/ちゃーしゅー丼/店頭外観 (2011.02.14)


 らーめん さんさん

 住所:東京都国立市北1-6-8  定休日:土曜・日曜・祝日

 営業時間:11:45〜13:30LO/18:00〜翌1:00LO

 アクセス:JR中央線国立駅北口下車。右手線路沿いの道路を50m程歩いた右側の高架下にあり。



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