楽観(青) 東京・立川

※ラーメン楽観時代






入道雲が真夏の大空の主役となって迫り出し、8月もついに最終日を迎えた、秋は当分お預けと言わんばかりのそんな休日金曜日だった。

昨年6月6日に西麻布の地でオープンした楽観だが、そのあまりにも狭い店内が一つの特徴となったこともあってか、まもなく話題騒然の人気店として多くのラーメンブロガーがその美味しいラーメンを紹介した。そしてその秋に発刊された石神本にも紹介されたものだ。

ところがほぼ1年後の6月9日、立川に移転する案内を残して閉店してしまった。そして約束通りその月末には、JR立川駅からそう遠くない場所で営業を開始したこちらだ。

そう言えばそろそろ立川市内に住む母親に、また顔を見せに行こうとなって、その道すがらこちらへ立ち寄ることにした。そんなわけで本八幡で所用を済ませてから、立川勤務時代のように中央線快速電車を利用して、久しぶりの立川駅に降り立った。

今日も炎天下の立川市内だ。北口に出て線路沿いの道路を国立方面へしばらく歩いて向かうと、目の前にやや派手な面持ちの建物の前に出た。

カプセルホテルファーストイン立川のビル1階入口右手のスペースを利用して営業していたこちらだった。判り易い手書きのインフォメーションボードがあり、この建物の中にあることが直ぐに判った。

さっそくその中へ入って行くと、直ぐ右手にこちらの入口があった。そこを入れば券売機があって、奥には広いスペースが広がっていた。西麻布時代のゆうに十倍はくだらない広さだ。そう言えば西麻布では、券売機すら無かった。

そのボタンを見るとこちらお馴染みの琥珀があって、その隣りには白菜そばなる新メニューがあった。そのチャーシュー入りがフォトを交えてあり思わずそれを選択。廉価なサイドメニューもチャーシュー丼など幾つかラインナップされていたこちらだった。

一番奥まで進むと店主がおられて、私の顔を見るとなんと覚えておられ嬉しい限りだった。広すぎて逆に四苦八苦なのだそう。(笑)

少し前までトマト焼きそばなるメニューがあったそうだが、こだわって提供して行きたい考えからメニューを増やさずに行こうとそれを止めてしまったのだそう。

厨房周辺は「楽観BARU」と言うスペースになっていて、そう書き記されていたので最初は店名がそうなったのか思ってしまった。BARU(バル)とはスペイン語でバーと言う意味だそうで、気軽にアルコールを楽しめるスペースにして行きたいと言うことらしい。店主は本来立川の方だそう。程なく到着。

それではと行かせて貰えば白菜の風情が実に素敵で、チャーシューも果てしなく美味しいもの。岩塩とニガリも入って醤油は焦がしているそうで、言わば自家製チャーシュー入り白菜ソルト焦がし醤油そばなのだそう。

以前は麺とスープの一本勝負と言う面を感じたが、このラーメンはラーメンが持つ普遍性を追求したスタイルがあってかなり良かった。

管野製麺らしい中細ストレートも、独特な風合いながら、なかなかの持ち味で素敵だった。自家製のラー油を途中でどうぞとことで入れて見たが、絶妙な辛味でスープや具材とも合ってかなりいい感じと言えた。

後でよく見るとチリオリーブオイルと記されており、単なるラー油と思っていただけに驚くしかなかった。気がつけば完食。いや、かなりとんでもなく果てなく、実にとっても素敵な美味しさのそんな白菜そばチャーシューだった。

(左フォト) 白菜そばチャーシュー/広い店内/店舗入口 (2012.08.31)


  楽観(青)

 住所:東京都立川市曙町2-23-1ソシアルビル1階  TEL080-4465-6667  定休日:無休日

 営業時間:11:00〜翌1:00

 アクセス:JR立川駅北口下車。ロータリー手前右手の道路を国立方面へ進んで行き、道なりに
       左カーブした場所の前にあるカプセルホテルホテルファーストイン立川の1階にあり。



  2012.08.31 チリオリーブオイルなどこだわりの卓上調味料。   2012.08.31  カプセルホテルファーストイン立川は電車からも見える。


※「美麺屋 楽観」東京都港区西麻布1-8-12時代。




朝方の雨も止んで曇り空が広がり、夏の潤いを閉じ込めたような、湿度を感じるそんな7月下旬休日の木曜日。午後からも一部の地域で雨の予報が出ていたので、折り畳み傘を携えて出掛けた午前中。

昨夜いつものようにラーメンに関する情報をネットで拾っていると、ここ最近ラーメンブログサイトで頻繁にこちらが紹介されている事に気が付いた。

少し前から気になる一店の一つだったが、そう言えばそろそろ落ち着いて来た頃だろうと、出掛ける事にした本日だった。

先月の6日にオープンしたばかりの若干24歳のイケメン店主が、一人で自宅を改造したような店舗で営業しているラーメン店らしい。そんなわけでまた六本木へやって来た。

場所は六本木駅から徒歩圏内で、西麻布の住宅街の一角にあった。戸建てが立ち並ぶ路地裏に在るこちらで、都心に暮らす人々生活の香りがするそんな界隈の中だった。

独特な明るい水色の暖簾が映える店頭。観葉植物の鉢が入店を誘うように並んでいた。早速店内へ入ると椅子が4つしかないフロアーが待っていた。

しかしそこは4人が入店しても、余裕がある広さと言えた。そんな店内に開店まもない時間だったが、既に一人の先客がおられ、美味しそうにラーメンをすすっていた。

左奥のスペースに若い店主がおられた。なるほど厨房があるわけでもない、そんな戸建ての玄関を改造したようなこちらだった。

先客の背中側にあった椅子に腰掛けて、メニューから琥珀ラーメンをお願いした。ちょうど目の前に店主がいる席で、改めてご挨拶してこれ幸いと世間話しを徐に始めた。

特に何処かのラーメン店で修行した経験も無いそうで、ラーメン店で働く友人からラーメン作りの基礎を教えて貰い、後はラーメンに関する書籍で勉強して今回ラーメン店をオープンさせたそう。

店頭等に利用されている六芒星のマークは、パワーが感じられるよう店名に付したのだそう。

頭の上からBGMのような音楽が流れており、見上げるとボーズのミュージックシステムが冷蔵庫の上に置かれていた。程なく到着。

なるほど琥珀色の清湯スープの中に中細ちちれの麺が泳いで、かなり細いメンマにザク切りのタマネギと刻み青ネギが浮いており、そこにチャーシューと海苔が添えられていた。

それではと口にすれば、天性の才能なのかこれが素晴らしい仕上がり感の在るラーメン。加水低めの麺の食感や動物系のうま味に生姜の利き方が、どちらも実に斬新な方向性のあるもの。

ビジュアル的には玉ネギだけで無く青ネギも散らばっていて独特の世界観が感じられた。製麺所についてお聞きすると某店でも聞いた事がある、なるほど平塚にある麻生と言う製麺所で作ったものだそう。

目の届く所にこだわりの健康素材と銘を打って利用食材が列記されており、イワシであればカルシウム・タウリンに続いて肝臓強化等と表記され、さらにカツオ・昆布・タマネギ・生姜についても同じように触れていた。表面に浮くラードは実にまったり感が冴え渡るもので、そこら辺を尋ねると背脂・雌の鶏油・大豆油をブレンドしたものだそう。いや、とんでもなく良かった、美味しラーメンであった。

(左フォト) 琥珀ラーメン/店頭外観 (2011.07.28)