長崎ちゃんぽん 桜ん坊 東京・渋谷

夏を意識するには充分過ぎる程の気温と湿度が計測されていた、6月も最終日の7月前日の水曜日であった。そんな今日も仕事が終わって外に出れば、雨降る気配の無い午後9時過ぎの夜の渋谷の街角が広がっていた。

少し前に渋谷の街には多くのチャンポンを提供する店がある事に触れたが、坂道になった渋谷駅周辺のさくら通り沿いにも一軒の長崎ちゃんぽん店が営業している。ネットで調べた手元の資料には、夜の部は午後5時に始まって比較的早い午後9時で閉店するようになっていたので、先日土曜日に足を向けて見た事があった。

しかしたまたまスープ不出来か食材が何か揃わなかったか、店内に人がおられるものの営業する素振りを見せずフラれてしまった事があった。そんな今日は、そのさくら通りの奥へ進んで行ったお店を目指して到着すると、閉店時間が以前の午後10時30分から午後9時になっていて入店出来なかった日であった。



やむを得ず渋谷駅方面に戻って行くと、なんと午後9時で閉店している筈のこちらが営業しており、後で再度調べると閉店時間が午後10時半に変更した模様であった。そんなわけでそれならばと、こちらへ入店する事にした今夜だった。

店内へ入って行くとたまたまか先客ゼロで、厨房には二人の方がおられた。中ほどまで進んでからカウンター席の一つに腰掛けて、一応メニューに目を通してから長崎ちゃんぽんをオーダーした。

同じビルの二階に同じ店名のお好み焼き屋があり、お聞きするとやはりこちらと同じ経営であった。開業して二年半ほど経つそんなチャンポン店だそう。程なく到着。

良い風情の長崎チャンポンがやって来た。すると徐にお店の方が、カウンタトップに何とラー油の容器を差し出して「お好みでどうぞ」と置いて行かれた。

チャンポンに中濃ソース等を入れる話しはたまに聞くが、ラー油を入れる話しは初めてで、しかしなるほどと言う気持ちになって思わず心の中でヒットした私だった。それは面白い。

さっそくそれを回し入れて撮影してから行かせて貰えば、白いちゃんぽんスープと赤いラー油が合わさり、店頭のさくら通りに店名のサクランボウらしく、ほんのりと桜色となってまず目で楽しませる工夫に嬉しくなり、唐アクによる太いチャンポン麺の風合いもまたいい感じだった。

そして具材には野菜も入るが魚介食材を比較的多用しつつも、なんとラー油自体からも魚介の風味が迸って来て、そのオリジナルティ溢れる工夫には感動さえも覚える程だった。その魚介バランスが何とも実に美味しいもので大変に良かった。ラー油の辛味はあまり感じられなかったが、後になってから結構じわじわと汗が噴き出して来た。

気がつけば完食。ラー油には様々な魚介食材を映しているのだそうで、ホタテやシャケが入っている事だけ教えて頂いたが、それ以上は秘密だそう。常連さんの殆どは、ラー油を入れてハマっているそう。

精算を済ませて外に出ると、こちらが坂道の途中にあった事に気付かされる。そう言えば長崎は坂の多い街で、渋谷の街もまたやはり坂が多く、チャンポン店が多いのは、そんな所にヒントが隠れているのだろうかと思いつつ歩いていた。

いやいやいや、これはかなり美味しい、特製長崎ちゃんぽん魚介担々麺と言えた。

(左フォト) 長崎ちゃんぽん/店頭外観 (2010.06.30)


 長崎ちゃんぽん 桜ん坊 (さくらんぼう)

 住所:東京都渋谷区桜丘16-8-1F 定休日:日曜・祝日 営業時間:11:30〜15:00/17:00〜22:30

 アクセス:JR渋谷駅西口下車。左手にある歩道橋を上がり国道246号の向こう側に出てさくら通り
       の坂道を上がって行った左側にあり。



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