ラーメン二郎 東京・目黒





朝方は夏へ進路をとるかのように見上げた青空に白雲が浮遊して、若葉がそよ風に揺れていた風薫る五月皐月下旬の休日木曜日だった。

何度となく考えては未だ訪れていなかったこちらへ、本日こそとなって出掛けることにした。そんなわけで本日も都内に出て、山手線を利用して目黒にやって来た。

自宅を出た頃は晴れていたものの、品川辺りから雨雲が出始めて来て、目黒駅の改札を出ると小雨が数人の人の足を停めさせていた。

幸いいつも折り畳み傘をA4バッグに忍ばせていて、それを広げて目黒通りの権太坂の緩やかな下り坂を歩いて行った。

そう経たない内に空からゴロゴロと雷が聞こえて来て、だんだん雨脚が強まって行き傘無く歩いていた人々も、雨宿りでビルのエントランスに入って行った。

さらに強まる雨脚に傘が意味を失くして来て、私も傍のビル入口でしばし様子を伺うところとなった。しばらく待っていると、小降りとなって来てそこを出ることにした。

とはいえ雷の勢いが収まらないなか、大鳥神社交差点の横断歩道を渡ってから右手にしばし歩いて行くと山手通り沿いに、こちらの黄色いビニールシートの廂が見えて来た。気になるのは店舗の風情ではなく、雨宿りが出来るか否だった。

1986年に支店第一号店の吉祥寺店(現ラーメン生郎)、1991年に支店第二号店の旧赤羽店(現ラーメン富士丸)がオープンした後の1995年7月にオープンしたこちらで、その後に仙川店や鶴見店と続々とその支店網が構築されて行ったラーメン二郎だ。

行列を覚悟して来たが、この雷雨が幸いしたのか、開店30分前で一人が並んでいるだけだった。その後ろに着いて待っていると、数ヶ所空いた穴から雨が滴り落ちて来てそれを避けながら開店を待った。

そんな雨も開店する前には止んで、店のドアが開いた頃には7人ほどの人々が店頭に並ぶこちらだった。いつの間にか雷も収まって、青空から陽も射し始めた。

店舗右手の券売機の前に立ち、そこで小ラーメン豚入りを選択。手前左端から座るルールらしく、二番目の丸椅子に券売機から出て来たプレートを置いてから腰掛けた。

二郎ファンからメグ二郎と呼ばれて愛されるこちらだ。青と赤の色が交互に変わる丸椅子のカラーリングが素敵だった。振り返ると山手通りを横切るクルマが、水しぶきを軽く上げながら通り過ぎていた。

ふと見上げたカウンタトップ左寄りには、比較的大きな招き猫が据えられていたが、目の黒目の部分が剥げ落ちていた。

特に無料トッピングの張り紙の案内もないこちらだったが、ブログ等でそんな申請の流れを確認していて来ていて提供直前にその確認があり、ニンニク・ヤサイ・アブラ・カラメ全てが希望だったので、「全部」の一言だけを言って済ませた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、なるほど何処の系列店よりも歴史を感じる、せつないほどの風情がたまらないもの。

総本山の三田本店と現在は富士丸と名を変えている旧ラーメン二郎赤羽店で修業されたこちらの店主らしく、そんな二郎創成期の頃の風合いが実に良かった。

他の支店では塊のまま提供されることが多い二郎豚が、こちらでは口にしやすいサイズにカットされており、脂も旧赤羽店の富士丸を彷彿とする量でかなり美味しかった。

ごわごわと来る極太のうねった麺も適度なコシで、気がつけば完食。いや、かなりなかなかとんでもなく絶え間無く果てなく途轍もなく絶大に何処までも包括的に壮絶なほど素晴らしかった。

(左フォト) 小ラーメン豚入り/店舗遠景/周辺の目黒川 (2014.05.22)


 ラーメン二郎 目黒店

 住所:東京都目黒区目黒3-7-2  TEL03-3793-27859

 定休日:水曜日  営業時間:12:00〜16:00/18:00〜24:00

 アクセス:JR山手線目黒駅下車。駅前の目黒通りを権太坂方面に歩いて行き、目黒川先の山手
       通りと交叉する大鳥神社交差点を横断歩道を渡ってから右折。200mほど進んだ左側に
       あり。

.

最寄り駅は半地下のようなJR山手線目黒駅。

駅前の目黒通りを権太坂方面に歩いて行く。

開店前は大雨が降り出して雷も鳴り出していた。

券売機のボタン。

青と赤のシートが交互に変わる丸椅子だった。

カウンタトップに思わず黒目を入れたくなる招き猫。